点検、整備
点検整備について
点検整備について
安全で快適な運転をするために、日常点検整備および定期点検整備を実施することが法律で義務付けられています。
安心してお車に乗っていただくために、また、大きなトラブルを防ぐ意味からも、定期的に点検整備を実施してください。
点検要領については別冊のメンテナンスノートを参照してください。
いつもと違う点に気づいたら、早めにマツダ販売店で点検を受けてください。
使用済みバッテリーやタイヤ、エンジンオイルなどの廃液を処分するときは、マツダ販売店にご相談ください。
点検は平らな場所で、車に輪止めをしてから行なう。
車が不意に動き出すと、思わぬ事故につながるおそれがあります。
エンジンルーム内を点検するときは、ファンやベルトなどの回転部に触れない。
手や衣服などが巻き込まれるなど、重大な傷害につながるおそれがあります。
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エンジンルーム内を点検するときは、エンジンの高温部に触れないようにしてください。やけどをするおそれがあります。
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エンジンルームを点検したときは、工具や布を置き忘れないようにしてください。置き忘れるとエンジンなどを損傷したり、火災につながったりなど思わぬ事故につながるおそれがあります。
定期点検
定期点検
1年点検、2年点検はマツダ販売店で受けてください。
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点検結果について
点検の結果は別冊のメンテナンスノート内「定期点検整備記録簿および定期点検整備の記録」に記入してください。
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シビアコンディションについて
一般的な使用よりも厳しい使われかたをした車はシビアコンディションとして早めに点検整備をする必要があります。
詳しくは、別冊のメンテナンスノートに記載しています。
ボンネット
ボンネットの開けかた
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運転席右下にあるボンネットオープナーを引くと、ボンネットが少し浮き上がります。
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ボンネットのすき間に手を入れ、レバーを矢印の方向に倒したままボンネットを持ち上げます。
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パッド部を持ってステーを起こし、矢印で示すボンネットのステー穴に差し込んで固定します。
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パッド部
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ステー
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ボンネットの閉めかた
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エンジンルームに工具などが残されていないことを確認します。
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ボンネットを手で支えてステーをはずし、パッド部を持って、クリップに固定します。
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クリップ
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ボンネットをゆっくりおろし、約20 cmの高さから静かに落として閉めます。
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ボンネットを閉めるときは、体重をかけるなどして強く押さえつけないでください。ボンネットがへこむおそれがあります。
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ボンネットを閉めるときは、手などをはさまないように注意してください。万一、手などをはさむと、けがをするおそれがあります。
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エンジンルームを点検したときは、工具や布を置き忘れないようにしてください。置き忘れると、エンジンを損傷したり、火災につながったりするなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
日常点検
日常点検
お客様のお車の使用状況に応じて、お客様自身の判断で適切な時期に実施していただく点検です。
日常点検はお客様自身で実施可能な項目となっておりますので、長距離走行前や洗車時、給油時などを目安に実施してください。
「日常点検整備のしかた」については別冊のメンテナンスノートに記載しています。
点検項目と点検箇所
運行において異常が見られた箇所
前回の運転中に異常を認めた箇所について運転に支障がないかを点検します。
点検要領については別冊のメンテナンスノートに記載しています。
エンジンルームをのぞいて
SKYACTIV-G 2.0

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冷却水の量
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ブレーキ液の量
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エンジンオイルの量
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バッテリー液の量
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ウォッシャー液の量
SKYACTIV-D 1.8

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ブレーキ液の量
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エンジンオイルの量
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バッテリー液の量
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冷却水の量
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ウォッシャー液の量
全体を見まわして
フロント

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ウォッシャー液の噴射状態、ワイパーの払拭状態
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灯火装置の点灯、方向指示灯の点滅具合および汚れ、損傷
リア

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ウォッシャー液の噴射状態、ワイパーの払拭状態
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タイヤの空気圧、き裂、損傷、異常摩耗、溝の深さなど
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灯火装置の点灯、方向指示灯の点滅具合および汚れ、損傷
運転席に座って

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エンジンのかかり具合、異音
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エンジンの低速および加速の状態
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ブレーキペダルの踏みしろ(踏み込んだときのフロアマットとのすき間)、ブレーキの効き
エンジンオイルの点検、補充
エンジンオイルの点検、補充
オイルレベルゲージでエンジンオイルの量を点検してください。
不足しているときは上限から下限の間になるよう補充してください。
オイル交換後は、記憶値の初期化を行なってください。コンピューターの記憶値を初期化しなかった場合、レンチ表示灯が通常より早めに点灯することがあります。
→マツダコネクト取扱書 「車両ステータスモニター」
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エンジンオイルレベル警告表示/警告灯が点灯している場合は、エンジンオイルを1 L補充してください。
必要に応じてマツダ販売店にご相談ください。
→参照「エンジンオイルレベル警告表示/警告灯」
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(SKYACTIV-D 1.8)
メーター内のマルチインフォメーションディスプレイに、“エンジンオイル量が規定値を超えています点検を受けてください”と表示されているときは、マツダ販売店で点検を受けてください。
点検の要領は別冊のメンテナンスノートに記載しています。
SKYACTIV-G 2.0

