e-4WD★

発進時や低速 (約20km/h以下) での加速時に、路面の状況に応じて後輪をモーターで駆動させる4WDシステムです。雪道や凍結路など滑りやすい路面での発進時に威力を発揮しますが、万能ではありません。路面状況によっては走破できないおそれがあります。

◆走行するときは

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4WD車であっても、アクセル、ハンドル、ブレーキの操作は一般の車と同じく慎重に行ない、常に安全運転を心がけてください。
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オフロード走行やラリー走行を目的に作られた万能車ではありません。凸凹や岩を乗り越えたり、川を渡ったりしないでください。
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砂地やぬかるみなど、前輪が空転しやすい路面で連続走行しないでください。
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脱輪やスタックにより車輪が宙に浮いているときは、むやみに空転させないでください。
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後輪をモーターで駆動させるため、4WD作動時にモーターや電磁クラッチの作動音、シフト操作によるリレー音などが聞こえる場合がありますが、異常ではありません。
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次のようなときはモーター保護のために4WDの作動を停止し、4WD警告灯が点滅しますが、異常ではありません。
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滑りやすい路面を長時間連続して走行したとき。
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車輪が空転するなど、前後輪の回転差が大きい状態が続いたとき。
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前輪がスタックした状態で後輪が摩擦力の大きい路面に乗っていた場合、4WDが作動可能な状態でも後輪が回転しない場合があります。これは摩擦抵抗が後輪の駆動力よりも大きいため車輪が動かない状態で異常ではありません。

◆4WDスイッチ

スイッチを押すと4WDが作動可能な状態になります。メーター内の4WD表示灯が点灯します。
スイッチをもう一度押すと、4WDが作動しない状態になります。メーター内の4WD表示灯が消灯します。

◆4WD表示灯

電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンをかけると消灯します。

4WDスイッチを押して4WDが作動可能な状態になると、4WD表示灯が点灯します。
4WDシステムに異常があるときは、4WD警告灯が点灯し、4WD表示灯が消灯します。

◆4WD警告灯

電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンをかけると消灯します。
4WD車はセレクトレバーに手をのせて運転すると4WD警告灯が点滅、点灯する場合がありますが異常ではありません。4WD警告灯が点滅、点灯したときは安全な場所に停車し、エンジンを止めてください。しばらくしてエンジンをかけると、4WD警告灯は消灯します。警告灯が消灯しないときは、マツダ販売店で点検を受けてください。
警告灯が点灯したとき
4WDシステムに異常があるとき点灯します。4WD警告灯が点灯したときは、4WDは作動しませんが、前輪駆動での通常走行は可能です。高速走行を避け、マツダ販売店で点検を受けてください。
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4WDシステムの故障状態により、エンジン回転数や速度が上がらない場合があります。すみやかにマツダ販売店で点検を受けてください。
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4WD警告灯が点灯したときは、4WD表示灯は消灯します。
警告灯が点滅したとき
4WD作動中、次のようなとき点滅します。4WD警告灯が点滅したときは、4WDの作動を停止します。
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モーターの温度が上昇したとき。
処置方法
セレクトレバーをPの位置にして、アイドリング状態でしばらく停車してください。モーターの温度が下がると4WD警告灯が消灯し、4WDが作動可能な状態になります。
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セレクトレバーが正しい位置にないとき。
処置方法
セレクトレバーを正しい位置に入れてください。4WD警告灯が消灯し、4WDが作動可能な状態になります。
前進…D、S、Lのいずれか
後進…R
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4輪に同一サイズのタイヤが装着されていないとき。
処置方法
4輪とも同一サイズのタイヤを装着してください。4WD警告灯が消灯し、4WDが作動可能な状態になります。

◆タイヤについて

タイヤの状態が車の性能に大きく影響します。また、駆動系部品に悪影響をあたえないために、次の点を守ってください。
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タイヤを交換するときは前後輪を同時に交換してください。
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前後輪とも指定された同一サイズ、同一種類のものを使用してください。特にスノータイヤなどの冬用タイヤを装着するときは注意してください。
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摩耗差の著しいタイヤを混ぜて使用しないでください。
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タイヤの空気圧は定期的に点検し、タイヤ間で空気圧の差が著しくならないように規定値に調節してください。
適正空気圧は運転席ドアを開けたボディー側に貼付されているラベルで確認してください。
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前後輪とも必ず指定されたサイズの純正ホイールを装着してください。
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タイヤチェーンは前輪に取り付けてください。

◆けん引してもらうときは

4WD車のけん引は、前後輪すべてを持ち上げるか、前後輪接地の状態で搬送してください。駆動装置の故障時はトレーラーなどに搭載して搬送してください。
前輪または後輪だけを持ち上げた状態でけん引すると、駆動装置が破損したり、車輪が台車から飛び出すなど思わぬ事故につながるおそれがあります。
けん引してもらうとき

◆車検時の取り扱い

車検で車両を陸運支局などの検査ラインに通すときは、制動力検査を正しく行なうため、4WDスイッチを押して4WD表示灯を消灯させ、前輪駆動に固定してください。