安全なドライブのために

運転するとき

走行中はハイブリッドシステムを停止させない

走行中にハイブリッドシステムを停止させると、ブレーキの効きが悪くなり、ハンドルも重くなるため、思わぬ事故につながるおそれがあります。

坂道ではエンジンブレーキを使う

ブレーキペダルを踏み続けると、ブレーキが過熱し、効きが悪くなることがあります。

下り坂ではフットブレーキとエンジンブレーキを併用してください。

ぬれた路面や積雪路、凍結路では急激なエンジンブレーキの使用 (シフトポジションをBにすること) は避けてください。スリップするおそれがあります。

エンジンブレーキとは、走行中アクセルペダルから足を離したときにかかるブレーキ力です。

すべりやすい路面では慎重に運転する

ぬれた路面や凍結路、積雪路などのすべりやすい路面では、急加速や急ブレーキ、急ハンドル、急激なエンジンブレーキを避け、スピードをひかえめにして運転してください。ぬれた路面を高速で走行すると、タイヤと路面の間に水の膜ができ、タイヤが浮いた状態 (ハイドロプレーニング現象) になるおそれがあります。

ぬれた路面や積雪路、凍結路を走行しているときは、急激なエンジンブレーキの使用 (シフトポジションをBにすること) は避けてください。タイヤがスリップし、思わぬ事故につながるおそれがあります。

冠水した道路を走行しない

大雨などで冠水した道路を走行しないでください。冠水した道路を走行すると、エンストをするだけではなく、電気部品や電子部品のショート、水を吸い込んでのガソリンエンジン破損など、車両に重大な損傷を与えるおそれがあります。万一、水中に浸ってしまったときは、必ずマツダ販売店で次の点検を受けてください。

  • ブレーキの効き具合

  • エンジンオイル、HEVトランスアクスルフルードの量および質の変化

  • 各ベアリンク、各ジョイント部などの潤滑不良

冠水により、Pポジション制御システムが損傷すると、シフトポジションをPにする、またはPから他のシフトポジションにすることができなくなることがあります。Pから他のシフトポジションにすることができないときは、前輪が固定された状態になります。そのため、他の車にロープなどでけん引してもらうことはできません。その場合は、前輪を持ち上げるか、4輪とも持ち上げた状態で搬送してください。

参照「けん引してもらうとき

水たまり走行後や洗車後はブレーキの効きを確認する

水たまりを走行したあとや洗車後は、ブレーキパッドがぬれているため、ブレーキの効きが悪くなったり、ぬれていない片方のブレーキだけが効いて、ハンドルをとられるおそれがあり危険です。ブレーキの効きが悪いときは、低速で走りながら、効きが回復するまでアクセルペダルを放してブレーキペダルを軽く数回踏んでブレーキを乾かしてください。

横風が強いときは慎重に運転する

横風が強く、車が横に流されるようなときは、ハンドルをしっかり握り、スピードを徐々に落としてください。トンネルの出口、橋の上、山を削った切り通しなどは特に横風が発生しやすいので注意してください。走行安定性を失い、思わぬ事故につながるおそれがあります。

ブレーキペダルに足をのせたまま走行しない

ブレーキペダルに足をのせたまま走行しないでください。

  • ブレーキの部品が早く摩耗します。

  • ブレーキが過熱し、効きが悪くなるおそれがあります。

ブレーキ操作は右足で

  • ブレーキペダルは必ず右足で踏んでください。慣れない左足でのブレーキ操作は、緊急時の反応が遅れるなど、適切な操作ができないおそれがあります。

  • アクセルペダルの操作でブレーキペダルに靴が接触することがないように、運転に適した靴で運転してください。

警告灯が点灯/点滅したら車を止める

走行中に警告灯が点灯/点滅したときは、ただちに安全な場所に停車し、適切な処置を行なってください。警告灯の点灯/点滅を無視して運転を続けるとハイブリッドシステムやガソリンエンジンなどを損傷したり、思わぬ事故につながるおそれがあります。