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上限
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下限
SKYACTIV-D 1.8

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Xマーク
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上限
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下限
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エンジンオイルの量を点検するときは、オイルレベルゲージをひねらずまっすぐに抜いてください。
また、オイルレベルゲージを差すときは、必ずオイルレベルゲージの×マークを車両前方に向けてひねらずまっすぐ差し込んでください。
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エンジンオイルがレベルゲージの×の位置を超えている場合はオイル交換をしてください。
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DPFに堆積したPM (Particulate Matter: 粒子状物質) が自動で除去されるとき、エンジンオイルに燃料が混ざり、油量が増えることがありますが異常ではありません。

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下限
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上限
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Xマーク
ウォッシャー液の補充
ウォッシャー液の補充
補充要領については別冊のメンテナンスノートを参照してください。

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E (下限)
ワイパーブレードの交換
フロントワイパーブレードの交換をするときは
ワイパーブレードが摩耗したりき裂が生じたりすると、ワイパーのふき取りが悪くなるおそれがあります。
ワイパーブレードを交換してください。
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マツダ純正品のワイパーブレードに交換してください。マツダ純正品以外のワイパーブレードに交換すると、ふき取り性能が低下するおそれがあります。
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ワイパーアームやその他の部品を破損するおそれがあるため、手でワイパーアームを掃除しないようにしてください。
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ワイパーゴムを交換するときは、必要以上にワイパーゴムを曲げないでください。ワイパーブレード内にある金属部分が変形し、ワイパーのふき取りが悪くなるおそれがあります。
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ワイパーアームを立てるときに、ワイパーブレードの先端を持たないでください。ワイパーブレードの先端を持つと、部品が変形してふき取り性能が低下するおそれがあります。
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立てたワイパーを勢いよくもどすとワイパーアームやブレードが損傷したり、フロントガラスに傷や割れが生じたりするおそれがあります。
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ワイパーブレード、ワイパーアーム、またはボンネットに傷がつくおそれがあるため、正しい手順で交換を行なってください。
ワイパーを立てるときは、ワイパーをサービスポジションに動かす必要があります。
ワイパーをおろすときは、電源ポジションをONにしてワイパーを操作する前に、ワイパーブレードがサービスポジションにあることを確認してください。
次の手順でワイパーブレードの交換をしてください。
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次の手順で、ワイパーをサービスポジションまで動かします。
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電源ポジションをONにします。
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電源ポジションをOFFにします。
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電源ポジションをOFFにしてから30秒以内に、ワイパースイッチをMISTの位置まで2回押し上げます。
手順が完了するとワイパーが作動し、サービスポジションで止まります。
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ワイパーアームを立てます。
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ワイパーアームのタブを押しながらブレード部品を矢印の方向にスライドさせ、ワイパーアームからブレード部品を取りはずします。
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ブレードゴムを矢印の方向に引っ張り、ブレードホルダーの溝が確認できる位置までブレードゴムをスライドさせます。
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ブレードホルダーの溝から、ブレードゴムの先端を矢印の方向に引き、ブレードホルダーからブレードゴムを取りはずします。
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ブレードホルダーの溝から、新しいブレードゴムの先端を挿入し、ブレードホルダーの端にあたるまで、ブレードゴムをスライドさせます。
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ブレードゴムを矢印の方向へ引っ張り、ブレードホルダーの溝が確認できる位置までブレードゴムをスライドさせた後、ブレードゴムの先端を逆方向にスライドさせます。
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ブレードホルダーにブレードゴムが正しく取り付けられているか確認します。
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ブレード部品をスライドさせてワイパーアームに取り付けます。
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ワイパーアームをゆっくりとフロントガラスにおろします。
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次の手順で、ワイパーを初期位置まで動かします。
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ワイパーがフロントガラスの上におろされていることを確認します。
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電源ポジションをONにします。
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ワイパースイッチをMISTの位置まで1回押し上げます。
手順が完了するとワイパーが作動し、初期位置で止まります。
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リアワイパーブレードの交換をするときは
