アドバンストキーレスエントリー&プッシュボタンスタートシステムの機能を使っての操作

◆作動範囲

アドバンストキーを携帯し、車内および車外の作動範囲に入り、所定の操作をしたときのみ作動します。
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アドバンストキーの電池が消耗しているときや、強い電波、ノイズのある場所では作動範囲が狭くなったり、作動しないことがあります。
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窓ガラスやドアハンドル、リヤゲートに近づきすぎた場合などは作動しないことがあります。
ドア、リヤゲート/トランクの施錠/解錠
作動範囲は、運転席ドアハンドル、助手席ドアハンドル、リヤゲートの中央部から周囲約80cm以内です。
セダン
ハッチバック (施錠)
ハッチバック (解錠)
リヤゲートの解錠
作動範囲は、リヤゲートの中央部から周囲約80cm以内です。
トランクの解錠
作動範囲は、トランクの中央部から周囲約80cm以内です。
エンジンの始動
作動範囲は、荷室を除く車内のほぼ全域です。
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荷室は作動範囲外ですが、エンジンの始動が可能になることがあります。
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次のような場所にアドバンストキーを置くと、エンジンの始動ができない場合があります。
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インストルメントパネルの周辺
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グローブボックスや小物入れなど
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リヤパッケージトリムの上 (セダン)
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車外でも、ドアや窓ガラスに近づきすぎた場合は、エンジンの始動が可能になることがありますが、エンジンの始動は必ず運転席で行なってください。
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作動範囲内にアドバンストキーを検知すると、作動表示灯がしばらくの間点滅します。

◆ドアの施錠/開錠

アドバンストキーを携帯し、フロントドアまたはリヤゲートのリクエストスイッチを押すと、すべてのドア、リヤゲート/トランクが施錠/解錠します。
フロントドア
リヤゲート (施錠のみ)
施錠したとき
非常点滅灯が1回点滅し、チャイムが1回鳴ります。
解錠したとき
非常点滅灯が2回点滅し、チャイムが2回鳴ります。
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リクエストスイッチで施錠した後は、ドア、リヤゲート/トランクが確実に施錠されたことを確認してください。
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リクエストスイッチで施錠/解錠すると確認のためチャイムが鳴ります。チャイムは鳴らないようにすることもできます。
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リクエストスイッチを押さずに、自動的に施錠するように設定を変えることができます。
(オートロック機能)
アドバンストキーを携帯してすべてのドア、リヤゲート/トランクを閉めると、チャイムが1回鳴ります。そのまま作動範囲から出ると約3秒後に自動的に全ドア、リヤゲート/トランクを施錠します。 (作動範囲から出ない場合でも約30秒後に自動的に施錠します。)
ただし、車内に別のアドバンストキーがあるときや、ドア、リヤゲート/トランクが完全に閉まる前に作動範囲を出ると施錠されません。車から離れるときはドア、リヤゲート/トランクが施錠されたことを必ず確認してください。
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リクエストスイッチを押して解錠した後、約30秒以内に次のいずれの操作も行なわなかった場合、自動的に施錠されます。
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ドアまたはリヤゲート/トランクを開ける。
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補助キーをエンジンスイッチに差し込む。
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電源ポジションをOFF以外にする。

◆リヤゲートの開けかた

リヤゲートが施錠されている状態からリヤゲートを開けることができます。

アドバンストキーを携帯し、電磁式リヤゲートオープナーを押してリヤゲートを持ち上げます。

電源ポジションがONのときは、車両が停止し、パーキングブレーキがかかっている (マニュアル車) か、セレクトレバーがPの位置にある (オートマチック車) ときのみ、リヤゲートを開けることができます。
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アドバンストキーレスエントリー&プッシュボタンスタートシステム機能を使ってリヤゲートを開けるときは、電磁式リヤゲートオープナーを押してから解錠されるまでに数秒かかることがあります。
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電磁式リヤゲートオープナーを押して解錠するとリヤゲートが少し浮いた状態になり、リヤゲートを開けることができます。電磁式リヤゲートオープナーを押して、リヤゲートを開けずに一定の時間が経過するとリヤゲートが少し浮いた状態のままリヤゲートを開けることができなくなります。リヤゲートを開ける場合は、もう一度、電磁式リヤゲートオープナーを押して、リヤゲートを開けてください。リヤゲートが少し浮いた状態からリヤゲートを閉める場合は一度、リヤゲートを開け、1秒以上待ってから閉めてください。
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ドアが施錠されている状態から、車内にアドバンストキーを入れたままリヤゲートを閉めると、リヤゲートは閉まりますが、アドバンストキーの閉じ込みを防止する目的で、電磁式リヤゲートオープナーを押すことにより、リヤゲートを開けることができます。
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リヤゲートを閉めた直後は、アドバンストキーの車内閉じ込み確認のため、1~2秒間はリモートコントロール機能を使用してリヤゲートを開けることができない場合があります。