パンクやバースト (破裂) してもあわてない

走行中タイヤがパンクやバースト (破裂) したときは、ハンドルをしっかり持ち、徐々にブレーキをかけスピードを落としてください。

急ブレーキをかけるとハンドルをとられるおそれがあります。

次のようなときはパンクやバースト (破裂) が考えられます。

  • ハンドルがとられるとき。

  • 異常な振動があるとき。

  • 車両が異常に傾いたとき。

スタックした状態から脱出するときは注意する

参照「スタックしたとき」をよくお読みください。

床下に衝撃を受けたら下まわりを点検する

安全な場所に停車して、車の下にブレーキ液や燃料の漏れがないか、また各部に損傷がないか確認してください。

異常があったときは、マツダ販売店に連絡してください。

そのまま走行すると故障や思わぬ事故につながるおそれがあります。

運転装置について

タイヤについて

参照「タイヤの点検」、参照「タイヤ、ホイール、ホイールナットを交換するときはマツダ販売店に相談する」、参照「タイヤチェーンの取り付け」をよくお読みください。

けん引してもらうとき

参照「けん引してもらうとき」をよくお読みください。

路面などと車両との干渉に注意する

次のようなとき、バンパーやマフラーなど車体の下部を損傷するおそれがありますので、十分注意してください。

  • 車止めのある場所への駐車

  • 路肩に沿っての駐車

  • 路肩など段差のある場所への乗り降り

  • 駐車場など急な坂道への出入り

  • 凸凹やわだちのある道路の走行

駐停車するとき

駐停車するときはパーキングブレーキをかけ、シフトポジションをPにする

駐停車するときは、ブレーキペダルを踏んだまま、パーキングブレーキをかけ、シフトポジションをPにしてください。シフトポジションがP以外の場合、車が動き出したり、誤ってアクセルペダルを踏んだときに急発進したりするおそれがあります。

燃えやすい物のそばに車を止めない

車を止める時には、次の点を守ってください。

  • そばに枯れ草など、燃えやすいものがない場所に止めてください。走行したあとは排気管が高温になっているため、火災につながるおそれがあります。

  • 壁やべニヤ板などが後方にある場合は、間隔を十分とってから停車してください。排気ガスにより変色、変形したり、そのまま放置しておくと火災につながるおそれがあります。

仮眠するときはハイブリッドシステムを停止させる

仮眠するときは、必ず電源ポジションをOFFにしてください。READYインジケーターが点灯したままで仮眠すると、無意識にセレクタレバーを動かしたり、アクセルペダルを踏み込むことで車が発進したり、ガソリンエンジンや排気管、ハイブリッドシステムの異常過熱による火災など思わぬ事故につながるおそれがあります。また、排気管に損傷があったときや、換気の悪い場所では、知らない間に排気ガスが車内に侵入し、一酸化炭素中毒になるおそれがあり危険です。

長時間停車するときは空調を外気導入にする

ハイブリッドシステムを作動させたまま長時間停車するときは、空調を手動で外気導入にしてください。空調を内気循環にすると、車内の圧力が下がり、車外の空気が車内に入りやすくなります。ハイブリッド車はハイブリッドシステム作動中に自動的にガソリンエンジンが始動/停止します。このためガソリンエンジン回転中に排出される排気ガスが車内に入り、一酸化炭素中毒になるおそれがあり危険です。

換気の悪い場所でハイブリッドシステムを作動させたままにしない

換気の悪い場所では、ハイブリッドシステムを作動させたままにしないでください。ハイブリッド車はハイブリッドシステム作動中に自動的にガソリンエンジンが始動/停止します。ガレージの中や積雪した場所、その他周囲が囲まれた換気の悪い場所では、ガソリンエンジン回転中に排出される排気ガスが行き場を失い車内へ入りやすくなるため、一酸化炭素中毒になるおそれがあり危険です。

坂道駐車はパーキングブレーキをかける

坂道での駐車は、パーキングブレーキをかけ、シフトポジションをPにしてください。

急な坂道ではさらに輪止めをしてください。輪止めをしないと車が動き出し、思わぬ事故につながるおそれがあります。

車の移動はハイブリッドシステムを作動させる

車を少し移動させるときでも、必ずハイブリッドシステムを作動させてください。下り坂などで傾斜を利用して移動させると、ハンドルがロックされたり、ブレーキの効きが悪いため思わぬ事故につながるおそれがあります。

ハンドルをいっぱいにまわした状態を長く続けない

ハンドルをいっぱいにまわした状態を長く続けると、パワーステアリング装置を損傷するおそれがあります。

車から離れるときはパーキングブレーキをかけ、シフトポジションをPにし、施錠する

車から離れるときは、ハイブリッドシステムを停止するとともに必ずシフトポジションをPにし、パーキングブレーキをかけ、ドアを施錠してください。また、盗難にあわないために、車内には貴重品を置かないでください。

先頭へ