エンジンの始動と停止
エンジンをかける前に
-
パーキングブレーキがかかっていることを確認します。
-
マニュアル車はチェンジレバーがニュートラル位置、オートマチック車はセレクトレバーがPの位置にあることを確認します。
-
正しい運転姿勢をとり、右足でアクセルペダルとブレーキペダルが確実に踏めるか確認します。ペダルの踏み間違いのないように、ペダルの位置を確認しておいてください。
→参照「運転席の操作」
クラッチスタートシステムについて (マニュアル車)
クラッチスタートシステムとは、クラッチペダルを踏まずにプッシュボタンスタートを押してもエンジンを始動させない装置で、車が動き出すのを防止します。
エンジンを始動するときは、クラッチペダルをいっぱいに踏み込んでください。
エンジンをかけるとき
植え込み型心臓ペースメーカーおよび植え込み型除細動器の医療用機器を使用している方は車内·車外のアンテナから約22 cm以内に医療用機器を近づけない。
電波により、医療用機器の作動に影響をおよぼすおそれがあります。
(アドバンストキーレス機能装備車)

-
車外アンテナ
-
車内アンテナ
(アドバンストキーレス機能非装備車)

-
車内アンテナ
次にある以外の医療用機器を使用している方は、キーの電波の影響を医師や医療用電気機器製造業者などに確認する。
-
植え込み型心臓ペースメーカー
-
植え込み型除細動器
電波が悪影響をおよぼすおそれがあります。
プッシュボタンスタートシステム機能、アドバンストキーレス機能を作動させないようにすることもできます。
ペースメーカーなどの医療用機器に悪影響をおよぼすおそれがあるため、キーを取り出すことなくエンジンの始動ができる機能を停止させることができます。 また、アドバンストキーレス機能を作動させないようにすることができます。
詳しくはマツダ販売店にご相談ください。
-
キーを携帯していることを確認します。
-
エンジンが完全に始動するまで、ブレーキペダルをしっかりと踏み続けます。
-
マニュアル車は、エンジンが完全に始動するまで、クラッチペダルをいっぱいに踏み込み続けます。
-
プッシュボタンスタートの表示灯 (緑) とメーター内のKEY表示灯 (緑) が点灯するのを確認します。
プッシュボタンスタートの表示灯 (緑) が点滅するときは、キーの電池切れなどが考えられます。
→参照「キーが電池切れしたときのエンジン始動」
-
表示灯
-
プッシュボタンスタート
-
-
プッシュボタンスタートの表示灯 (緑) が点灯している状態でプッシュボタンスタートを押します。
プッシュボタンスタートに異常があるときは、プッシュボタンスタートの表示灯 (橙) が点滅します。この場合でもエンジンを始動できることがありますが、ただちにマツダ販売店で点検を受けてください。
-
次のようなときは、メーター内のKEY警告灯 (赤) が点滅、またはマルチインフォメーションディスプレイにKEY警告表示が表示され、エンジンをかけることができません。
-
プッシュボタンスタートの表示灯 (橙) が点滅しているときは、通常の操作ではエンジンを始動できない場合があります。クラッチペダル (マニュアル車)/ブレーキペダル (オートマチック車)をいっぱいに踏み込み、エンジンが完全に始動するまでプッシュボタンスタートを押し続けてください。エンジン始動後、プッシュボタンスタートの表示灯 (橙) は消灯します。
-
冷間始動後は、エンジン制御システムの働きによりエンジン回転数が高くなりますが、自動的に適正な回転数に下がります。
-
冷間始動後は、排気ガスの浄化を促進するためにエンジン回転が高くなり、うなっている音が聞こえることがありますが、部品機能の異常ではありません。
-
(SKYACTIV-G、e-SKYACTIV G、e-SKYACTIV X)
プッシュボタンスタートを押して、エンジンが始動する前に燃料タンク付近からフューエルポンプのモーター作動音が聞こえることがありますが異常ではありません。
-
(SKYACTIV-D)
-
予熱表示灯が消灯するまで、スターターはまわりません。
-
予熱が終了した後、電源ポジションがONのままエンジンをかけずに長時間放置した場合、再度予熱を行ない予熱表示灯が点灯する場合があります。
-
エンジン始動時は、プッシュボタンスタートを押した後、メーター内の予熱表示灯が消灯して、エンジンがかかるまでクラッチペダル (マニュアル車)/ブレーキペダル (オートマチック車)を放さないでください。