◆トランクの開けかた

トランクが施錠されている状態からトランクを開けることができます。
アドバンストキーを携帯し、電磁式トランクオープナーを押してトランクを持ち上げます。
電源ポジションがONのときは、車両が停止し、パーキングブレーキがかかっている (マニュアル車) か、セレクトレバーがPの位置にある (オートマチック車) ときのみ、トランクを開けることができます。
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アドバンストキーレスエントリー&プッシュボタンスタートシステム機能を使ってトランクを開けたときは、電磁式トランクオープナーを押してから解錠されるまでに数秒かかることがあります。
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ドアが施錠されている状態から、車内にアドバンストキーを入れたままトランクを閉めると、トランクは閉まりますが、アドバンストキーの閉じ込みを防止する目的で、電磁式トランクオープナーを押すことにより、トランクを開けることができます。
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トランクを閉めた直後は、アドバンストキーの車内閉じ込み確認のため、1~2秒間はリモートコントロール機能を使用してトランクを開けることができない場合があります。

◆エンジンの始動

各状態の働き
プッシュボタンスタートを押す毎にOFF、ACC、ONの順に電源ポジションが切り替わり、ONからもう一度、プッシュボタンスタートを押すとOFFへ戻ります。
電源ポジション
働き
OFF
ハンドルがロックされる位置。車の盗難防止に役立ちます。プッシュボタンスタートの表示灯 (ACC、ON) が、消灯します。
ACC
エンジン停止時に、オーディオなどが使用できる位置。プッシュボタンスタートの表示灯 (ACC) が、点灯します。
ON
エンジン回転中の位置。プッシュボタンスタートの表示灯 (ON) が、消灯します。 (エンジンが止まっている状態のときは、プッシュボタンスタートの表示灯 (ON) が点灯します。)
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電源ポジションを切り替える順番は変更することもできます。
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(ハンドルのロック)
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車両を停止している状態で、プッシュボタンスタートを押して、電源ポジションをOFFにした後、ドアを開閉/施錠をするとハンドルがロックされ、車の盗難防止に役立ちます。
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ロックされたハンドルは、プッシュボタンスタートを押すことで解除されます。
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ハンドルのロックが解除されていない時は、電動ハンドルロック警告灯が点滅し、警告チャイムが鳴ります。この場合、ハンドルを左右に動かしながら、プッシュボタンスタートを押して、ハンドルのロックを解除してください。
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電源ポジションをONにしたとき、燃料タンク付近からフューエルポンプのモーター作動音が聞こえることがありますが、異常ではありません。
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エンジンを止めたままで、オーディオなどを長時間使用したり、電源ポジションをONのまま放置しないでください。バッテリーがあがるおそれがあります。電源ポジションをACC (オートマチック車は、セレクトレバーがPの位置になっていること) で放置した場合は、約1時間で電源ポジションがOFFになります。
電源ポジションを自動でOFFしないように設定を変更することもできます。
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マニュアル車はクラッチペダル、オートマチック車はブレーキペダルをいっぱいに踏み込んだ状態で、プッシュボタンスタートを押すとエンジンが始動します。電源ポジションの切り替えを行う場合は、ペダルを踏まずにプッシュボタンスタートを押してください。
エンジンをかける前に
パーキングブレーキがかかっていることを確認します。
マニュアル車はチェンジレバーがニュートラル位置、オートマチック車はセレクトレバーがPの位置にあることを確認します。
正しい運転姿勢をとり、右足でアクセルペダルとブレーキペダルが確実に踏めるか確認します。
ペダルの踏み間違いのないように、ペダルの位置を確認しておいてください。
エンジンをかけるとき
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アドバンストキーは必ず運転者が携帯してください。
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電源ポジションの状態 (OFF、ACC、ON) に関係なく、エンジンを始動できます。
アドバンストキーを携帯していることを確認します。
エンジンが完全に始動するまで、ブレーキペダルをしっかりと踏み続けます。
マニュアル車は、エンジンが完全に始動するまで、クラッチペダルをいっぱいに踏み込み続けます。
マニュアル車はクラッチペダル、オートマチック車はブレーキペダルをいっぱいに踏み込まないとエンジンがかからないようになっています。
メーター内のKEY表示灯 (緑) が点灯するのを確認します。 正常なアドバンストキーを携帯しているのにKEY表示灯 (緑) が点灯しない場合は、補助キーでエンジンを始動してください。
