充電
充電について
充電に関する注意
植え込み型心臓ペースメーカーおよび植え込み型除細動器などの医療用機器を使用している方は、充電作業が医療用機器におよぼす影響を、医師や医療用機器製造業者などに確認する。
医療用機器の作動に影響をおよぼし、思わぬ事故につながるおそれがあります。
植え込み型心臓ペースメーカーおよび植え込み型除細動器などの医療用機器を使用している方は、充電中に荷室を含む車内に入らない。
医療用機器の作動に影響をおよぼし、思わぬ事故につながるおそれがあります。
充電ポートおよび充電ケーブルを分解、改造しない。
感電するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
充電するときは、次のことを守る。
感電するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
お子さまに充電させない
-
ボディカバーをかけたまま充電しない
雨や雪の中で充電するときは、次のことを守る。
感電するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
大雨、強風、落雷のおそれがあるときは、屋外で充電しない
-
充電コネクターや充電プラグが濡れているときは、布などで水をふき取る
-
充電ポートや充電ケーブルを、濡れた手で触らない
-
充電中にコンセント部分が雪で埋もれたときは、ブレーカーを落とすなどして電源を断った後、雪を除去して充電プラグをはずす
充電ケーブル付属の説明書を参照し、充電ケーブルを正しく使用する。
充電ケーブルの取り扱いを誤ると、思わぬ事故につながるおそれがあります。
充電ケーブルに次のような異常がある場合は、充電ケーブルを使用しない。
感電するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
充電コネクター部が錆びたり、腐食したりしているとき
-
充電コネクター部に損傷があったり、異物が入ったりしているとき
充電ケーブルを使用するときは、次のことを守る。
充電ケーブルが破損するなどして、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
充電ケーブルを過度に引っ張ったり、折り曲げたりしない
-
充電ケーブルを踏んだり、引きずったりしない
-
充電コネクターおよび充電プラグを抜き差しするとき、過度にこじらない
-
接続した状態の充電コネクターに、体重をかけるなどの過度な力を加えない
-
高熱を発するもの (ヒーター、タバコなど) に充電ケーブルを近づけない
-
有機溶剤や、酸またはアルカリの溶剤を充電ケーブルに付着させない
-
駆動用バッテリーを充電しているときは、12Vバッテリーにブースターケーブルを接続したり、12Vバッテリーを取りはずしたりしないでください。車両や充電機器が破損するおそれがあります。
-
充電終了後に充電コネクターをはずしたら、すみやかに充電ポートキャップを閉めてください。充電ポートキャップが開いた状態で充電リッドを閉めると、水やゴミが充電ポートに入って故障の原因になります。
-
運転する前に必ず、充電ケーブルが車両に接続されていないことを確認してください。充電コネクターが正しく接続されていれば走行できませんが、接続が浅いと走行できてしまうため、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
充電ポートが凍結しているときは、ヘアドライヤーなどで解凍してください。凍結した状態で充電ケーブルを抜き差しすると、故障の原因になります。
-
普通充電と急速充電を同時に行なうことはできません。
-
充電中でも、ナビゲーションシステムやエアコンを使用できます。ただし、電力を消費するため、充電時間は長くなります。場合によっては、消費量が充電量を超え、充電が終わらないことがあります。
-
充電中に停電が発生したときは、充電プラグと充電コネクターを外し、最初から充電をやり直してください。
-
充電前に充電コネクターや充電ポートに水がたまっていないことを確認してください。充電コネクターや充電ポートに異物が入り込んだときは充電せず、マツダ販売店にご相談ください。
充電前の準備
この車両は駆動用バッテリーに蓄えた電力を消費して走行するため、充電が必要です。
充電に関わる部品は、次の箇所に備え付けられています。

-
マツダコネクト

-
充電ケーブル

-
充電ポート
充電ケーブル
充電ケーブルは、電源と車両を繋ぎ、車両に電力を送る部品です。充電ケーブルに関する詳細は、充電ケーブル付属の説明書を参照してください。
基本的には、ご自宅に充電ケーブルを保管してください。充電ケーブルを車載される場合は、次の手順でしっかりと固定してください。
-
充電ケーブルを、専用の収納バッグに収納します。
-
収納バッグのフック2個を荷室内右側のラゲッジフック2箇所にそれぞれ取り付け、収納バッグを確実に固定します。このとき、収納バッグに取り付けられているロゴが、荷室中央を向くようにしてください。

