i-stopについて

i-stop (アイ・ストップ) は、燃費向上・排気ガスの低減・アイドリング騒音低下のため、信号待ちや渋滞などで車両を停止させたとき、自動でエンジンを停止・再始動させる機能です。

アイドリングストップ・再始動

 


  • 次の条件のときに、i-stop表示灯 (緑) が点灯します。

    • 走行中にアイドリングストップする条件を満たしたとき

    • アイドリングストップ中のとき

  • エンジンが再始動すると、i-stop表示灯 (緑) が消灯します。

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マニュアル車

  1. ブレーキペダル、次にクラッチペダルを踏み込んで、車両を停車させます。

  2. クラッチペダルを踏み込んだまま、チェンジレバーをニュートラルの位置にします。クラッチペダルから足を放したあと、アイドリングストップします。

  3. クラッチペダルを踏み込むと自動でエンジンが再始動します。

オートマチック車

  1. 走行状態 (Rレンジ、Mレンジの2速固定モード時以外) からブレーキペダルを踏んで停車すると、アイドリングストップします。

  2. D/M (2速固定モードではない) レンジでブレーキペダルから足を放すと、自動でエンジンが再始動します。

  3. セレクトレバーがNまたはPレンジでは、ブレーキペダルから足を放しても自動でエンジンは再始動しません。もう一度ブレーキペダルを踏むか、セレクトレバーをD/M (2速固定モードではない) またはRレンジへ操作すると再始動します。 (安全のため、アイドリングストップ中にセレクトレバーを操作するときは、必ずブレーキペダルを踏み込んだ状態で行なってください。)

作動条件

作動するとき

次の条件のときi-stop表示灯 (緑) が点灯して、アイドリングストップします。

  • エンジン冷間以外

  • 定期的に自動で実施される燃料噴射量学習が行われていないとき

  • エンジンを始動し、一度走行したあと

  • ボンネットを閉めて、エンジンを始動したとき

  • バッテリーの状態が良好のとき

  • すべてのドア、リヤゲート、ボンネットが閉まっているとき

  • 運転席シートベルトを着用しているとき

  • エアコンの吹き出し口切り替えダイヤルが の位置で作動していないとき

  • エアコンの温度設定ダイヤルが最大冷房 (A/C ON) 以外の位置になっているとき

  • 車内の温度とエアコンの設定温度がほぼ一致しているとき

  • i-stop警告灯 (橙) が点灯/点滅していないとき

  • キーレスエントリー&プッシュボタンスタートシステムの機能が正常なとき

  • ブレーキ負圧が十分に高いとき

  • ハンドルを操作していないとき

  • (マニュアル車)

    • 車速が3km/h以下のとき

    • チェンジレバーがニュートラルの位置のとき

    • クラッチペダルを踏んでいないとき

  • (オートマチック車)

    • 車両が停車しているとき

    • セレクトレバーがD/M (2速固定モードではない) レンジのとき

    • オートマチックトランスミッションフルードが十分に暖まっているとき

    • オートマチックトランスミッションフルードの温度が異常に高くないとき

    • ハンドルがほぼ直進状態のとき (直進状態にしていてもハンドルに力をかけているとアイドリングストップしない場合があります。アイドリングストップさせたいときは、ハンドルにかけている力をゆるめてください。)

    • ブレーキペダルを踏んで停車させたとき

    • 急制動ではないとき

作動しないとき

次の条件のとき、アイドリングストップしません。

  • 走行せずにアイドリングを続けていているとき

  • エアコンの吹き出し口切り替えダイヤルが の位置で作動しているとき

  • エアコンの温度設定ダイヤルが最大冷房 (A/C ON) の位置のとき

  • 車内の温度とエアコンの設定温度の差が大きいとき

  • 外気温が非常に低い、または高いとき

  • 気圧が低いとき (標高が高いところを走行しているとき)

  • (オートマチック車)

    • 急な坂道で停車したとき

    • 停車時のハンドルが直進状態でないとき

  • ディーゼルパティキュレートフィルター (DPF) によるPM (Particulate Matter: 粒子状物質) の除去が行われているとき

 