補助キーによるエンジン始動
メーター内のKEY警告灯 (赤) が点灯し続けるときは、プッシュボタンスタートの表示灯を確認してください。表示灯が赤で点灯をしている場合はエンジンの始動ができなくなるおそれがあります。直ちにマツダ販売店で点検を受けてください。
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メーター内のKEY表示灯 (緑) が点灯するときは同時にプッシュボタンスタートの表示灯 (緑) も点灯します。
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次のようなときはメーター内のKEY警告灯 (赤) が点滅し、エンジンをかけることができません。
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アドバンストキーの電池切れ
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アドバンストキーが作動範囲内にない
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アドバンストキーを車内でも感知しにくい場所に置いているとき
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アドバンストキーに類似した他社のキーが作動範囲内にある
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メーター内のKEY警告灯 (赤) が点灯し、プッシュボタンスタートの表示灯 (赤) が点滅している場合は、通常の操作ではエンジンを始動できません。マニュアル車はクラッチペダル、オートマチック車はブレーキペダルをいっぱいに踏み込み、プッシュボタンスタートを押し続けてエンジンを始動してください。
メーター内のKEY表示灯 (緑) が点灯し、プッシュボタンスタートの表示灯 (緑) も点灯している状態でプッシュボタンスタートを押します。
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エンジン始動後、プッシュボタンスタートの表示灯 (緑/ACC/ON) は消灯し、電源ポジションはON状態になっています。
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プッシュボタンスタートを押して、エンジンが始動する前に燃料タンク付近からフューエルポンプのモーター作動音が聞こえることがありますが異常ではありません。
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冷間始動後は、エンジン制御システムの働きによりエンジン回転数が高くなりますが、自動的に適正な回転数に下がります。
補助キーによるエンジン始動
アドバンストキーの電池切れなどで、エンジンが始動できないときは、補助キーを使って、エンジンを始動することができます。
補助キーをアドバンストキーから取りはずします。
補助キーを使用して、カバーを外し、補助キーをキースロットへ奥まで確実に挿し込みます。
補助キーをキースロットに挿し込んだ後、キーを回さないでください。キーや車両を破損するおそれがあります。
アドバンストキーを携帯しているときのエンジン始動と同じ手順でエンジンを始動してください。
エンジンをかけるとき
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補助キーをキースロットに挿し込まずにマニュアル車はクラッチペダル、オートマチック車はブレーキペダルをいっぱいに踏み込むとキースロット部の照明が約5秒間点滅します。照明が点滅している間に補助キーをキースロットへ挿し込んでください。
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エンジンがかかっている間は、補助キーをキースロットへ挿し込んだままにしておいてください。
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車から離れるときは、補助キーをキースロットから抜いて、車外に持ち出してください。
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マニュアル車はクラッチペダル、オートマチック車はブレーキペダルを踏み込んで、ペダルを放してすぐにプッシュボタンスタートを押すと、電源ポジションを切り替えることができます。
エンジンをきるとき
マニュアル車はチェンジレバーをニュートラルの位置、オートマチック車はセレクトレバーをPの位置にします。
プッシュボタンスタートを押します。エンジンが停止し、電源ポジションがOFFになります。
エンジンをきって電源ポジションをONからOFFにしたとき、アドバンストキーの電池容量が少なくなっていることを感知したら、メーター内のKEY表示灯 (緑) が約30秒間点滅します。新しい電池と交換してください。
車から離れるときは、電源ポジションがOFFになっていることを確認してください。
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(オートマチック車)
セレクトレバーがP以外の位置のときに、エンジンが停止すると、電源ポジションはACC状態になります。
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電源ポジションをOFFにせずに車から離れると、警報やメーター表示でお知らせします。
緊急エンジン停止
車両が停止していなくてもプッシュボタンスタートを押し続けるか、素早く何度も押すとエンジンが停止します。電源ポジションはACC状態になります。
緊急時以外は、走行中にエンジンを停止しないでください。