駐車支援システムとは

駐車支援システムは次のシステムで構成されています。

  • バックガイドモニター

    車両後方の映像上に映し出したガイド線で、車の後退を補助するシステムです。

  • パーキングセンサー

    車庫入れや縦列駐車など低速走行時に、超音波センサーで検出した車両周辺の障害物とのおおよその距離を、ブザーおよび検知表示により運転者に知らせるシステムです。

 


必ず前方/後方および周囲の安全を直接確認しながら運転する。

駐車支援システムはあくまでも後退操作を行なうための補助装置です。画面に映し出されている映像やセンサーの検出範囲は実際の状況と異なることがあります。システムを過信して後退すると障害物に接触したり、思わぬ事故につながるおそれがあります。

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カメラとセンサーの取り付け位置

バックガイドモニター

 


以下のような状況では危険ですので、バックガイドモニターを使用しないでください。

  • 凍結した滑りやすい路面や雪道

  • タイヤチェーン・応急用タイヤを使用しているとき

  • リアゲートが完全に閉まっていないとき

  • 坂道などの平坦でない道路

ディスプレイが冷えているとき、映像が尾を引いたり、画面が通常よりも暗くなり、車両周辺の状況を確認しにくくなる場合があります。必ず後方および周囲の安全を直接確認しながら運転してください。

カメラ部に強い衝撃を与えないでください。カメラの位置や取り付け角度がずれるおそれがあります。

カメラ部は防水構造となっていますので、分解、改造、取りはずしをしないでください。

カメラのカバーは樹脂ですので、油膜取り剤、有機溶剤、ワックス、ガラスコート剤などを付着させないでください。付着したときは、すぐにやわらかい布等でふき取ってください。

カメラのカバーを強くこすったり、研磨剤や硬いブラシなどでみがいたりしないでください。カバーまたはレンズが傷つき、映像に悪影響をおよぼすおそれがあります。

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  • カメラのレンズに水滴や雪、泥などがついているときは、やわらかい布等でふき取ってください。よごれがひどい場合は、中性洗剤で洗い流してください。

  • 車両後部をぶつけたときは、カメラ (位置、取り付け角度) がずれているおそれがあります。必ずマツダ販売店で確認を行なってください。

  • 寒いときにお湯をかけるなど、カメラ部に急激な温度変化をあたえるとバックガイドモニターが正常に作動しなくなるおそれがあります。

  • バッテリーの電圧が低いときや、アイドリングストップが再始動するときに画面が見えにくくなることがありますが、異常ではありません。

  • ディスプレイに「映像信号を受信できません。」と表示されたときは、カメラ等の故障が考えられます。マツダ販売店で点検を受けてください。

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画面に映し出される範囲

車両後方の映像を映し出して駐・停車時に障害物や車間距離を確認するときの補助としてご使用ください。

車両後部に設置されたカメラから、ほぼ水平に映し出します。

 


  • 自車の状況や路面状況により、映し出される範囲は異なります。

  • カメラが映す範囲には限界があります。バンパーの下にあるものやバンパーの両端付近は映りません。

  • バックガイドモニターのカメラは特殊なレンズを使用しているため、画面に映る映像の距離間隔は実際の距離とは異なります。

  • バックガイドモニターは鏡面画像になっています。

  • 装備によってはカメラに写りこむ場合があります。カメラの視野に影響をおよぼすもの (視野を遮るもの、光を発するもの、光沢素材でできたものなど)は取り付けないでください。

  • 次のような状況では、画面が見づらくなることがありますが、故障ではありません。

    • 夜間など暗いところ

    • レンズ付近の温度が高い/低いとき

    • 雨天時など、カメラに水滴がついたときや湿度が高いとき

    • カメラ付近に泥などの異物がついたとき

    • 太陽やヘッドランプなどの光がカメラのレンズに直接当たったとき

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画面の見方

車幅延長線 (黄色)

  • 車幅の延長の目安を示すライン

距離目安線

  • 車両後方の距離 (バンパー後端から) を示すライン

    • 赤色のラインは約0.5m先を示します。

    • 黄色のラインは約1m先を示します。

 


バックガイドモニターを使って駐車する方法は、駐車時の道路事情、路面状況、自車の状況によって違います。ハンドル操作のタイミング、操作量は状況によって異なりますので、周囲を直接確認しながら状況に合わせた操作を行なってください。また、操作を行なう前は、必ず駐車スペースに車両が駐車できるかを確認してください。

