「クルマを単なる鉄の塊ではなく、乗り手と心を通わせられる生命感にあふれた存在にしたい。」
マツダのクルマをアートたらしめているのは、何よりもこの躍動する生命感の表現に捧げる情熱です。さらに、自らのオリジナリティをさらに突き詰め、日本の美意識にその原点を見出しました。
今回は、そんな日本独自のエレガンスに基いて生みだされた作品(クルマ)を展示します。また、クルマだけではなく、ミラノサローネでも展示した工芸品の数々も同時に展示。会場でマツダのデザイン哲学に触れていただけます。
金城一国斎作 卵殻彫漆箱「白糸」
広島の地で独自の技法を打ち立てた金城一国斎の系譜を継ぐ七代目が、魂動デザインの持つ力強い生命感に感銘を受けて挑んだのは、水・光・風といった自然の営みや豊かさが生き生きと感じられる「白糸の滝」の意匠。静けさのなかを流れ落ちる滝の軽やかな水音が聞こえてくるような、みずみずしい生命感が躍動している。