アクティブボンネット
アクティブボンネットについて
万一、歩行者と衝突して、一定以上の衝撃が車両前部に加わったとき、ボンネットの後端を瞬時に持ち上げ、エンジンルーム内の部品との空間を広く保つことで、歩行者の頭部がボンネットに衝突したときの衝撃をやわらげます。電源ポジションがONのとき、作動速度範囲内で走行中に、歩行者やその他の物体との衝突により、フロントバンパー裏に取り付けているセンサーが一定以上の衝撃を感知すると、システムが作動し、ボンネットを持ち上げます。

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アクティブボンネットが作動したときは、必ずマツダ販売店に相談する。
アクティブボンネットが作動したとき、ボンネットオープナーを引くと、さらにボンネットが上がります。ボンネットが上がったまま走行すると視界が妨げられ、おもわぬ事故につながるおそれがあります。また、ボンネットを無理に押しもどさないでください。作動したボンネットは手動では下げることができないため、ボンネットが変形したり、思わぬケガをするおそれがあります。アクティブボンネットが作動したあとマツダ販売店まで運転する場合は、持ち上がったボンネットが視界の妨げにならないことを確認したあと、十分に速度を落とし注意して運転してください。
取り扱いについて
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ボンネットが完全に閉まっていないと、正常に作動しないおそれがあります。走行前に必ず確認してください。
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電源ポジションをONにしたあと、約8秒間はシステムが正常に作動しないことがあります。
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4輪とも異常摩耗していない同一指定サイズのタイヤを適正な空気圧で使用してください。異常摩耗しているタイヤ、異なるサイズ、適正でない空気圧のタイヤを使用すると、システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。
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フロントバンパー周辺に衝撃が加わったときは、アクティブボンネットが作動しなくてもセンサーが損傷している可能性があります。必ずマツダ販売店で点検を受けてください。
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アクティブボンネットの部品や配線を取りはずしたり修理しないでください。また、電気テスターを使ってシステムの回路診断をしないでください。誤って作動したり、正常に作動しないおそれがあります。修理や交換作業が必要なときはマツダ販売店にご相談ください。
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フロントバンパー、ボンネット、サスペンション、エアロパーツをマツダ純正品以外に交換しないでください。システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。
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フロントバンパーにマツダ純正品以外を取り付けないでください。また、ボンネットに物を取り付けないでください。システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。
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ボンネットを強く閉めたり、アクチュエーターに荷重を加えないでください。アクチュエーターが損傷し、システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。
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サスペンションを改造しないでください。車高やサスペンションの硬さが変わると、システムが正常に作動しなくなるおそれがあります。
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部品を装着するときは、マツダ販売店にご相談ください。不適切に取り付けると、衝撃を正しく検知できず、正常に作動しなくなるおそれがあります。
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廃車にするときは、必ずマツダ販売店にご相談ください。正しく取り扱わないと、思わぬ傷害を受けるおそれがあります。
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アクティブボンネットは、一度作動すると再使用できません。マツダ販売店で交換してください。
作動するとき、しないとき
作動するとき
次のような衝撃を受けたときに作動します。
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作動速度範囲での走行時、フロントバンパーに歩行者と同等、もしくはそれ以上の衝撃を正面から受けたとき (衝突したときにフロントバンパーに痕跡が残らないような場合でも、一定以上の衝撃が加われば作動します。また、軽い物、小さな動物や他の小さな物体でも衝突の状況、速度によっては作動することがあります。)
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その他に、次のような車両下部やフロントバンパーに衝撃を受けたときも作動することがあります。
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縁石に衝突したとき
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深い溝や穴に落ち込んだとき
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ジャンプして地面にぶつけたとき
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駐車場のスロープ、うねりのある道路、突起物や落下物などにぶつけたとき
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作動しにくいとき
次のような場合は、衝撃を感知しにくいため、作動しないことがあります。
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走行中、フロントバンパーの左右の角や側面に歩行者がぶつかったとき
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かばんなど衝撃を吸収できるものを携帯した歩行者と衝突したとき
作動しないとき
次のようなときには作動しません。
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作動速度範囲外での走行時にフロントバンパーが衝撃を受けたとき
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横方向や後部から衝撃を受けたとき
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横転、転覆したとき (事故の状況、形態によっては、アクティブボンネットシステムが作動することがあります。)