HEVトランスアクスルの使いかた

ハイブリッド車を運転するときに

ハイブリッド車には特有の運転操作があります。安全運転を心がけるとともに、ハイブリッド車の特性を理解し、正しい操作をする習慣をつけてください。

ハイブリッドシステムの始動

参照「ハイブリッドシステムの始動

発進するとき

 


アクセルペダルを踏んだままセレクタレバーを操作しない。

車が急発進し思わぬ事故につながるおそれがあります。

 


車両が後退中、セレクタレバーを操作してシフトポジションをDにしないでください。HEVトランスアクスルの故障の原因になるばかりでなく、車両のコントロールができなくなるおそれがあります。

  1. ブレーキペダルを踏んだままセレクタレバーを操作し、シフトポジションをDにします。

  2. シフトポジション表示灯/シフトポジション表示がDになっていることを確認します。

  3. パーキングブレーキを解除します。

  4. ブレーキペダルを徐々にゆるめ、アクセルペダルをゆっくり踏み発進します。

急な坂道での発進

パーキングブレーキをかけたまま、アクセルペダルをゆっくり踏み、車が動く感触を確認しながらパーキングブレーキをもどします。

 


ヒル・ローンチ・アシスト (HLA) を使用することができます。

参照「ヒル・ローンチ・アシスト (HLA) について

走行するとき

 


走行中は歩行者など周囲の人に十分注意する。

電気モーターでの走行時に、ハイブリッド車はエンジン音がしないため、周囲の人が車両の発進や接近に気が付かないことがあります。車両接近通報装置がONでも、周囲の騒音などが大きいときには、周囲の人が車両の発進や接近に気が付かない場合があります。周囲の安全を十分確認して発進/運転してください。

 


エンジン回転数について

ハイブリッド車のエンジン回転数は燃費の向上や排出ガス低減のために、常に最適になるよう緻密に制御されています。そのため、同じような走行条件や運転条件でも、エンジン回転数が変化しエンジン音が異なって聞こえることがあります。

通常走行

シフトポジションをDにして走行します。アクセルとブレーキの操作で加速/減速します。

下り坂での走行

エンジンブレーキが必要なときは、シフトポジションをBにしてください。

 


エンジンブレーキについて

  • 通常の車にくらべて高速走行時は、エンジンブレーキによる減速感が小さくなります。

  • 強くエンジンブレーキを効かせたい場合は、シフトポジションをBにしてください。

    Bのまま走行しつづけると、燃費の悪化につながりますので、通常はDで走行してください。

後退するとき

 


アクセルペダルを踏んだままセレクタレバーを操作しない。

車が急発進し思わぬ事故につながるおそれがあります。

 


車両が前進中、セレクタレバーを操作してシフトポジションをRにしないでください。HEVトランスアクスルの故障の原因になるばかりでなく、車両のコントロールができなくなるおそれがあります。

  1. ブレーキペダルを踏んだままセレクタレバーを操作し、シフトポジションをR (後退) にします。

  2. ブレーキペダルを徐々にゆるめ、アクセルペダルをゆっくり踏み発進します。

 


後退時は身体を後ろにひねった姿勢になります。ブレーキペダルを確実に踏めるよう注意してください。

少し後退したときなどはシフトポジションをRにしたことを忘れてしまうことがあります。後退したあとは、すぐにシフトポジションをNにし、発進時にはシフトポジションを常に確認してください。

 


シフトポジションをRにするとチャイムが鳴り、シフトポジションがRになっていることを運転者に知らせます。

停車するとき

  1. シフトポジションはDのままで、ブレーキペダルをしっかりと踏んでおきます。

  2. 必要に応じてパーキングブレーキをかけ、シフトポジションをPにします。

 


停車中、むやみにアクセルペダルを踏まない。

シフトポジションがP、N以外になっているとき、誤ってアクセルペダルを踏むと急発進するため思わぬ事故につながるおそれがあります。

停車後、再発進するときはシフトポジションに思い違いがないよう確認する。

意に反して車が動き出すと、思わぬ事故につながるおそれがあります。

 


アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだり、上り坂でシフトポジションを前進位置にして、アクセルをふかしながら停車しないでください。HEVトランスアクスルが過熱し、故障につながるおそれがあります。

シフトポジションをPにするときは、車を完全に止めてから行なってください。車が完全に止まる前にシフトポジションをPにすると、HEVトランスアクスルに無理な力がかかり故障につながるおそれがあります。

車両停止時は必ずシフトポジションをPにしてください。シフトポジションがNのときは、高電圧バッテリーの充電が行なわれません。

駐車するとき

  1. 車を完全に止めます。

  2. ブレーキペダルを踏んだまま、パーキングブレーキをかけます。

  3. シフトポジションをPにします。

  4. 電源ポジションをOFFにして、ハイブリッドシステムを停止します。

  5. ブレーキペダルからゆっくり足を離します。

  6. キーを携帯していることを確認し、ドアを施錠します。

 


駐車するときは、シフトポジションをPにし、パーキングブレーキをかける。

パーキングブレーキをかけただけや、シフトポジションをPにしただけで駐車していると、車が勝手に動き出し思わぬ事故につながるおそれがあります。

READYインジケーターが点灯したまま駐車しない。

万一シフトポジションがP以外になっていた場合、クリープ現象で車が勝手に動き出したり、乗り込むときに誤ってアクセルペダルを踏み、急発進するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。

 


シフトポジションをPにするときは、車を完全に止めてから行なってください。車が完全に止まる前にシフトポジションをPにすると、HEVトランスアクスルに無理な力がかかり故障につながるおそれがあります。

そのほかに気をつけること

 


坂道などで、セレクタレバーを前進位置 (D、B) に入れたまま後退したり、後退位置 (R) に入れたまま前進しない。

思わぬ事故や故障につながるおそれがあります。

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