本キットはタイヤの接地面に刺さった釘やネジなどによる軽度のパンクを一時的に修理するものです。
タイヤに刺さった釘やネジなどを抜かず、応急修理してください。
タイヤパンク応急修理キットは図の位置に格納されています。
タイヤパンク応急修理キット内には、次のものが格納されています。
万一誤飲したときは、すぐに多量の水を飲み、応急処置が済んだら、医師の診察を受ける。
修理剤を誤飲すると健康に害があります。
修理剤が目に入ったり、皮膚に付着したときは、すぐに多量の水で洗浄する。
それでも異常を感じたときは、医師の診察を受けてください。
お子さまには修理剤をさわらせない。
誤って使用すると、思わぬ事故につながるおそれがあります。
天然ゴムに対するアレルギーを有する人は修理剤に触れない。
アレルギー症状を発症する可能性があります。
修理剤の使用について
一度使用した修理剤は再使用できません。新しい修理剤をマツダ販売店でお求めください。
次のようなときには、修理剤を使用することができません。マツダ販売店またはJAFなどに連絡してください。
修理剤の有効期限がきれているとき (有効期限はボトルのラベルに記載されています)
約4mm以上の切り傷や刺し傷があるとき
接地部以外が損傷を受けたとき
パンクしたまま走行し、タイヤ側面が損傷しているとき
タイヤがホイールからはずれているとき
ホイールやバルブが破損しているとき
タイヤが2本以上パンクしているとき
交通のさまたげにならず、安全に作業できる地面の平らで固い場所に車を移動します。
マニュアル車はチェンジレバーを1またはRに、オートマチック車はセレクトレバーをPにいれます。
ブレーキペダルを踏んだまま、パーキングブレーキをかけ、エンジンを止めます。
必要に応じて、非常点滅灯を点滅させ、停止表示板 (停止表示灯) を使用します。
人や荷物を降ろし、タイヤパンク応急修理キットを取り出します。
修理剤のボトルを振り中身を混ぜます。その後、ボトルの注入ホースを延ばします。
必要以上にボトルを強く振らないでください。修理剤が注入ホースから飛び散り、衣服などに付着すると取れないおそれがあります。
修理剤の性質について
0°C以下の寒冷時では修理剤が固まりやすくなり、注入作業がしにくくなります。車内などで暖めると注入作業がしやすくなります。
エアコンプレッサーからコンプレッサーホースと電源プラグを引き出します。
引き出したコンプレッサーホースの口金をボトルの注入バルブに取り付けます。
コンプレッサーホースの口金をボトルの注入バルブに差し込む前に、エアコンプレッサーのスイッチがOFFになっていることを確認してください。コンプレッサーホースの口金がボトルの注入バルブにしっかりと取り付けられていないと、修理剤が漏れるおそれがあります。
パンクしたタイヤのバルブからキャップを取りはずし、注入ホースの口金をバルブに差し込んで右にまわして取り付けます。
ボトルをエアコンプレッサーに取り付けます。このとき、左右のタブが確実にかみ合うまで押し込んでください。
エアコンプレッサーのプラグを車内の電源ソケットに差し込み、電源ポジションをACCにします。
→参照「電源ソケット」
電源ソケットにエアコンプレッサーのプラグを抜き差しするときは、エアコンプレッサーのスイッチがOFFになっていることを確認してください。エアコンプレッサーのON、OFFはエアコンプレッサー本体のスイッチで行なってください。
エアコンプレッサーのスイッチをONにすると、修理剤がタイヤに送り込まれます。修理剤が完全に送り込まれたら、タイヤの空気圧が適正空気圧に上がるまで待ってください。
バルブを介して修理剤が注入されるため、一時的に空気圧が300kPa (3.1kgf/cm2) 程度まで上昇することがあります。通常は徐々に空気圧が下がり、約30秒後に実際の空気圧になります。
300kPa (3.1kgf/cm2) 以上の空気圧のままでエアコンプレッサーを使用しない
300kPa (3.1kgf/cm2) 以上の空気圧でエアコンプレッサーを使用し続けると、エアコンプレッサーがオーバーヒートします。エアコンプレッサーがオーバーヒートすると、高温の空気が噴き出し、やけどをするおそれがあります。
空気圧の調整について
タイヤの適正空気圧は運転席ドアを開けたボディー側に貼付されているラベルで確認してください。
エアコンプレッサーは長時間使用すると故障につながるおそれがありますので、10分以上連続して作動させないでください。
タイヤ空気圧が昇圧できない場合は修理できません。もし、10分以内に適正空気圧にならなければ、タイヤがひどい損傷を受けている可能性があります。この場合は、本修理キットで応急修理することができません。マツダ販売店またはJAFなどに連絡してください。
運転者のよく見えるところに速度制限シールを貼ります。
ハンドルのパッド部に速度制限シールを貼らない。
万一の場合エアバッグが正常に作動しなくなり、重大な傷害につながるおそれがあります。また、警告灯やスピードメーターが見えなくなる位置には貼らないでください。
適正空気圧まで昇圧できたら、エアコンプレッサーのスイッチをOFFにし注入ホースの口金を左にまわしてバルブから抜きます。
コンプレッサーホースをボトルの注入バルブから取り外します。その後、残った修理剤が漏れないようにするために、注入ホースをボトルの注入バルブに取り付けます。
ホースを取り外すとき、ホース内に残った修理剤が飛び散ることがあります。修理剤は衣服などに付着すると取れないおそれがありますのでホースの取り外しは注意しておこなってください。
バルブキャップを取り付けます。
タイヤパンク応急修理キットをトランク/ラゲッジルームに収納します。
修理剤をタイヤ内にゆきわたらせるため、直ちに走行を始めます。
80km/h以下の速度で慎重に運転してください。80km/h以上の速度で走行した場合、車体が振動することがあります。
10分間もしくは5km程度走行後に手順9の方法でタイヤにエアコンプレッサーを接続し、エアコンプレッサーに付属している空気圧計でタイヤ空気圧をチェックします。適正空気圧より低下していたら、エアコンプレッサーをONにし、適正空気圧になるまで待ちます。
空気圧が130kPa (1.3kgf/cm2) 以下に低下していたら、運転を中止してマツダ販売店またはJAFなどに連絡する。
本修理キットによる応急修理はできません。
手順9~19の作業を繰り返しても、空気圧の低下が認められる場合は、運転を中止する。
マツダ販売店またはJAFなどに連絡してください。
タイヤ空気圧を空気圧計で確認するときは、エアコンプレッサーのスイッチをOFFにしてから確認してください。
空気圧が低下していなければ、応急修理完了です。すみやかにマツダ販売店まで慎重に運転し、新しいタイヤに交換をすることをおすすめします。修理·再使用する場合はマツダ販売店にご相談ください。
応急修理をしたタイヤとホイールは
タイヤパンク応急修理キットで応急修理をしたタイヤは、できるだけ早く新しいタイヤに交換をすることをおすすめします。修理·再使用する場合はマツダ販売店にご相談ください。
ホイールは付着した修理剤をふき取れば再使用できます。ただし、バルブは新しいものと取り替えてください。
タイヤパンク応急修理キットの点検は定期的に行なってください。
修理剤の有効期限の確認
コンプレッサーの作動の確認
修理剤の有効期限について
修理剤には有効期限があります。有効期限がきれたものは使用できませんので、ボトルのラベルに記載されている有効期限を確認し、有効期限がきれる前にマツダ販売店で新しい修理剤をお求めください。