充電ケーブルの構成部品は、次のとおりです。

-
充電コネクター
-
コントロールボックス
-
充電プラグ
充電コネクター
充電コネクターは、車両側の普通充電ポートと接続する部品です。
充電コネクターを普通充電ポートに接続すると、車両システムが充電コネクターをロックします。
車両システムによるロックは、運転席ドアを解錠すると解除されます。
運転席ドアを解錠しても車両システムによるロックが解除されない場合は、マツダ販売店にご相談ください。
車両システムによるロックの条件を変えることができます。変更手順については、「充電内容の設定」を参照してください。
→参照「充電内容の設定」
コントロールボックス
コントロールボックスは、表示灯を点灯/点滅させて充電状態を示します。
表示灯の点灯/点滅パターンについては、充電ケーブル付属の説明書を参照してください。
充電プラグ
充電プラグは、電源と接続する部品です。
充電ポート
充電ポートとは、充電コネクターを接続する場所周辺を総称したものです。
充電ポートの構成部品は、次のとおりです。

-
充電インジケーター
-
急速充電ポート
-
急速充電ポートキャップ
-
充電リッド
-
普通充電ポートキャップ
-
普通充電ポート
充電インジケーター
充電インジケーターは、点灯/点滅することによって充電状態を示します。
充電インジケーターの点灯/点滅パターンについては、「充電する」を参照してください。
→参照「充電する」
急速充電ポート
急速充電ポートは、急速充電器の充電コネクターと接続する部品です。急速充電をするときに使います。
充電リッド
充電リッドの施錠/解錠は、ドアの施錠/解錠と連動します。
運転席ドアを解錠すると充電リッドが解錠され、運転席ドアを施錠すると充電リッドが施錠されます。
ただし、補助キーを使って運転席ドアを解錠する場合は、充電リッドが解錠されません。
普通充電ポート
普通充電ポートは、充電ケーブルの充電コネクターと接続する部品です。普通充電をするときに使います。
バッテリーヒーター
バッテリーヒーターは、駆動用バッテリーの温度を適切に保つシステムです。
駆動用バッテリーの温度が低下すると走行性能や充電性能が低下するため、バッテリーヒーターによって駆動用バッテリーの温度を保つことで、性能の低下を抑制します。
駐車中または充電中に駆動用バッテリーの温度が著しく低下するとバッテリーヒーターが作動し、規定値まで温度が上昇すると停止します。
ただし、駆動用バッテリー残量が少ないときは、バッテリーヒーターは作動しません。
-
バッテリーヒーターは駆動用バッテリーの電力を使用するため、駐車中は充電コネクターを接続しておくことをおすすめします。
-
長期間車両を使用しない場合は、マツダコネクトの「設定」でバッテリーヒーターをOFFにすることをおすすめします。
-
バッテリーヒーターが作動したときは、充電時間が長くなる場合があります。
バッテリークーリング
運転終了後に駆動用バッテリー温度が高い場合、駆動用バッテリーの寿命をのばすために駐車中に駆動用バッテリーを冷却させることが可能です。運転終了後、「バッテリークーリング」の通知がセンターディスプレイに表示された場合は、「作動させる」を選択することでバッテリークーリングが作動します。
充電する
充電状態の確認
充電インジケーター
充電リッドに貼り付けているラベルで充電インジケーターの点灯/点滅パターンを確認できます。

充電インジケーターの点灯/点滅パターン |
内容 |
|
---|---|---|
— |
消灯 |
充電が可能な状態を示します。 |
![]() (白) |
点灯 |
充電の開始を待機しているときに点灯します。 |
![]() (白) |
ゆっくり点滅 |
タイマー充電を設定すると点滅します。 |
![]() (緑) |
ゆっくり点滅 |
充電中に点滅します。 |
![]() (緑) |
点灯 |
充電が完了すると点灯します。 充電完了後、一定時間が経過すると消灯します。 |
![]() (橙) |
点滅 |
充電コネクターを接続したとき、セレクトレバーがP以外の位置あると点滅します。 セレクトレバーをPの位置にしてください。 |
![]() (橙) |
点灯 |
充電コネクターを接続したとき、充電システムに異常があると点灯します。 時間を空けてから、充電コネクターを再接続してください。 |
![]() (赤) |
点灯 |
充電システムが故障しているときに充電リッドを開く/充電コネクターを接続すると点灯します。 マツダ販売店で点検を受けてください。 |
マルチインフォメーションディスプレイ
充電コネクターを接続した状態で、運転席のドアを開けるとマルチインフォメーションディスプレイに充電状態を表示します。
(パワースイッチOFF)

