BONGO_VAN取扱書 [JD_初版]_(30507)

4WD★

4WDは、積雪路、砂地、ぬかるみ、急な坂などすべりやすい路面ですぐれた走行性を発揮します。

◆走行するときは

オフロード走行やラリー走行を目的に作られた万能車ではありません。凸凹や岩を乗り越えたり、川を渡ったりしないでください。
アクセル、クラッチ、ハンドル、ブレーキなどの急な操作は、駆動系部品の損傷やスタック (立ち往生) につながるおそれがあります。4WD車であっても、一般の車と同じく慎重に操作し、安全運転に心がけてください。
4輪駆動での急旋回はしないでください。
前後輪の回転差のためにおきる4WD特有のブレーキング現象が発生し、思わぬ事故につながるおそれがあります。

60km/h以上の高速走行および乾燥した舗装道路では、後輪駆動で走行してください。
4輪駆動で走行すると、駆動系部品に悪影響をあたえ、駆動系のオイル漏れや焼きつきなどにより、思わぬ事故につながるおそれがあります。
·
4WD車には、駆動状態を検出する機能があり、4WD表示灯で駆動状態を確認することができます。
4WDセレクトレバーを操作して、駆動状態を切り替えたときに、4WD表示灯が点滅 (1.0秒間隔) をすることがあります。これは駆動装置が駆動状態を切り替え中であることを示しているため故障ではありません。
·
4輪駆動から後輪駆動に切り替え操作をしても、4WD表示灯が消灯しないときは、周囲の安全を確認後、直進状態で加減速またはシフトチェンジをして後輪駆動に切り替えてください。それでも切り替わらないときは周囲の安全を確認後、後退をして後輪駆動に切り替えてください。積載状態やタイヤの摩耗状態によっては、切り替わりにくい場合があります。
·
前輪駆動装置の潤滑のため、月に1度は4輪駆動で走行してください。

◆雪やぬかるみ、脱輪などから脱出するとき

雪やぬかるみ、脱輪などにより車が立ち往生したときは、全てのタイヤの下に石や木をあてがい脱出するか、前進、後退を繰り返して慣性を利用して脱出してください。
数回行なっても脱出できないときは操作を中止してください。

◆タイヤについて

タイヤの状態が車の性能に大きく影響します。また、駆動系部品に悪影響をあたえないために、次の点を守ってください。
·
タイヤを交換するときは前後輪を同時に交換してください。
·
前後輪ともすべて指定されたサイズで、同一メーカー·同一銘柄·同一トレッドパターンのタイヤを使用してください。
特に、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを装着するときは、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤを混ぜて使用しないでください。
また、磨耗差の著しいタイヤを混ぜて使用しないでください。
·
タイヤを混ぜて使用すると、駆動系部品 (ディファレンシャルギヤ等) に無理な力がかかり、オイルの温度が上昇するなどして、オイル漏れや焼きつきなどにより、最悪の場合車両火災につながるおそれがあります。
·
タイヤの空気圧は定期的に点検し、タイヤ間で空気圧の差が著しくならないように規定値に調節してください。適正空気圧は運転席ドアを開けたボディー側に貼付されているラベルで確認してください。
·
タイヤの偏摩耗を防ぐため、定期的にタイヤローテーションを行なってください。
·
前後輪とも必ず指定されたサイズの純正ホイールを装着してください。
·
タイヤチェーンは後輪に取り付けてください。

◆4WDセレクトレバー

走行条件により駆動方法 (後輪駆動または4輪駆動) を選ぶときに使用します。
4WDセレクトレバーの各位置の働きと表示灯 2WD/4WDの切り替えかた

◆4WD表示灯

4WDセレクトレバーが4Hまたは4Lのときに点灯します。
·
4WD車には、駆動状態を検出する機能があり、4WD表示灯で駆動状態を確認することができます。 4WDセレクトレバーを操作して、駆動状態を切り替えたときに、4WD表示灯が点滅 (1.0秒間隔) をすることがあります。これは駆動装置が駆動状態を切り替え中であることを示しているため故障ではありません。
·
4輪駆動から後輪駆動に切り替え操作をしても、4WD表示灯が消灯しないときは、周囲の安全を確認後、直進状態で加減速またはシフトチェンジをして後輪駆動に切り替えて下さい。それでも切り替わらないときは周囲の安全を確認後、後退をして後輪駆動に切り替えてください。積載状態やタイヤの摩耗状態によっては、切り替わりにくい場合があります。

