けん引について
けん引してもらうとき
けん引はできるだけマツダ販売店またはJAFなどに依頼してください。特に、ハイブリッドシステムが始動しているのに車が動かないときや異常な音がするときは、駆動装置の故障が考えられます。必ずマツダ販売店またはJAFなどに連絡してください。
12Vバッテリーがあがったとき、マイナス端子を切りはなしているとき、Pポジション制御システム/パワースイッチ/イモビライザーシステムが故障している場合、前輪が固定されている可能性があります。この場合、前輪が接地した状態でのけん引はできません。前輪を持ち上げるか前後輪すべてを持ち上げた状態で搬送してください。
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長い下り坂を降りるときは、レッカー車でけん引する。
ロープでけん引をすると、車間距離を保つためにフットブレーキを多用し、ブレーキが過熱して効かなくなります。このような状態でけん引を続けると、前の車に衝突するおそれがあります。
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車両を搬送するときは、必ず前輪を持ち上げるか、前後輪すべてを持ち上げる。
前輪が接地した状態でけん引すると、駆動装置が破損したり、駆動用モーターが発電しハイブリッドシステムが破損するおそれがあります。破損の状態によっては駆動用モーターから発電された電気が異常に流れ、火災のおそれがあります。
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けん引するときは次の点に注意してください。
けん引フックや車体および駆動装置やハイブリッドシステムなどに重大な損傷を与えるおそれがあります。
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この車両で、他車やボート (トレーラー) などをけん引しないでください。
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急発進など、けん引フックやロープに大きな衝撃が加わる運転をしないでください。
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けん引フック以外にロープをかけないでください。
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ロープでけん引してもらうときは、速度30km/h以下、走行距離は車両積載車までの移動など、できるだけ短距離にしてください。
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けん引は車の前進方向で行なってください。
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金属製のチェーンやワイヤーロープなどを使用するときは、ロープやロープ先端についているフック部に布などを巻いてください。直接バンパーにあたると、傷がつくおそれがあります。
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吊り下げタイプのレッカー車は、車体を傷つけるおそれがありますので、できるだけ使用を避けてください。
車両を移動するためにけん引してもらうとき
やむをえず車両を移動するためにロープでけん引してもらうときは、車両の前側にあるけん引フックを使用し、次の手順で行なってください。
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けん引フック、ホイールレンチをトランクルームから取り出します。
→参照「工具、ジャッキの格納場所」
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マイナスドライバーなどの先端に布を巻いてカバーを取りはずします。
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ホイールレンチを使ってけん引フックを確実に取り付けます。
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けん引ロープをフックにかけます。
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ロープは5m以内にして、中央に0.3m平方 (0.3m×0.3m) 以上の白い布を必ずつけてください。
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けん引してもらう車はハイブリッドシステムを始動させ、シフトポジションをNにします。ハイブリッドシステムが始動しないときは、電源ポジションをONにします。
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パーキングブレーキを解除します。
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やむをえずハイブリッドシステムが始動していない状態でけん引される場合は、慎重に運転する。
ハイブリッドシステムが始動していないときは、ブレーキの効きが悪くなったり、ハンドル操作が重くなるなど運転操作が困難になり、思わぬ事故につながるおそれがあります。
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けん引中は電源ポジションをOFFにしない。
電源ポジションをOFFにすると、Pポジション制御システムにより前輪が固定され、思わぬ事故につながるおそれがあります。
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けん引する車の制動灯に注意し、ロープをたるませないように走行してください。
スタックからの脱出のためにけん引してもらうとき
雪の吹きだまりなどでスタックして走行できなくなったときは、車両後側にあるけん引フックを使用し、他車に引っ張り出してもらって脱出してください。
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けん引フック、ホイールレンチをトランクルームから取り出します。
→参照「工具、ジャッキの格納場所」
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マイナスドライバーなどの先端に布を巻いてカバーを取りはずします。
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ホイールレンチを使ってけん引フックを確実に取り付けます。
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