-
エンジンがかかる前にクラッチペダル (マニュアル車)/ブレーキペダル (オートマチック車)を放した場合は、再度クラッチペダル (マニュアル車)/ブレーキペダル (オートマチック車)を踏み込みプッシュボタンスタートを押してエンジンを始動してください。
-
外気温が-10°Cより低いときは、エンジン保護のためエンジンが始動してから約3分間、最高回転数が制限される場合があります。
-
-
(マニュアル車)
エンスト時、エンジンが完全停止したあと約3秒以内にクラッチペダルを再度踏み込むとエンジンを再始動させることができます。
ただし次のようなときは、クラッチペダルを踏み込んでも再始動させることができません。
-
運転席のドアが開いているとき
-
運転席のシートベルトが装着されていないとき
-
エンスト後にクラッチペダルを完全に放していないとき
-
エンジンが完全に止まっていない状態でクラッチペダルを踏んだとき
-
エンジンの停止
エンジンの停止
-
マニュアル車はチェンジレバーをニュートラルの位置、オートマチック車はセレクトレバーをPの位置にします。
-
プッシュボタンスタートを押します。エンジンが停止し、電源ポジションがOFFになります。
-
車から離れるときは、電源ポジションがOFFになっていることを確認してください。
-
(SKYACTIV-D)
エンジンが暖まらない状態でのエンジン始動・停止を繰り返すと、エンジン内部を浄化するために停車中のエンジン回転数が高くなる場合があります。エンジン回転数が通常の回転数にもどるまでエンジンを停止しないでください。
-
キーの電池容量について
電源ポジションをONからACCまたはOFFにしたとき、キーの電池容量が少なくなっていることを感知したら、メーター内のKEY表示灯 (緑) が点滅または、マルチインフォメーションディスプレイにKEY警告表示が表示されます。新しい電池と交換してください。
→参照「キーの電池を交換するときは」
-
電源ポジションについて
オートマチック車はセレクトレバーがP以外の位置のときに、プッシュボタンスタートを押してエンジンを止めると、電源ポジションはACCになります。
-
電源ポジションをOFFにせずに車から離れると
メーター内のKEY警告灯 (赤) が点滅または、マルチインフォメーションディスプレイにKEY警告表示が表示され、警告チャイムが鳴ります。
→参照「チャイムがなったときは」
-
エンジンルームの冷却について
エンジンルームを早期に冷却するため、電源ポジションをONからOFFにしても、エアコンのON/OFFにかかわらずクーリングファンが数分間回転することがあります。
緊急エンジン停止
車両が停止していなくてもプッシュボタンスタートを押し続ける、または素早く何度も押すとエンジンが停止します。電源ポジションはACCになります。
i-stopについて
i-stopについて
i-stop (アイ・ストップ) は、燃費向上・排気ガスの低減・アイドリング騒音低下のため、自動でエンジンを停止・再始動させる機能です。
アイドリングストップ・再始動
マニュアル車
停車時のアイドリングストップ・再始動
(オートホールド非作動時)
-
ブレーキペダル、次にクラッチペダルを踏み込んで、車両を停車させます。
-
クラッチペダルを踏み込んだまま、チェンジレバーをニュートラルの位置にします。クラッチペダルから足を放したあと、アイドリングストップします。
-
クラッチペダルを踏み込むと自動でエンジンが再始動します。
(オートホールドによって停車したとき)
-
ブレーキペダル、クラッチペダルの順に踏み込んで、車両を完全に停車させます。
-
クラッチペダルを踏み込んだまま、チェンジレバーをニュートラルの位置にします。クラッチペダルから足を放したあと、アイドリングストップし、ブレーキペダルから足を放してもアイドリングストップが継続します。
-
クラッチペダルを踏み込むと自動でエンジンが再始動します。
走行中のアイドリングストップ・再始動 (e-SKYACTIV G、e-SKYACTIV X)
-
チェンジレバーがニュートラル以外の位置のとき、アイドリングストップできる状態になると、ギア・シフト・インジケーター (GSI) に N と表示されます。
-
クラッチペダルを踏み込みます。
-