◆R.F.W.ロック表示灯

R.F.W. (リモートフリーホイール) システムにより前輪と前輪駆動装置が接続されているときに点灯します。
·
4WDセレクトレバーを4Hまたは4Lにいれると、前輪と前輪駆動装置が自動的に接続され、R.F.W.ロック表示灯が点灯します。電源ポジションがONのときは、4WDセレクトレバーを4Hまたは4Lから2HにいれてもR.F.W.ロック表示灯は点灯 (前輪と前輪駆動装置は接続) したままです。
·
2HでR.F.W.ロック表示灯を消灯させる (前輪と前輪駆動装置を切り離す) ときは、安全な場所に停車し、一度電源ポジションをACCまたはOFFにしてください。
次のようなときはシステムの異常が考えられます。マツダ販売店で点検を受けてください。
·
4WDセレクトレバーを4Hまたは4Lにしても表示灯が点灯しないとき。
·
走行中に点滅したとき。
なお、4輪駆動にした直後、表示灯が点滅しても、しばらくして点灯に切り替われば正常です。

◆表示灯の点滅の仕方

R.F.W.ロック表示灯 (緑)
4WD表示灯 (緑)
状態
処置
点滅
(1.0秒間隔)
4輪駆動から後輪駆動に切り替え中または切り替わっていません。 (4WDセレクトレバーがNの場合も点滅します。)
4輪駆動から後輪駆動に切り替え操作をしても、4WD表示灯が消灯しないときは、周囲の安全を確認後、直進状態で加減速またはシフトチェンジをして後輪駆動に切り替えてください。それでも切り替わらないときは周囲の安全を確認後、後退をして後輪駆動に切り替えてください。積載状態やタイヤの摩耗状態によっては、切り替わりにくい場合があります。
点滅
(0.3秒間隔)
システムの異常が考えられます。
マツダ販売店で点検を受けてください。

◆2WD/4WDの切り替えかた

4WDセレクトレバーをNにしたまま駐車しないでください。
Nにするとチェンジレバーを1またはRにしても歯止めの役目をしないため、思わぬ事故につながるおそれがあります。
2H 4H (R.F.W.ロック表示灯が消灯しているとき)
1
停車します。
2
4WDセレクトレバーを2H 4Hにいれます。
操作は車が止まっているときに行なってください。走行中に操作すると4WD装置の故障につながるおそれがあります。
2H 4H (R.F.W.ロック表示灯が点灯しているとき)
走行中に4WDセレクトレバーを2H 4Hにいれることができます。
ハンドルが直進状態のときに行なってください。
4H 4L
1
停車します。
2
4WDセレクトレバーを4H 4Lに操作します。
操作は車が止まっているときに行なってください。走行中に操作すると4WD装置の故障につながるおそれがあります。
4H 2H
走行中に4WDセレクトレバーを4H 2Hにいれることができます。
電源ポジションがONのときは、4輪駆動の状態から4WDセレクトレバーを2Hにいれても、R.F.W.ロック表示灯は点灯 (前輪と前輪駆動装置は接続) したままです。表示灯を消灯させる (前輪と前輪駆動装置を切り離す) ときは、安全な場所に停車し、一度電源ポジションをACCまたはOFFにしてください。
60km/h以上の高速走行および乾燥した舗装道路では、後輪駆動で走行してください。
4輪駆動で走行すると、駆動系部品に悪影響をあたえ、駆動系のオイル漏れや焼きつきなどにより、思わぬ事故につながるおそれがあります。
·
4WD車には、駆動状態を検出する機能があり、4WD表示灯で駆動状態を確認することができます。
4WDセレクトレバーを操作して、駆動状態を切り替えたときに、4WD表示灯が点滅 (1.0秒間隔) をすることがあります。これは駆動装置が駆動状態を切り替え中であることを示しているため故障ではありません。
·
4輪駆動から後輪駆動に切り替え操作をしても、4WD表示灯が消灯しないときは、周囲の安全を確認後、直進状態で加減速またはシフトチェンジをして後輪駆動に切り替えてください。それでも切り替わらないときは周囲の安全を確認後、後退をして後輪駆動に切り替えてください。積載状態やタイヤの摩耗状態によっては、切り替わりにくい場合があります。
·
長時間2Hで走行するときは、R.F.W.ロック表示灯を消灯させます。表示灯が点灯したまま走行すると、前輪駆動装置を動かすことになり、経済的に不利な走行になります。

