CTSは、高速道路や自動車専用道路で渋滞したときに運転疲労を軽減するための追従走行機能とステアリングアシスト機能で構成されているシステムです。
このシステムは、運転者がアクセルペダルやブレーキペダルを踏まなくても、設定した速度で前方車との車間距離を一定に保つ追従走行を行ないます。さらに、ステアリングアシスト機能では、車線を検知している場合は、車線に沿った走行をアシストし、車線を検知していない場合は、前方車の走行軌跡に沿った走行をアシストします。
CTSを過信しない。
CTSは、自動運転システムではありません。そのため、機能には限界があります。システムを過信せず、常にハンドルの操作で進路を修正し、安全運転に心がけてください。
道路状況、環境に応じて制限速度内に車速を設定してください。
CTSは前方車の種類や状態、天候状況、道路状況などによって前方車を検知できないことがあります。また、前方車が急ブレーキをかけたとき、他車が割り込んだとき、前方車と速度差が大きいときなどは十分な減速ができず、思わぬ事故につながるおそれがあります。周囲の状況を確認してブレーキペダルやアクセルペダルを踏むなど、前方車や後続車との車間距離を十分に確保し、安全運転に心がけてください。
思わぬ事故につながるおそれがあるため、次のような状況では使用しない。
高速道路や自動車専用道路以外の一般道 (道路状況にあわせた走行はできません。)
急なカーブ、交通量が多く車間距離が十分にとれない道路や頻繁に加減速を繰り返すような道路 (道路状況にあわせた走行はできません。)
高速道路などでインターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリアに進入するなど本線から出るとき (本線上で追従走行していたときは、自車が本線から出ることにより前方車がいなくなり、設定された速度まで加速する場合があります。)
凍結路、積雪路、未舗装路などのすべりやすい路面 (タイヤが空転して、車のコントロールを失うおそれがあります。)
長い下り坂 (車間距離を保つためCTS制御によるブレーキが作動し続け、ブレーキが効かなくなるおそれがあります。)
前方にバイク、自転車などの二輪車がいるとき
(オートマチック車)
勾配が急な坂 (前方車を正しく検知できなかったり、停車保持制御中に車両がずり下がったり、発進時に飛び出すおそれがあります。)
悪天候のとき (雨、霧、雪のときなど)
応急用タイヤ装着時など、指定されたサイズと異なるタイヤを使用しているとき
十分な溝がないタイヤを使用しているとき
タイヤの空気圧が指定空気圧に調整されていないとき
キャンピングトレーラーやボートトレーラーなどをけん引しているとき
タイヤチェーンを装着しているとき
白線 (黄線) の整備された高速道路、自動車専用道路以外を走行するとき
CTSを使用しないときは、安全のためCTSをOFFにする。
常に使用できる状態にしておくと、誤ってCTSを作動させ、思わぬ事故につながるおそれがあります。
停止保持制御中に車両から離れない。 (オートマチック車)
車両が動き出し思わぬ事故につながるおそれがあります。車両から離れるときは、CTSをOFF にして、パーキングブレーキをかけ、セレクトレバーをPの位置にしてください。
CTSを正常に作動させるために次の点をお守りください。
シャシーローラーを使用するときは、シャシーローラー上を走行中に誤って作動しないよう、システムをOFFにしてください。
サスペンションの改造を行なわないでください。
前後輪とも必ず指定されたサイズのタイヤを装着してください。タイヤ交換など行なうときは、マツダ販売店に相談してください。
追従走行は、次の対象物については、対象物として検知しません。
対向車両
歩行者
静止物 (停車車両、障害物等)
前方車が極低速のときは、前方車を正しく検知できないときがあります。
前方に地上から低い位置にある道路構造物や障害物 (モノレールなど) があるときは、システムが作動する場合がありますので、CTSを使用しないでください。
接近警報が頻繁に作動するような状況では、CTSを使用しないでください。
車線変更などで加速が必要なときや、前方車の急ブレーキなどで急接近したときは、状況に応じてアクセルペダルで加速、ブレーキペダルで減速を行なってください。
CTS機能を使用して走行しているときは、チェンジレバー/セレクトレバーを操作しても意図したエンジンブレーキがかかりません。減速が必要なときは、設定速度を下げるか、ブレーキペダルを踏んでください。
CTS制御によるブレーキ作動中は作動音が聞こえることがありますが、異常ではありません。
CTS制御によるブレーキ作動中は、ブレーキランプが点灯しますが、下り坂を設定車速、または前方車に追従して一定車速で走行中は、ブレーキランプが点灯しないときがあります。
次のようなときは、車線の白線 (黄線) や先行車を正しく検知することができず、CTSが正常に作動しない場合があります。
汚れや曇りなどでフォワードセンシングカメラ (FSC) が前方を認識できないとき
白線 (黄線) がかすれや汚れなどにより見えにくいとき
天候 (雨、霧、雪のときなど) により、白線 (黄線) や先行車が見えにくいとき
工事による車線規制や仮設の車線がある区間を走行するとき (白線 (黄線) が複数引かれていたり、途切れたりしているとき)
道路補修の消し残り線、影、残雪、雨のたまったわだちなど、白線 (黄線) と紛らわしい線が見えるとき
雨あがりなどで、路面がぬれて光っているときや水たまりがあるとき
荷室やリアシートなどに重い荷物を積んで、車両が傾いているとき
前方車が白線(黄線)の近くを走行していて、白線(黄線)が見えにくいとき
フロントガラスが汚れているときや曇っているとき
交差点や合流地点、分岐路などを走行するとき
道路状況や天候などで車線の白線 (黄線) を検知できないとき
トンネルの出入り口など、周囲の明るさが急に変わるとき
夜間、ヘッドランプのレンズが汚れて照射が弱い時や光軸がずれているとき
逆光や雨あがりなどで路面が光っているとき
ガードレールなどの影が、道路上に白線 (黄線) と平行して写っているとき
車線の幅が狭いとき、または広いとき
道路がうねっているとき
段差などにより車が大きく揺れたとき
交差点付近にさまざまな路面表示やさまざまな形状の区画線 (レーンマーカ) があるとき
フォワードセンシングカメラ (FSC) 前方の汚れまたは視界をさまたげるようなものを取り付けたとき
前方車の排気ガス、砂や雪、マンホールやグレーチングなどからの水蒸気などによる煙、水しぶきが巻きあがっているとき
夕方、朝方など、薄暗いとき
前方車が特殊なテールランプ形状のとき
前方車が自車の中心から大きくはずれて走行しているとき
前方車が蛇行しているとき
急カーブのとき
追従走行機能
定速走行中に前方車を検知すると、ディスプレイに前方車表示が表示され、追従走行を行ないます。
ステアリングアシスト機能
車線を検知している場合は車線に沿った走行をアシストし、車線を検知していない場合は前方車の走行軌跡に沿った走行をアシストします。
ステアリングアシスト限界警報
ステアリングアシスト機能が作動中に、ステアリングアシスト機能で車線に沿った走行を維持できない場合、運転者にステアリング操作を促すよう警報チャイムが鳴り、マルチインフォメーションディスプレイに警報が表示されます。
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