アイドリングストップするまでに時間がかかるとき

  • 車両を長時間使用しなかったときなどでバッテリーが放電したとき

  • 外気温が高いとき、または低いとき

  • バッテリー交換等によりバッテリー端子をはずしたあと

  • ディーゼルパティキュレートフィルター (DPF) によるPMの除去が行われたあと

エンジンが再始動しないとき

アイドリングストップ中に次の操作を行うと安全確保のため自動でエンジンは再始動しません。通常の操作でエンジンを始動してください。

  • ボンネットを開けたとき

  • (マニュアル車)

    チェンジレバーがニュートラル以外の位置で、運転席シートベルトをはずして運転席ドアを開けたとき

  • (オートマチック車)

    セレクトレバーがD/M (2速固定モードではない) レンジで、運転席シートベルトをはずして運転席ドアを開けたとき

エンジンの停止時間が短くなる、または次のアイドリングストップが可能になるまでの時間が長くなるとき

  • 外気温が高いとき、または、低いとき

  • バッテリーの放電が進んだとき

  • 車両電装品の消費電力が多いとき

アイドリングストップ中にエンジンが自動で再始動するとき

次のようなときは自動でエンジンを再始動します。

  • i-stop OFFスイッチをチャイムが鳴るまで押し続けたとき

  • エアコンの吹き出し口切り替えダイヤルを の位置で作動させたとき

  • エアコンの温度設定ダイヤルが最大冷房 (A/C ON) の位置にしたとき

  • 車内の温度とエアコンの温度設定の差が大きくなったとき

  • 坂道でブレーキをゆるめ、車両が動きだしたとき

  • アイドリングストップしてから2分経過したとき

  • バッテリーの放電が進んだとき

  • (マニュアル車)

    チェンジレバーがニュートラルの位置で、運転席シートベルトをはずして運転席ドアを開けたとき

  • (オートマチック車)

    • セレクトレバーがD/M (2速固定モードではない) レンジで、アクセルペダルを踏んだとき

    • セレクトレバーをRレンジにしたとき

    • セレクトレバーをNまたはPレンジからD/M (2速固定モードではない) レンジにしたとき

    • セレクトレバーがD/M (2速固定モードではない) レンジのまま、ハンドル操作をしたとき

    • セレクトレバーがMレンジで、2速固定モードにしたとき

    • セレクトレバーがNまたはPレンジで、運転席シートベルトをはずして運転席ドアを開けたとき

アイドリングストップ中にセレクトレバーを操作したとき (オートマチック車)

  • アイドリングストップ中にセレクトレバーをD/M (2速固定モードではない) レンジからNまたはPレンジへ操作するとブレーキペダルから足を放しても自動でエンジンは再始動しません。もう一度ブレーキペダルを踏むか、セレクトレバーをD/M (2速固定モードではない) またはRレンジへ操作すると再始動します。 (安全のため、アイドリングストップ中にセレクトレバーを操作するときは、必ずブレーキペダルを踏み込んだ状態で行ってください。)

  • アイドリングストップ中にセレクトレバーをD/M (2速固定モードではない) レンジからNまたはPレンジへ操作し、運転席シートベルトをはずして運転席ドアを開けたとき、自動でエンジンが再始動します。

バッテリー端子をはずしたとき

バッテリー端子接続後すぐにはアイドリングストップしないことがあります。また、バッテリーを交換したときは、i-stopの機能を確認する必要がありますので、マツダ販売店にご相談ください。

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i-stop警告灯 (橙)/i-stop表示灯 (緑)

i-stopは、安心かつ快適にご使用いただくために、運転者の操作状況や、車内外の環境、車両の状態などの状況を常にモニターし、i-stop警告灯 (橙)/i-stop表示灯 (緑) によりさまざまな注意を運転者にお知らせします。

 


センターディスプレイ装備車は、i-stopの作動状況を燃費モニターの作動状況表示に表示します。

参照「i-stop/i-ELOOP状態表示

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i-stop警告灯 (橙)

点灯するとき

  • 電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンがかかると消灯します。

  • i-stop OFFスイッチを押してシステムを解除すると点灯します。

  • アイドリングストップ中に次の操作を行なうとi-stop警告灯 (橙) が点灯します。この場合、安全確保のため自動でエンジンは再始動しません。通常の操作でエンジンを始動してください。

    • ボンネットを開けたとき

    • (マニュアル車)

