後側方接近車両検知 (RCTA) は、自車の後方に接近する車両の存在を知らせることにより、車両後退時の後方確認を支援するシステムです。
後側方接近車両検知 (RCTA) は、駐車場などから後退するときに自車の左右および後方に接近した車両を検知して、ブラインド・スポット・モニタリング (BSM) 接近表示灯の点滅および、警報チャイムにより運転者に危険を知らせます。

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自車
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検知エリア
実際の車両後退時には、必ず目視にて周辺状況を確認する。
本システムは車両後退時の後方確認を支援するシステムです。本システムの作動には各種の制約があるため、自車後方に車両が存在する場合でもブラインド・スポット・モニタリング (BSM) 接近表示灯が点滅しなかったり、点滅が遅れたりする場合があります。必ず、運転者の責任において後方を確認してください。
後側方接近車両検知 (RCTA) 作動
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チェンジレバー (マニュアル車) またはセレクトレバー (オートマチック車) をRの位置にすると、後側方接近車両検知 (RCTA) が作動します。
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車両が接近し、自車と衝突の可能性がある場合、360°ビュー・モニター (360°ビュー・モニター装備車)/バックガイドモニター (バックガイドモニター装備車) に警告が表示され、ブラインド・スポット・モニタリング (BSM) 接近表示灯が点滅、同時に警報チャイムが鳴ります。

減光解除機能
車幅灯が点灯しているとき、ブラインド・スポット・モニタリング (BSM) 接近表示灯が点灯すると、点灯したときの明るさが減光されます。
雪道や霧での走行時など、周囲が明るく減光状態で、ブラインド・スポット・モニタリング (BSM) 接近表示灯が見えにくい場合には、パネルライトの減光を解除するとブラインド・スポット・モニタリング (BSM) 接近表示灯の明るさが明るくなります。
→参照「パネルライトコントロール」
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次の場合、車両が接近していなくてもシステムが作動することがあります。
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自車のすぐ横に、駐車車両・ガードレール・壁などレーダーを反射する路側物があるとき
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自車の後方または側方から接近している車両が減速しているとき
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自車の後方または側方から接近している車両が自車両の直前で右左折したとき
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渋滞時など車両周辺に車両が停止しているとき
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テレビ塔、発電所など、強い電波や電気的なノイズが発生する可能性がある場所の近くにいるとき
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次の場合、システムはi-ACTIVSENSE警告灯を点灯させ、システムの作動を停止します。i-ACTIVSENSE警告灯が点灯し続ける場合はすみやかにマツダ販売店で点検を受けてください。
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ブラインド・スポット・モニタリング (BSM) 接近表示灯を含むシステムに何らかの異常が認められるとき
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リアサイドレーダーセンサーの車両への搭載位置に大きなズレが生じたとき
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リアサイドレーダーセンサー付近のリアバンパー上に雪や氷などが多量に付いたとき
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雪道を長時間走行したとき
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夏場に上り坂を長時間走行するなどレーダー付近の温度が非常に高くなったとき
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バッテリーの電圧が下がっているとき
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次の場合、リアサイドレーダーセンサーが検知しない、もしくは検知しにくいことがあります。
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後退時の車速が約10 km/h以上のとき
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隣接した壁や駐車車両によりリアサイドレーダーセンサーの検知エリアがさまたげられているとき (リアサイドレーダーセンサーの検知エリアがさまたげられない位置まで、自車を後退させてください。)

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自車
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自車の真後ろから車両が接近してきたとき

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自車
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車両が斜めに駐車されているとき

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自車
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後側方接近車両検知 (RCTA) を作動可能な状態にした直後
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隣接した駐車車両にレーダーセンサーが装着されており、電波干渉を受けたとき
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リアサイドレーダー周辺のリアバンパーが変形しているとき
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接近車両が次のような形状をしているとき
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車両が非常に小さい
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車高が非常に低い/高い
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特殊車両など複雑な形状をしている
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次のような場合は、ドアミラーに取り付けられているブラインド・スポット・モニタリング (BSM) 接近表示灯の点滅が見えにくいことがあります。
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トレーラーなどをけん引したり、車両後部に自転車のキャリアなどを装着したりした場合は、後側方接近車両検知 (RCTA) を解除してください。レーダーの電波がさえぎられるためシステムが正常に作動しない可能性があります。