◆4WDセレクトレバーの各位置の働きと表示灯

マニュアル車
4WDセレクトレバーの位置 (駆動方法)
使いかた
4WD表示灯
R.F.W.ロック表示灯
2H
(後輪駆動)
後輪のみに駆動力を伝える位置です。通常走行時に使用します。
(消灯)
(消灯)
後輪のみに駆動力を伝える位置です。走行中に4WDセレクトレバーを4Hに入れることができます。ただし後輪駆動で走行しつづけるときは、経済的に不利な走行となります。
(点灯)
4H
(4輪駆動ハイレンジ)
4輪に駆動力を伝える位置です。積雪路、砂地、ぬかるみ、急な坂道など、すべりやすい路面で強い駆動力を必要とするときに使用します。
(点灯)
(点灯)
N
(ニュートラル)
4輪にエンジンの動力が伝わらない位置です。この位置での走行はできません。
(点滅)
(点灯)
4L
(4輪駆動ローレンジ)
4輪に駆動力を伝える位置です。積雪路、砂地、ぬかるみ、急な坂道など、すべりやすい路面で4Hよりも強い駆動力を必要とするときに使用します。
(点灯)
(点灯)
4WD表示灯、R.F.W.ロック表示灯が点滅しているときは「表示灯の点滅の仕方」をお読みください。
60km/h以上の高速走行および乾燥した舗装道路では、後輪駆動で走行してください。
4輪駆動で走行すると、駆動系部品に悪影響をあたえ、駆動系のオイル漏れや焼きつきなどにより、思わぬ事故につながるおそれがあります。
4WD装置の保護のため、4H (4輪駆動ハイレンジ) では車速が60km/h、4L (4輪駆動ローレンジ) では40km/h を超えないように運転してください。
オートマチック車
4WDセレクトレバーの位置 (駆動方法)
使いかた
4WD表示灯
R.F.W.ロック表示灯
2H
(後輪駆動)
後輪のみに駆動力を伝える位置です。通常走行時に使用します。
(消灯)
(消灯)
後輪のみに駆動力を伝える位置です。走行中に4WDセレクトレバーを4Hに入れることができます。ただし後輪駆動で走行しつづけるときは、経済的に不利な走行となります。
(点灯)
4H
(4輪駆動ハイレンジ)
4輪に駆動力を伝える位置です。積雪路、砂地、ぬかるみ、急な坂道など、すべりやすい路面で強い駆動力を必要とするときに使用します。
(点灯)
(点灯)
4WD表示灯、R.F.W.ロック表示灯が点滅しているときは「表示灯の点滅の仕方」をお読みください。
60km/h以上の高速走行および乾燥した舗装道路では、後輪駆動で走行してください。
4輪駆動で走行すると、駆動系部品に悪影響をあたえ、駆動系のオイル漏れや焼きつきなどにより、思わぬ事故につながるおそれがあります。
4WD装置の保護のため、4H (4輪駆動ハイレンジ) では車速が60km/hを超えないように運転してください。