SCBS Rは車速が約2 km/h~約8 km/h で後退中に後方の障害物を超音波センサーが検知し、衝突を回避できないと判断したときに、ブレーキ制御 (SCBS Rブレーキ) を行なう装置で、衝突時の被害を軽減します。
システムを過信しない。
SCBS Rは、あくまでも衝突時の被害を軽減するシステムです。システムを過信してアクセルやブレーキなどの操作を怠ると思わぬ事故につながるおそれがあります。
SCBS Rの超音波センサー (リア) はリアバンパーに設置され、AT誤発進抑制制御 [後退時] と共用しています。SCBS Rの正しい作動のため、次のことをお守りください。
超音波センサー (リア) にステッカー (透明なものを含む) などを貼り付けないでください。超音波センサー (リア) が障害物を正しく検知できず思わぬ事故につながるおそれがあります。
超音波センサー (リア) の分解などを行なわないでください。
飛び石などで超音波センサー (リア) 周辺に傷などが認められるときは、ただちにSCBS Rの使用を停止し、必ずマツダ販売店で点検を受けてください。超音波センサー (リア) の周辺にひび割れや引っかき傷などがあるまま運転を続けると意に反して作動し、思わぬ事故につながるおそれがあります。
作動を停止させるときは次のページを参照してください。
→参照「安全装備」
リアバンパーを交換する際は、マツダ販売店に相談してください。
サスペンションを改造しない。
車高や車の傾きが変わると障害物を正しく検知できないため、SCBS Rが正常に作動しない場合があります。
超音波センサー (リア) に強い衝撃を与えない。
洗車時に超音波センサー (リア) に強い水圧を与えたり、強くこすったりしないでください。また、荷物の出し入れなどでリアバンパーに強い衝撃を与えないでください。障害物を正しく検知できず、SCBS Rが正常に作動しない場合があります。
草の生い茂った場所や、オフロードなど悪路を走行する際は、SCBS Rを停止してください。
4輪ともすべて指定されたサイズで、同一メーカー・同一銘柄・同一トレッドパターンのタイヤを使用してください。また、摩耗差の著しいタイヤを混ぜて使用しないでください。タイヤを混ぜて使用すると、SCBS Rが正常に作動しなくなるおそれがあります。
超音波センサー (リア) は氷、雪などが付着した場合など、状況によっては障害物を正しく検知できない場合があります。このようなときは、正しい制御ができないおそれがあります。常に後方を注意して運転してください。
アクセル操作、ブレーキ操作やハンドル操作によって車両姿勢が変化し、障害物が見えにくくなったり、不要な障害物が見えやすくなったりします。このような場合、SCBS Rが作動しなかったり、作動する場合があります。
SCBS Rは、次の条件のとき作動します。
エンジンがかかっているとき
セレクトレバーをRの位置にしているとき
スマート・シティ・ブレーキ・サポート (SCBS) 警告表示/警告灯 (橙) が表示/点灯していないとき
マルチインフォメーションディスプレイ (タイプA) に「SCBS後退時作動しません」と表示されていないとき
車速が約2 km/h~約8 km/hのとき
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート (アドバンストSCBS)を停止していないとき
DSC が故障状態でないとき
SCBS Rは、超音波センサー (リア) が発信した超音波が、後方の障害物に反射し、超音波センサー (リア) に戻ってきた超音波を受信することで、後方の障害物を検知し、作動しています。
次のようなときは、超音波センサー (リア) が障害物を検知できず、SCBS Rが作動しない場合があります。
低い壁、荷台の低いトラックなど、障害物の高さが低いとき
荷台の高いトラックなど、障害物の高さが高いとき
障害物が車両や壁のように大きくないとき
標識のポールなど、障害物が細いとき
障害物が自車の中心から外れた位置にあるとき
障害物の面が自車に対して垂直に向いていないとき
垂れ幕や、雪が付着した車両など、障害物がやわらかいとき
障害物が凹凸のある形状をしているとき
障害物が極端に近いとき
次のような状況では、超音波センサー (リア) が障害物を正しく検知できず、SCBS Rが正常に作動しない場合があります。
超音波センサー (リア) 付近に何か付着したりしているとき
ハンドルを大きく切ったり、ブレーキやアクセル操作をしているとき
障害物の周辺に他の障害物があるとき
雨、霧、雪など天候が悪いとき
湿度が低いとき、高いとき
気温が低いとき、高いとき
風が強いとき
走行路が平坦ではないとき
荷室やセカンドシート/サードシートへ重い荷物をのせたとき
超音波センサー (リア) 付近に無線アンテナ、フォグランプ、字光式ナンバープレートなどを取りつけたとき
衝突などで、超音波センサー (リア) の方向がずれたとき
他車のホーン、エンジン音、超音波センサー (リア) など、他の音波の影響を受けたとき
次のようなときは、超音波センサー (リア) が対象の障害物だと検知し、SCBS Rが作動する場合があります。
急な登坂路があるとき
輪留めがあるとき
垂れ幕、ETCや踏切などバーがあるとき
道路沿いの草木、垣根、車両、壁、フェンスなどに接近して走行するとき
草の生い茂った場所や、オフロードなど悪路を走行するとき
低いゲート、狭いゲート、洗車機、トンネルなどを通行するとき
トーイングバーやトレーラーを装着しているとき
システムが故障しているときは、スマート・シティ・ブレーキ・サポート (SCBS) 警告表示/警告灯 (橙) が表示/点灯します。
→参照「警告表示/警告灯」
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