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次に示す状況は、ハンドルを右側にまわして後退し、駐車する例を示しています。逆方向から後退し駐車するときは、左右が逆になります。

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  1. チェンジレバー (マニュアル車) またはセレクトレバー (オートマチック車) をRの位置にし、バックガイドモニターを表示します。

  2. 車両が駐車スペースの中に入るようにハンドル操作を行ない後退します。

  3. 車両が駐車スペース内にはいったら、車幅延長線と駐車スペース左右の間隔が、車両付近の位置で同じくらいになるようにハンドルを操作して、ゆっくり後退します。

  4. 車幅延長線と駐車スペースが平行になるようにハンドルを操作します。

  5. 平行になったら、ハンドルを直進状態にして、ゆっくり後退します。周囲の状況を十分に確認し、最適な位置で停止します。 (駐車スペースに区画線がある場合は区画線と車幅延長線が平行になったら)

 


駐車するときは、以下のように画面に映し出される映像と実際の状況は異なることがありますので、必ず後方および周囲の安全を直接確認しながら運転してください。

  • 画面に映し出される駐車スペース (車庫など) の後端と距離目安線が平行に見えていても、実際には平行ではないことがあります。

  • 駐車場の区画線が片側しかないときは、区画線と車幅延長線が平行に見えていても、実際には平行ではないことがあります。

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実際の画面と路面の誤差

実際の路面と画面上の路面とでは誤差が生じます。距離感の誤差は事故につながるおそれがありますので、次のような誤差の起こりやすい状況を確認しておいてください。

人や荷物の重みで車が傾いているとき

車両が傾いて後部が下がっているときは、カメラに映る障害物は車体後部からの距離が実際よりも遠くにあるように見えます。

車両後方に勾配の急な上り坂や下り坂があるとき

車両後方に勾配の急な上り坂 (下り坂) があるときは、カメラに映る障害物は車体後部からの距離が実際よりも遠く (近く) にあるように見えます。

車両後方に立体物があるとき

距離目安線は水平な路面を基準に表示されているため、画面に映っている立体物との距離は実際とは異なります。

画質調整

 


バックガイドモニターの画質調整は必ず車両停止中に行う。

運転中にバックガイドモニターの画質を調整しないでください。車両走行中に、明るさ、コントラスト、色の濃さ、および色合いなどバックガイドモニターの画質調整を行うと、車両操作の妨げになり思わぬ事故につながるおそれがあります。

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マニュアル車はチェンジレバーがRのとき、オートマチック車はセレクトレバーがRの位置のときに、画質調整をすることができます。

調整項目には、明るさ、コントラスト、色の濃さ、色合い、の4種類があります。調整するときは車両の周囲を十分に確認してください。

  1. 画面のを選択して、タブを表示します。

  2. 目的の項目のタブを選択します。

  3. スライダを使用して明るさ、コントラスト、色の濃さ、色合いを調整します。

    リセットする場合は、リセットボタンを押します。

  4. 画面のを選択して、タブを閉じます。

パーキングセンサー

パーキングセンサーは、車庫入れや縦列駐車など低速走行時に、超音波センサーで検出した車両周辺の障害物とのおおよその距離を、ブザーおよび検知表示により運転者に知らせます。

 


必ず前方/後方および周囲の安全を直接確認しながら運転する。

パーキングセンサーはあくまでも後退するときの補助装置です。また、センサーの検出範囲は限られていますので、システムを過信して前進/後退すると障害物に接触したり、思わぬ事故につながるおそれがあります。

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センサーの検出範囲内にアクセサリー用品などを取り付けないでください。システムが正常に作動せず、思わぬ事故につながるおそれがあります。

障害物の種類や周囲の条件によっては、センサーが障害物を検出できる距離が短くなったり、障害物を検出できない場合があります。必ず前方/後方および周囲の安全を直接確認しながら運転してください。

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  • 次のようなときは、システムが正常に作動しない場合があります。

    • センサー部に氷、雪、泥などが付着したとき (取り除けば正常に復帰します。)

    • センサー部が凍結したとき (溶ければ正常に復帰します。)