-
メッセージ
-
駆動用バッテリー表示
-
走行可能距離
-
充電完了時間
-
充電残量
(パワースイッチON)

-
駆動用バッテリー表示
-
走行可能距離
-
充電完了時間
-
充電残量
駆動用バッテリー表示 |
内容 |
|
---|---|---|
— |
充電準備中 |
タイマー充電キャンセル中かつ充電コネクター接続時に表示します。 |
— |
タイマー充電待機中 |
タイマー充電モードかつ充電コネクター接続時に表示します。 |
![]() |
充電中 |
充電中に表示します。 |
![]() |
充電完了 |
充電が完了したときに表示します。 |
![]() |
充電条件不成立セレクトレバーをPに入れてください |
セレクトレバーがP以外の位置のときに充電を開始とすると表示します。 |
充電中断取扱説明書を確認してください |
充電が中断した場合に表示します。 |
|
充電不可点検を受けてください |
充電システムの異常などにより、充電ができない場合に表示します。 |
|
充電を開始すると充電状態画面が表示されます。一定の時間が経過するか、またはドア、リアゲートを施錠すると、充電状態画面は非表示になります。
ドア、リアゲートを解錠すると、再度表示されます。
便利な機能
タイマー充電
タイマー充電とは、あらかじめ設定された時刻に従って、自動的に充電を行なう機能です。
この機能を使うことにより、電気料金が安い時間帯に充電できます。また、上限充電量を設定して充電できます。
設定方法については、「充電内容の設定」を参照してください。
→参照「充電内容の設定」
タイマー充電キャンセル
タイマー充電の設定を一時的にキャンセルして、すぐに充電を始めることができます。
設定方法については、「充電内容の設定」を参照してください。
→参照「充電内容の設定」
タイマーエアコン
タイマーエアコンとは、あらかじめ設定された時刻に従って、自動的に冷房または暖房を作動させる機能です。
お出かけ前にエアコンを作動させ車内を快適な温度にすることで走行を始めてからのエアコン消費電力を抑えられます。
設定方法については、「タイマー予約でエアコンをつけるとき(タイマーエアコン)」を参照してください。
→参照「タイマー予約でエアコンをつけるとき(タイマーエアコン)」
充電コネクターロック
充電コネクターロックとは、車両に接続された充電コネクターをロックして抜けなくする機能です。
場所や状況に応じて充電コネクターのロック条件を使い分けることができます。
設定方法については、「充電内容の設定」を参照してください。
→参照「充電内容の設定」
-
挿入時にロック
充電コネクターが接続されると同時にロックします。運転席ドアが解錠されると解錠後1分間アンロックします。
次のような場所/状況で充電する場合に設定してください。
-
屋外駐車場
-
充電施設で、お客様の充電ケーブルを使用して充電するとき
-
-
充電中のみロック
充電中のみ充電コネクターをロックします。充電が終了すると充電コネクターをアンロックします。また、充電中でも運転席ドアが解錠されると解錠後1分間アンロックします。
順番待ちが発生する公共の充電ステーションなどで、充電中に車両から離れるときに設定してください。
-
ロックしない
充電コネクターをロックしません。
次のような場所/状況で充電する場合に設定してください。
-
シャッター付きの屋外駐車場
-
公共の充電ステーションなどで、充電コネクターロックが禁止されているとき
-
スマートフォンを使用してできる機能
スマートフォンを使用して、離れた場所から駆動用バッテリーの残量確認、充電の操作やエアコンの操作をすることができます。
詳しくは、コネクティッドサービスのオーナーズマニュアルを参照してください。
充電内容の設定
充電の設定のしかた
-
マツダコネクトのホーム画面から、 “設定” を選択します。
-
設定画面から、 “EVシステム” を選択します。
-
表示された内容から、設定を変更したい項目を選択します。
タイマー充電キャンセル
タイマーを一時的にキャンセルし、すぐに充電を開始します。
機能 |
---|
有効、無効 |
-
電源ポジションをOFFにしたときにセンターディスプレイに表示される画面でも、タイマー充電をキャンセルできます。
-