チェンジレバーをニュートラルの位置にします。
-
クラッチペダルから足を放すと、アイドリングストップします。
-
クラッチペダルを踏み込むと自動でエンジンが再始動します。
オートマチック車
停車時のアイドリングストップ・再始動
オートホールドおよびマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール (全車速追従機能付) (MRCC (全車速追従機能付))/クルージング& トラフィック・サポート (CTS)を使用していないとき
-
走行状態 (Rレンジ、Mレンジの2速固定モード時以外) からブレーキペダルを踏んで停車すると、アイドリングストップします。
-
セレクトレバーがD/M (2速固定モードではない) レンジでブレーキペダルから足を放すと、自動でエンジンが再始動します。
-
セレクトレバーがNまたはPレンジでは、ブレーキペダルから足を放しても自動でエンジンは再始動しません。もう一度ブレーキペダルを踏むか、セレクトレバーをD/M (2速固定モードではない) またはRレンジへ操作すると再始動します。 (安全のため、アイドリングストップ中にセレクトレバーを操作するときは、必ずブレーキペダルを踏み込んだ状態で行なってください。)
オートホールドによって停車したとき
-
走行状態 (Rレンジ、Mレンジの2速固定モード時以外) からブレーキペダルを踏んで停車するとアイドリングストップし、ブレーキから足を放してもアイドリングストップが継続します。
-
セレクトレバーがD/M (2速固定モードではない) レンジでアクセルを踏むと、自動でエンジンが再始動します。
-
セレクトレバーがNまたはPレンジでは、ブレーキペダルから足を放しても自動でエンジンは再始動しません。もう一度ブレーキペダルを踏むか、セレクトレバーをD/M (2速固定モードではない) またはRレンジへ操作すると再始動します。 (安全のため、アイドリングストップ中にセレクトレバーを操作するときは、必ずブレーキペダルを踏み込んだ状態で行なってください。)
MRCC (全車速追従機能付)/CTSの停止保持制御によって停車したとき
-
MRCC (全車速追従機能付)/CTSの停止保持制御によって停車すると、アイドリングストップします。
-
MRCC (全車速追従機能付)/CTSの停止保持制御によって停車しているときに、クルーズコントロールスイッチのRESスイッチを押す、またはセレクトレバーがD/M (2速固定モードではない) レンジでアクセルを踏むと、自動でエンジンが再始動します。
走行中のアイドリングストップ・再始動 (e-SKYACTIV G、e-SKYACTIV X)
MRCC (全車速追従機能付)/CTSを使用していないとき
-
走行状態 (Dレンジ時) からブレーキペダルを踏んで車速が約10 km/h以下になると、アイドリングストップします。
-
セレクトレバーがDレンジでブレーキペダルから足を放すと、自動でエンジンが再始動します。
MRCC (全車速追従機能付)/CTSを使用しているとき
-
MRCC (全車速追従機能付)/CTSの追従走行中に一定以上の減速で車速が約10 km/h以下になると、アイドリングストップします。
-
MRCC (全車速追従機能付)/CTSの追従走行中に加速が必要になると、自動でエンジンが再始動します。
i-stop警告灯 (橙)/i-stop表示灯 (緑)
i-stopは、安心かつ快適にご使用いただくために、運転者の操作状況や、車内外の環境、車両の状態などの状況を常にモニターし、i-stop警告灯 (橙)/i-stop表示灯 (緑) によりさまざまな注意を運転者にお知らせします。
i-stop警告灯 (橙)

点灯するとき
-
電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンがかかると消灯します。
点滅するとき
システムに異常があるときは点滅し続けます。マツダ販売店で点検を受けてください。
i-stop表示灯 (緑)

-
アイドリングストップ中に点灯し、エンジンが再始動すると消灯します。
i-stop OFFスイッチ
スイッチを押すとi-stopが停止し、i-stop OFFスイッチ表示灯が点灯します。もう一度押すとi-stopが作動可能な状態になり、i-stop OFFスイッチ表示灯が消灯します。

-
表示灯