      チェンジレバーがニュートラル以外の位置で、運転席シートベルトをはずして運転席ドアを開けたとき

    • (オートマチック車)

      セレクトレバーがD/M (2速固定モードではない) レンジで、運転席シートベルトをはずして運転席ドアを開けたとき

 


次のようなときはシステムの異常が考えられます。マツダ販売店で点検を受けてください。

  • 電源ポジションをONにしても点灯しないとき

  • エンジンがかかっている状態で、i-stop OFFスイッチを操作しても点灯し続けるとき

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点滅するとき

システムに異常があるときは点滅し続けます。マツダ販売店で点検を受けてください。

i-stop表示灯 (緑)

点灯するとき

  • アイドリングストップ中に点灯し、エンジンが再始動すると消灯します。

  • 走行中にアイドリングストップする条件を満たすと点灯します。

点滅するとき

  • (マニュアル車)

    アイドリングストップ中、チェンジレバーをニュートラル以外の位置にしたとき点滅し、アイドリングストップ中であることをお知らせします。

    クラッチペダルを踏み込むと自動でエンジンが再始動し消灯します。

  • (オートマチック車)

    ブレーキペダルを強く踏まずに停車させたとき点滅します。ブレーキペダルの踏力が不足している可能性があります。少しブレーキペダルを踏み足してください。

i-stop警告チャイム

  • アイドリングストップ中に運転席ドアを開けるとチャイムが鳴り、アイドリングストップ中であることをお知らせします。運転席ドアを閉めると鳴り止みます。

  • アイドリングストップ中に次の操作を行なうとチャイムが鳴ります。この場合、安全確保のため自動でエンジンは再始動しません。通常の操作でエンジンを始動してください。

    • (マニュアル車)

      チェンジレバーがニュートラル以外の位置で運転席シートベルトをはずして運転席ドアを開けたとき

    • (オートマチック車)

      セレクトレバーがD/M (2速固定モードではない) レンジで運転席シートベルトをはずして運転席ドアを開けたとき

i-stop OFFスイッチ

スイッチをチャイムが鳴るまで押しつづけると、i-stopの作動が解除され、メーター内のi-stop警告灯 (橙) が点灯します。もう一度チャイムが鳴るまで押しつづけるとi-stopが作動可能な状態になり、i-stop警告灯 (橙) が消灯します。

 


i-stopを解除した状態でエンジンを停止した場合、次にエンジンを始動するとi-stopは作動可能な状態にもどります。

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発進補助装置について (オートマチック車)

i-stop装備車には発進補助機能が装備されています。これは次のような状態でブレーキペダルから足を放したときに、坂道などで車両が動き出すことを防ぐ機能です。

  • アイドリングストップ中 (車両の後退防止)

  • 再始動時 (急なクリープ現象発生による車両の飛び出し防止)

    ブレーキペダルを放してエンジンが再始動したときに、ブレーキまたはオートマチックトランスミッションの制御により車両が急に動き出すことを防止しています。

 


システムを過信しない

発進補助機能はあくまでアイドリングストップ状態から車両を発進させる際に、ブレーキから足を放したあと最長4秒間作動する補助装置です。システムを過信して操作すると意図せず車両が動き出し思わぬ事故につながるおそれがあるため非常に危険です。発進時は周囲の安全を確認してセレクトレバーやブレーキペダル、アクセルペダルを適切に操作してください。積載やけん引の状態によって、車両が意図せず動き出す可能性がありますのでご注意ください。

発進時はセレクトレバーをNレンジ以外の位置にしてエンジンを再始動させたあとに、ブレーキペダルから足を放す

アイドリングストップ中にセレクトレバーをNレンジに操作し、ブレーキペダルから足を放したときは、ブレーキ力が徐々に解除されます。発進時はセレクトレバーをNレンジ以外の位置にしてエンジンを再始動させたあとに、ブレーキペダルから足を放してください。セレクトレバーがNレンジの状態では、発進補助機能が解除されたあとに車両が意図せず動き出す可能性がありますのでご注意ください。

警告を閉じる

 


  • 急な坂道で停車したときは、アイドリングストップしないため坂道発進補助機能は作動しません。

  • 発進補助機能の作動により、ブレーキペダルの踏み応えが変わったり、ブレーキから音が発生したり、ブレーキペダルが振動したりすることがありますが、異常ではありません。

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