タイマー充電キャンセル後、充電が完了するとタイマー充電設定が復帰します。
タイマー充電設定
タイマー充電の条件を設定します。
機能 |
設定内容 |
|
---|---|---|
1 ---- |
有効、無効*1 |
編集、削除*2 |
2 ---- |
||
3 ---- |
||
4 ---- |
||
5 ---- |
||
6 ---- |
||
7 ---- |
||
-
カーソルで選択しているリストの設定がされている場合は、有効/無効を切り替えることができます。
-
カーソルで選択しているリストから右スライドすると編集/削除が選択できます。
12 Vバッテリー脱着直後や一度もGPSを受信していないときは、タイマー充電は作動しません。GPSを受信していない状態で充電すると即時充電が開始されます。GPSを受信するとタイマー充電が作動可能になります。
編集
機能 |
設定内容 |
---|---|
開始時刻 タイマー充電の開始時刻を設定します。 |
時刻 (10分間隔) |
終了時刻 タイマー充電の終了時刻を設定します。 |
時刻 (10分間隔) |
繰り返し 繰り返しをする曜日を設定します。 |
月曜日 ― 日曜日 |
充電量設定 充電量の設定方法を選択します。 |
SOCで設定、 走行予定距離で設定 |
上限SOC*1 駆動用バッテリーの上限充電量を設定します。 |
100 % ― 20 % (9段階) |
走行予定距離*2 駆動用バッテリーの上限充電量を設定します。 |
距離 (10 km間隔) |
-
“充電量設定” で “SOCで設定” を選択している場合に切り替えることができます。
必要な充電量のみ充電したいときに使用します。節電やバッテリー劣化を抑止することができます。
-
“充電量設定” で “走行予定距離で設定” を選択している場合に切り替えることができます。
予定している走行距離に応じて充電したいときに使用します。
走行状態や周辺環境によって走行可能距離は変動します。航続可能距離を確認してください。
-
繰り返しで曜日を設定している場合
繰り返しを一つでも設定している場合、設定された曜日で毎週繰り返して充電されます。
繰り返しの表示は、設定されている曜日によっては平日、休日、毎日とまとめて表示しますが、それ以外ではカスタムと表示されます。
設定の例
機能
設定内容
開始時刻
21:00
終了時刻
6:00
繰り返し
金曜日
充電量設定
SOCで設定
上限SOC
80 %
この場合、毎週金曜日21:00―土曜日6:00に充電されます。ただし上限SOCが80%に達したら、終了時刻前であっても充電を停止します。
-
繰り返しで曜日を設定していない場合
繰り返しの曜日を一つも指定していない場合、設定している時刻で一回だけ充電を行ないます。
設定の例 (13:00時点で下記の設定を行なったとき)
機能
設定内容
開始時刻
12:00
終了時刻
18:00
繰り返し
一度のみ
充電量設定
走行予定距離で設定
走行予定距離
50 km
この場合、充電コネクターを接続するとすぐに充電が開始され、当日の18:00まで充電されます。
ただし、50 ㎞を走行できる充電量に達したら、終了時刻前であっても充電を停止します。
設定の例 (13:00時点で下記の設定を行なったとき)
機能
設定内容
開始時刻
1:00
終了時刻
8:00
繰り返し
一度のみ
充電量設定
SOCで設定
走行予定距離
100 %
この場合、翌日1:00―翌日8:00に充電されます。ただし上限SOCが100%に達したら、終了時刻前であっても充電を停止します。
普通充電の上限SOC
普通充電時の駆動用バッテリーの上限充電量を設定します。
変更内容 |
---|
100% ― 20% (9段階) |
急速充電の上限SOC
急速充電時の駆動用バッテリーの上限充電量を設定します。
変更内容 |
---|
100% ― 20% (9段階) |
充電コネクタロック
普通充電時に充電コネクタをロックする条件を設定します。
変更内容 |
---|
充電中のみロック 充電終了もしくはドアのアンロックで解除します。 |
挿入時にロック ドアをアンロックすると解除します。 |
ロックしない いつでも充電コネクタを取り外せます。 |
バッテリーヒーター
バッテリーヒーターが動作する条件を設定します。
変更内容 |
---|
自動、OFF |