ABS (アンチロックブレーキシステム) は、すべりやすい路面での制動時に起こる車輪のロックを防いで車の方向安定性を保ち、操縦性を確保する装置です。
ABSを過信せず安全運転に心がける。
ABSが作動した状態でも車の方向安定性や操縦性には限界があります。また、次のようなときには、速度をひかえめにし、車間距離を十分にとって運転してください。ABSが装備されていない車に比べて制動距離が長くなることがあるため、思わぬ事故につながるおそれがあります。
ジャリ道、新雪道を走行しているとき。
タイヤチェーンを装着しているとき。
道路の継ぎ目などの段差を乗り越えるとき。
凸凹道や石だたみなどの悪路を走行しているとき。
前後輪とも必ず指定されたサイズや種類のタイヤを装着してください。指定されたサイズや種類以外のタイヤを装着すると、ABSが正常に作動しないことがあります。
急ブレーキを踏まなくてはいけないような状況に陥らないよう、安全運転を心がけてください。万一の危険な状況では、次のようにしてください。
危険を感じ急制動が必要なときは、ためらわずブレーキペダルをしっかりと踏み込んでください。
ブレーキペダルを踏んだとき、ペダルから小刻みな振動を感じることがあります。これはABSが正常に作動しているときの現象です。
障害物を回避するときは、ブレーキペダルを踏みながらハンドルを操作してください。
ABSは低速 (約10 km/h以下) では作動しませんが、通常のブレーキ性能は確保されています。
エンジン始動時や発進直後に、モーター音が聞こえることがありますが、異常ではありません。