    • センサーを手でふさいだとき

    • センサー付近に強い衝撃が加わったとき

    • 車両姿勢が大きく傾いたとき

    • 炎天下や寒冷時

    • 凹凸道、坂道、砂利道、草むら走行時など

    • 他車のホーン、オートバイのエンジン音、大型車のエアブレーキ音、他車のセンサーなどの超音波を発生するものが近づいたとき

    • どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったとき

    • 市販のフェンダーポール、無線機用アンテナを車に取り付けたとき

    • 背の高い縁石や直角の縁石に向かって進んだとき

    • 障害物がセンサーに近付きすぎているとき

  • 次のような障害物は、パーキングセンサーが検出しない、もしくは検出しにくいことがあります。

    • 針金、ロープなどの細いもの

    • 綿、雪などの音波を吸収しやすいもの

    • 鋭角的な形を持つもの

    • 背が高く上部が張り出しているもの

    • 背の低いもの

  • バンパーの真下付近は感知しません。センサーより低い物体や細い杭などは、一度感知しても接近すると突然感知しなくなることがあります。

  • 接触事故などでバンパーへ衝撃が加わったときは、必ずマツダ販売店で点検を受けてください。センサーの位置がずれると障害物を正常に検出できず、思わぬ事故につながるおそれがあります。

  • パーキングセンサースイッチをONにしてもブザーが鳴らない場合や表示灯が点灯しない場合は、システムの故障が考えられます。マツダ販売店で点検を受けてください。

  • システムの異常を示すブザーが鳴った場合は、システムの故障が考えられます。マツダ販売店で点検を受けてください。

  • 低温時やセンサー部に泥や氷、雪などが付着した場合にも、システムの異常を示すブザーが鳴る場合があります。センサー部に付着した異物を取り除いてください。

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センサーの検出可能範囲

センサーは、次に示す範囲の障害物を検出します。

作動させるとき

電源ポジションがONのときに、パーキングセンサースイッチを押すと、ブザーが鳴り、表示灯が点灯します。

パーキングセンサーがONのときに電源ポジションをONにした場合は、表示灯が点灯します。

作動を停止したいときは、もう一度スイッチを押します。

 


電源ポジションをOFFにしたときは、OFFにする前の状態が保持されます。たとえば、パーキングセンサーがONの状態で電源ポジションをOFFにすると、次に電源ポジションをONにしたとき、パーキングセンサーはONの状態のままです。

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作動条件

電源ポジションがONのときにパーキングセンサースイッチをONにすると使用できます。

検知表示

 


検知表示は表示/非表示を変更することができます。

参照「設定変更 (カスタマイズ機能)

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距離表示の見方

表示

車両と障害物の距離

リアセンサー:

約150~60 cm

リアセンサー:

約60~45 cm

リアコーナーセンサー:

約50~37 cm

リアセンサー:

約45~35 cm

リアコーナーセンサー:

約37~25 cm

リアセンサー:

約35 cm以下

リアコーナーセンサー:

約25 cm以内

こんなときは

異常が発生した場合は、次の表示により異常が発生したことをお知らせします。

検知表示

解決方法

断線

マツダ販売店で点検を受けてください。

システム異常

マツダ販売店で点検を受けてください。

霜/汚れ

障害物検知表示に対応するセンサー部に異物が付着していないか確認してください。システムが復帰しない場合はマツダ販売店で点検を受けてください。

ブザー

障害物との距離に応じた鳴り方で、障害物とのおよその距離を運転者に知らせます。複数個所の障害物を検知した場合は、最も近い障害物との距離に応じて吹鳴します。

システム作動中は、ブザーが次のように作動します。

リアセンサー

車両と障害物の距離

ブザーの鳴り方

約150 cm~60 cm

ピッ・ピッ・ピッ (遅い継続音)

約60~45 cm

ピッピッピッ (継続音)

約45~35 cm

ピピピピ (早い継続音)

約35 cm以内

ピー (連続音)

リアコーナーセンサー

車両と障害物の距離

ブザーの鳴り方

約50 cm~37 cm

ピッピッピッ (継続音)

約37~25 cm

ピピピピ (早い継続音)

約25 cm以内

ピー (連続音)

こんなときは

次のようなとき、ブザーの鳴らし方や表示の仕方で異常を知らせます。

表示/ブザー

確認すること

ブザーが吹鳴しない。

システムの異常が考えられます。早めにマツダ販売店で点検を受けてください。

ブザーが「ピピピッ」と5回なった。

センサー部に異物が付着していないか確認してください。直らない場合は、マツダ販売店で点検を受けてください。

特定の検知表示が表示し続ける。

検知表示に対応するセンサー部に異物が付着していないか確認をしてください。直らない場合は、マツダ販売店で点検を受けてください。