ワイパーブレードが摩耗したりき裂が生じたりすると、ワイパーのふき取りが悪くなるおそれがあります。
ワイパーブレードを交換してください。
次の手順でワイパーブレードの交換をしてください。
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ワイパーアームを立てて、ワイパーブレードのロックがはずれるまで右に回し、ワイパーブレードを取りはずします。
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ブレードゴムを下に引っ張り、ブレードホルダーからはずします。
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ブレード部品からブレードラバーを取りはずし、新しいブレードに取り付けます。
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慎重に新品のブレードラバーを取り付けてください。はずした手順と逆の手順でブレード部品を取り付けます。
バッテリーの点検
バッテリーの点検
バッテリー液の量が下限 (LOWER LEVEL) より不足している状態でエンジンを始動すると、破裂 (爆発) につながるおそれがあり危険です。バッテリー液が不足しているときは、エンジン始動前に必ず補充液または蒸留水を補充してください。
→参照「バッテリーあがりについて」
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点検、補充の要領は別冊のメンテナンスノートを参照してください。
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交換するときは、マツダ販売店にご相談ください。
キーの電池を交換するときは
キーの電池を交換するときは
次のようなときは、電池残量が少なくなっていることが考えられます。
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メーター内のマルチインフォメーションディスプレイにKEY警告表示が表示された
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キーの作動表示灯が点灯しない
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どのスイッチを押しても作動しない
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作動範囲が狭く不安定になる
電池交換の作業を誤るとキーが傷つくおそれがあるため、マツダ販売店での電池交換をおすすめします。お客様自身で電池の交換をする場合は、次の手順で交換してください。
電池の規格: リチウム電池CR2032
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ノブを矢印方向に押しながら、下側カバーを取りはずします。
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ツメを押し込んで、上側カバーのロックを解除します。
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保護テープを巻いたマイナスドライバーをすき間に差し込み、マイナスドライバーを矢印方向にスライドさせます。
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マイナスドライバーを矢印方向にまわして、上側カバーを取りはずします。
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保護テープを巻いたマイナスドライバーを使って、キャップを取りはずします。
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保護テープを巻いたマイナスドライバーを使って、電池を取りはずします。
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電池の+側が上になるように、キーに新しい電池をはめ込みます。
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キャップを取り付けます。
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上側カバーを取り付けます。
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キーのスロットに下側カバーのツメを差し込むように、下側カバーを取り付けます。
タイヤの点検
タイヤの点検
タイヤの点検は法律で義務付けられています。
点検要領については別冊のメンテナンスノートを参照してください。
タイヤの劣化について
タイヤはゴム製品のため、長期間使用すると徐々に劣化していきます。安全な走行状態を確保するために、使用開始後5~7年を目安にマツダ販売店で点検を受けてください。
空気圧の点検
タイヤ間で空気圧の差が出ないように、空気圧計を使用して点検してください。必要に応じて規定値に調整してください。
タイヤの空気圧が不足したままで走行しない。
タイヤの空気圧が不足していると車両の安定性を損なうばかりでなく、タイヤの偏摩耗の原因となります。また、タイヤの空気圧が不足したままで高速走行すると、タイヤがバースト (破裂) するなどして、思わぬ事故につながるおそれがあります。
タイヤバルブキャップは純正品を使用する。
タイヤバルブキャップは純正品以外を使用しないでください。純正品以外を使用するとバルブの損傷により、適正空気圧にならないおそれがあります。そのまま走行すると空気圧が低下し、思わぬ事故につながるおそれがあります。
き裂、損傷の点検
異常があるタイヤを装着すると、次の状況が起こることがあり、思わぬ事故につながったり、故障の原因になったりするおそれがあるため、正常なタイヤと交換する。
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走行中にハンドルがとられる
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異常な振動を感じる
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パンクやバースト (破裂) する
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車の性能 (燃費·走行安定性·制動距離など) が十分に発揮できない
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部品に悪影響を与える
溝の深さ、異常摩耗の点検
摩耗差の著しいタイヤを混ぜて使用しないでください。

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摩耗限界表示
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摩耗限界表示の位置を示すマークの例です
タイヤの溝の深さが少ないタイヤや摩耗限界表示 (ウェアインジケーター) が現れているタイヤを使用しない。
そのまま使用すると、制動距離が長くなったり、雨の日にハイドロプレーニング現象により、ハンドル操作ができなくなったり、タイヤがバースト (破裂) するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。摩耗限界表示が現れたらすみやかに正常なタイヤと交換してください。
タイヤの位置交換 (タイヤローテーション)
タイヤの偏摩耗を防ぎ、寿命をのばすために、約5,000 km走行ごとにタイヤの位置を交換してください。
タイヤの位置交換を行なうときはマツダ販売店にご相談ください。

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前
タイヤを交換するときは指定されたサイズや種類のタイヤを装着する。
指定されたサイズや種類以外のタイヤを装着すると走行安定性が損なわれるため、思わぬ事故につながるおそれがあります。