i-ACTIVSENSEについて

AT誤発進抑制制御 [前進時] とは

AT 誤発進抑制制御 [前進時] は車両が徐行中 (約15 km/h 以下) や停車時、フォワードセンシングカメラ (FSC) および超音波センサーにより、前方に車や壁などの障害物を検知しているにも関わらず、必要以上にアクセルペダルが踏み込まれたときに、アクセルペダルを踏み間違えたと判断し、エンジン出力を抑制します。さらに衝突を回避できないと判断したときに、AT 誤発進抑制制御 [前進時] によるブレーキが作動することで衝突時の被害を軽減します。

システム作動中は、AT 誤発進抑制制御 [前進時] 表示で作動中をお知らせすると同時に、警報音で運転者に警告します。

  1. アクセル 踏み間違い

  2. エンジン出力抑制

  3. ブレーキ

 


AT誤発進抑制制御 [前進時] を過信せず安全運転に心がける

AT誤発進抑制制御 [前進時] は、ペダルの踏み間違いによる事故を回避するものではありません。発進時はシフトやペダルの位置を十分に確認して操作してください。シフト、アクセルやブレーキなどの操作を怠ると思わぬ事故につながるおそれがあります。

停車中、むやみにアクセルペダルを踏まない

停車状態を保ったり、発進を緩やかにしたりするものではありません。また、障害物の近くで故意にアクセルを踏み込まないでください。意に反して車が動き出し、思わぬ事故につながるおそれがあります。

 


  • 踏切内に閉じ込められた場合、フォワードセンシングカメラ (FSC) および超音波センサー (フロント) が遮断機を障害物と判断し、AT誤発進抑制制御 [前進時] が作動することがあります。遮断機を押しのけて進む場合、あわてずにアクセルを踏み続ける、または踏み直して脱出してください。脱出の際、車両が急加速することがありますので注意して運転してください。

  • AT誤発進抑制制御 [前進時] のブレーキの作動により車両が停止した場合、ブレーキペダルを踏まないと、約2 秒後にAT誤発進抑制制御 [前進時] のブレーキが自動的に解除されます。

  • 次のときは誤って作動しないよう、システムをOFF にしてください。

    • けん引されるとき、または他の車をけん引するとき

    • シャシーローラーを使用するとき

    • 草の生い茂った場所や、オフロードなど悪路を走行するとき

 


  • AT誤発進抑制制御 [前進時] は次の条件のときに作動します。

    • エンジンがかかっているとき

    • スマート・ブレーキ・サポート (SBS) を停止していないとき

    • i-ACTIVSENSE警告表示/警告灯が消灯しているとき

    • セレクトレバーがD/Mレンジのとき

  • 次のようなときは、システムが作動しない場合があります。

    • 運転者が意図的に運転操作 (アクセル操作、ハンドル操作) を行なったとき

    • ブレーキペダルを踏んでいるとき

    • ハンドルを操作しているとき

    • セレクトレバーを操作しているとき

    • アクセルペダルを素早く3回以上踏んだとき

  • フォワードセンシングカメラ (FSC) およびフロント超音波センサーの検知能力には限界があります。次のようなときは、AT誤発進抑制制御 [前進時] が作動しない場合があります。

    • フロントガラスまたはフロントバンパーに氷、雨滴曇り、雪、霜、汚れ、ビニール袋などの異物が付着しているとき

    • ウォッシャー使用中や降雨時にワイパーを使用していないとき

  • 次のようなときは、フォワードセンシングカメラ (FSC) およびフロント超音波センサーが障害物を正しく検知できず、AT誤発進抑制制御 [前進時] が作動しない場合があります。

    • 障害物の高さが低いとき (低い壁、低いガードレール、トレーラーなどの後部)

    • 障害物が小さいとき

    • 障害物が細いとき (標識の支柱や電柱など)

    • 障害物が自車の中心からはずれた位置にあるとき

    • 障害物の面が自車に対して垂直に向いていないとき

    • 垂れ幕や、雪が付着した車両など、障害物がやわらかいとき

    • 障害物が凹凸のある形状をしているとき

    • 障害物が極端に近いとき

    • 荷台の低いトラック、極端に車高の低い車両や車高の高い車両

    • キャリアカーなど、特殊な形状をした車両

    • 障害物が鋭利な形を持つもの

    • 障害物が複数いる場合

    • カーブ、坂道のとき

    • ハンドルを大きく切っているとき

    • ボンネットの上に雪などの障害物があるとき

    • 雨、霧、雪など天候が悪いとき

    • 湿度が低いとき、高いとき

    • 気温が低いとき、高いとき

    • 風が強いとき

    • 走行路が平坦ではないとき

    • 前方車の排気ガス、砂や雪、マンホールやグレーチングなどからの水蒸気などによる煙、水しぶきが巻きあがっているとき

    • 荷室やリアシートへ重い荷物をのせたとき

    • 障害物などと部分的な接触の可能性があるとき

    • ルーフレールなどを装着してフォワードセンシングカメラ (FSC) およびフロント超音波センサーを覆うような長尺物を装着したとき

    • フロント超音波センサー付近に無線アンテナ、フォグランプ、字光式ナンバープレートなどを取り付けたとき

    • 車、歩行者、二輪車、自転車などが横から割り込んだり、飛び出してきたりしたとき

    • 朝方、夕方の薄暗いとき、夜間や屋内駐車場など周囲が暗いとき

    • 前方に強い光を受けているとき (逆光やヘッドランプ上向き (ハイビーム) など)

    • 自車が進路変更を行ない、障害物のすぐ後ろに接近したとき

    • 衝突などで、フロント超音波センサーの方向がずれたとき

    • 他車のホーン、エンジン音、超音波センサーなど、他の音波の影響を受けたとき

    • 車両姿勢が大きく傾いたとき

  • 次のようなときは、フォワードセンシングカメラ (FSC) およびフロント超音波センサーが障害物と判断し、AT誤発進抑制制御 [前進時] が作動する場合があります。

    • 急な登坂路があるとき

    • 輪留めがあるとき

    • ETCや踏切などバーがあるとき

    • 道路沿いの草木、垣根、車両、壁、フェンスを感知しているとき

    • 草の生い茂った場所や、オフロードなど悪路を走行するとき

    • 低いゲート、狭いゲート、洗車機、トンネルなどを通行するとき

    • 路面上に金属物、段差または突起物があるとき

    • ビニールカーテン、旗などを潜って通行するとき

    • パイロンなどのプラスチック類

    • 完全に開いていない遮断機

    • シャシーローラーなど使用するとき

    • キャリアカーに積載するとき

    • 前方車に接近して走行するとき

    • カーブや交差点の先に障害物があるとき

    • 障害物に接近して通過するとき

  • システムの故障を検知したときやセンサーの汚れなどでシステムが一時的に機能を停止しているとき、i-ACTIVSENSE警告表示/警告灯が表示/点灯します

    参照「i-ACTIVSENSE警告表示/警告灯

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