緊急を要するとき
事故に対処する
事故が起きたときは、あわてず次の処置をしてください。
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事故の続発を防止する。
他の交通のさまたげにならない安全な場所 (路肩、空き地など) に車を移動させ、EVシステム/ハイブリッドシステムを停止します。
衝突事故などで車両に一定以上の衝撃が加わったときなどは、EVシステム/ハイブリッドシステムが停止します。この場合、EVシステム/ハイブリッドシステム警告灯が点灯し、EVシステム/ハイブリッドシステムが始動できないときがあります。また駆動用バッテリーに損傷が見られる場合は、火災が発生することがありますので、ただちにマツダ販売店に連絡してください。
車室内および車室外にはみ出している電気配線には絶対に触らない。
感電など重大な傷害につながるおそれがあります。
電解液が付着している、電解液が漏れている場合は絶対に触らない。
駆動用バッテリーの電解液が目や皮膚に触れると失明や皮膚障害のおそれがあります。万が一、目や皮膚に付着した場合はただちに大量の水で洗い流し、早急に医師の診断を受けてください。
火気や高温のものを絶対に近づけない。
駆動用バッテリーの電解液に引火するおそれがあります。万が一、車両火災が発生したときは、消化器 (ABC、BC または C タイプ) を使用して消化してください。
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負傷者の救護をする。
負傷者がいる場合は、医師、救急車などが到着するまでの間、可能な応急手当を行ないます。
この場合、とくに頭部に傷を受けているようなときは、むやみに動かさないようにします。ただし、後続事故のおそれがある場合は、安全な場所に移動させます。
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警察へ連絡する。
事故の発生場所、状況、負傷の程度などを報告し、指示を受けます。
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相手の氏名、住所などを確認する。
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マツダ販売店、保険会社へ連絡する。
車両を搬送するときは、必ず前輪を持ち上げる、または前後輪すべてを持ち上げる。
前輪が接地した状態でけん引すると、駆動装置が破損したり、モーターが発電しEVシステム/ハイブリッドシステムが破損したりするおそれがあります。破損の状態によってはモーターから発電された電気が異常に流れ、火災のおそれがあります。
修理について
お車を修理する場合はマツダ販売店にご相談ください。駆動用バッテリーの取り扱いには、専門的な知識と技術が必要です。
マツダエマージェンシーコールを利用する
緊急通報オペレーターを通じてコネクティッドサービスを利用することができます。
→参照「マツダエマージェンシーコール」
冠水や浸水しているときの対処をする
冠水した道路や冠水のおそれがある道路は、走行しない。
水位がフロアを超えると、パワーウインドーが作動しなくなったり、EVシステム/ハイブリッドシステムやモーターが停止したりして車が移動できなくなるおそれがあります。
水没し車が移動できなくなったときは
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ドアを開けることができる場合は、ドアを開け車外に出る
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ドアを開けることができない場合、ドアの窓ガラスを開けて窓から車外に出る
車内が浸水していない状態で、車外の水位がドア高さの半分を超えると、水圧で車内からドアを開けるのが難しくなります。車内の水位が車外の水位と同じになると、ドアを開けることができる可能性が高まります。
緊急脱出用ハンマーの使用について
使用方法は、脱出用ハンマーに付属している取扱説明書をお読みください。
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フロントガラスは合わせガラスのため、脱出用ハンマーで割ることはできません。
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窓ガラスに合わせガラスを使用しているお車があります。その場合も脱出用ハンマーでは割ることはできません。
ガラスの断面から、ガラスの種類を見分けることができます。平常時にご確認ください。

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強化ガラスなど: 脱出用ハンマーで割れるガラス
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合わせガラス: 脱出用ハンマーで割れないガラス