CX-60のリコールについて(1)

令和6年10月31日、マツダ株式会社は下記のリコールを国土交通省に届出いたしました。

ご愛用の皆様には、大変ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。対象となるお客様には、販売店からダイレクトメール等でご案内させていただきますので、最寄りのマツダ販売店へご来店日時をご相談いただき、修理(無料)をお受けいただきますようお願い申し上げます。
対象車両につきましては、当ページの上側にある「リコール情報検索」にて、ご愛用車の車台番号を入力することで確認できます。

リコール届出番号 リコール開始日
5554 令和06年11月1日

基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因

(1)マイルドハイブリッド車のトランスミッション制御コンピュータにおいて、クラッチ制御が不適切なため、モータによるEV走行中に停止したエンジンを再始動する際、モータとエンジンを繋ぐクラッチの締結タイミングがずれることがあります。そのため、エンジンを再始動するためのピストン停止位置からずれて再始動できないおそれがあります。

(2)マイルドハイブリッド車のトランスミッション制御コンピュータにおいて、クラッチ制御が不適切なため、エンジンを停止してモータによるEV走行へ切り替わった直後に、停止したエンジンが再始動する際、モータとエンジンを繋ぐクラッチの締結タイミングがずれることがあります。そのため、エンジン回転が上昇せず、再始動できないおそれがあります。

(3)マイルドハイブリッド車のエンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリにおいて、バッテリ制御が不適切なため、バッテリ内部のセルに電圧差が生じることがあります。そのため、そのまま使用を続けると電圧差が大きくなり、エンジン始動時に故障判定してエンジン警告灯が点灯し、メータに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示され、モータアシストが停止するおそれがあります。有車速アイドリングストップ時に故障判定すると、最悪の場合、エンジンが再始動できずエンストするおそれがあります。

(4)ダッシュ・エレクトリカル・サプライユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、起動時の情報処理が終了せず、正常に起動しないことがあります。そのため、メータに複数の異常メッセージが表示され、空調やシートベルトリマインダー、360°ビューモニタが機能しないおそれがあります。また、エンジン警告灯が点灯し、高電圧バッテリの冷却も機能しないおそれがあります。

改善措置の内容

(1)(2)全車両、トランスミッション制御コンピュータとエンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正し、トランスミッションの初期学習を実施します。
(3)全車両、エンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリの制御プログラムを対策プログラムに修正します。
(4)全車両、ダッシュ・エレクトリカル・サプライユニットの制御プログラムを対策プログラムに修正します。

対象車両

型式 通称名 対象車の車台番号の範囲及び製作期間 対象車の台数 備考
3CA-KH3R3P CX-60 KH3R3P-100013~KH3R3P-113761令和4年7月5日~令和6年8月27日 13,747 (1)12,514
(2)13,747
(3)12,965
(4)13,728
3DA-KH3P KH3P-100015~KH3P-113068令和4年11月18日~令和6年7月23日 13,052 (4)13,052
5LA-KH5S3P KH5S3P-100004~KH5S3P-101311令和4年10月19日~令和6年7月8日 1,308 (4)1,308
5BA-KH5P KH5P-100009~KH5P-106364令和4年12月14日~令和6年7月23日 6,354 (4)6,354

ご注意

  1. 対象車の含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれていますので、詳しくは最寄りの販売会社にお問合せください。
  2. 対象車の製作期間はご購入の時期とは異なります。

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