バッテリーがあがったとき
12Vバッテリーあがりについて
次のような状態は12Vバッテリーあがりです。
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電源ポジションをONにしてもメーターが表示されない。
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セレクタレバーを操作しても、シフトポジションをP以外にできない。
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ハイブリッドシステムが始動できない。
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ホーンの音が小さい、または鳴らない。
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ランプ類がいつもより極端に暗い。
正しく安全にバッテリーを取り扱うために、バッテリー使用前または点検前には必ず次の注意事項をお読みください。
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必ず保護メガネを着用する。
バッテリー液には有毒で腐食性の高い希硫酸が含まれており、目に入ると失明など重大な傷害につながるおそれがあります。また、バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあります。
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バッテリーの近くでお子さまを遊ばせない。また、バッテリー液をこぼさない。
バッテリー液には有毒で腐食性の高い希硫酸が含まれており、目や皮膚に付着すると重大な傷害につながるおそれがあります。万一、目や皮膚に付着したときは、すぐに多量の水で洗浄し、応急処置が済んだら、医師の診察を受けてください。
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絶対に火気を近づけない。
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です。火気の発生を防ぐため、ブースターケーブルの接続、取りはずしのときは、端子同士やボディーに触れないように十分注意してください。
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換気の悪い場所では、バッテリーの充電を行なわない。また、充電中はバッテリーに近づかない。
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です。
12Vバッテリー、救援用端子について
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この車両の12Vバッテリーは、トランクルーム奥右側 (運転席側) のカバー内にあり、エンジンルームには搭載されていません。12Vバッテリーはバッテリー液の補充が必要ないタイプですので、バッテリー液量などの点検は不要です。
12Vバッテリーの電力は、一部の電装品による消費や自然放電のため、車両を使用していなくても少しずつ低下します。そのため、車両を長期間放置すると、12Vバッテリーがあがり、ハイブリッドシステムを始動できなくなるおそれがあります。(12Vバッテリーはハイブリッドシステム作動中に充電されます。)
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電源ポジションがACCでオーディオなどを長時間使用したり、電源ポジションをON (READYインジケーター消灯) のまま放置しないでください。12Vバッテリーがあがるおそれがあります。
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一時的であっても、絶対に12Vバッテリーへの急速充電を行なわないでください。急速充電を行なうと、12Vバッテリーの損傷につながります。
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12Vバッテリーがあがってハイブリッドシステムの始動ができないときは、エンジンルーム内の救援用端子を使用して対処してください。
→参照「処置方法」
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救援用端子は、他の車両から12Vバッテリーあがりを救援してもらうためのものです。他車のバッテリーあがりを救援するために使用しないでください。
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一時的であっても、絶対に12Vバッテリーへの急速充電を行なわないでください。急速充電を行なうと、12Vバッテリーの損傷につながります。
処置方法
押しがけによる始動はできません。
別売のブースターケーブルを使用して、救援車 (他の車) のバッテリーとエンジンルーム内にある救援用端子を接続し、ハイブリッドシステムを始動させます。
自車と同じ12Vバッテリーを搭載した救援車を依頼してください。
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自車のボンネットを開け、ヒューズボックスのカバーを取りはずします。
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ヒューズボックス内の救援用端子のカバーを開きます。
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自車の救援用端子と救援車のバッテリーが一番近い位置になるように、車を移動させます。
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ヘッドランプやエアコンなどの電源が切ってあることを確認します。
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救援車のエンジンを止めて、ブースターケーブルを次の順で接続します。
ブースターケーブルを接続する前に各バッテリーの端子 (
、
) の位置を確認してください。
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1本目
自車の救援用端子 (
端子)
救援車のバッテリーの
端子
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2本目
救援車のバッテリーの
端子
図で表示の箇所 (アースを取る)
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バッテリーを取り扱うときは、絶対に火気を近づけない。
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です。火花の発生を防ぐため次の点を必ず守ってください。
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ブースターケーブルの接続、取りはずしのときは、端子同士やボディーに触れないように十分注意してください。
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救援車のエンジンをかけ、エンジン回転数を高めにします。
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救援車のエンジンを約5分間回転させて、応急的に自車の12Vバッテリーを充電します。
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救援車のエンジン回転を維持したまま、自車のパワースイッチを押し、いったん電源ポジションをONにしてからハイブリッドシステムを始動させます。
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充電中はバッテリーに近づかない。
バッテリー液は希硫酸です。目や皮膚に付着すると重大な傷害につながるおそれがあります。万一目や皮膚に付着したときは、すぐに多量の水で洗浄し、応急処置が済んだら、医師の診察を受けてください。
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READYインジケーターが点灯したことを確認します。点灯しない場合は、マツダ販売店に連絡してください。
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ハイブリッドシステムを始動させたら、速やかにブースターケーブルを接続したときと逆の順で取りはずします。
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救援用端子のカバーをもとにもどし、ヒューズボックスのカバーを取り付けます。
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ハイブリッドシステムを始動させても、早めにマツダ販売店で点検を受けてください。
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12Vバッテリーあがりの処置をしたあとは早めにマツダ販売店で点検を受ける。
12Vバッテリーが劣化している場合、そのまま使い続けると12Vバッテリーから有害なガスが発生し、乗員に健康被害をおよぼすおそれがあります。
12Vバッテリーがあがったときや、取りはずしたときなどは
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12Vバッテリー脱着後、最初のハイブリッドシステム始動に失敗することがあります。2回目以降にハイブリッドシステムが始動できれば、異常ではありません。
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車両は常に電源ポジションの状態を記憶しています。12Vバッテリーがあがったときや12Vバッテリーを取りはずしたときは、その時点の状態を記憶しているため、バッテリーあがりからの復旧直後や、バッテリー (
) を取り付けたときには、記憶している状態に復帰します。12Vバッテリーを脱着するときは、必ず電源ポジションをOFFにしておいてください。
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12Vバッテリーあがり前の電源ポジションの状態が不明の場合、12Vバッテリー接続時は電源ポジションの状態に注意してください。
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シフトポジションがPの状態で12Vバッテリーがあがった場合、シフトポジションがPから他のポジションに切り替えることができない可能性があります。シフトポジションがPから切り替えできない場合は、前輪が固定されているため、前輪を持ち上げないと車両の移動ができません。
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12Vバッテリーを再接続したときは、ハイブリッドシステムを始動させたあと、すべてのシフトポジションヘの切り替え操作を行なって、実際に切り替わることをシフトポジション表示灯およびシフトポジション表示で確認してください。
高電圧バッテリーあがりについて
高電圧バッテリーが完全に放電し、ハイブリッドシステムを始動できないときはマツダ販売店に連絡してください。
高電圧バッテリーの充電について
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高電圧バッテリーの充電は、ガソリンエンジンの動力や回生ブレーキによって自動的に行なわれます。そのため、車外からの充電は必要ありません。ただし、高電圧バッテリーは車両を長期間放置すると少しずつ放電します。高電圧バッテリーあがり予防のため、少なくとも2~3か月に一度を目安に、次のいずれかの運転をしてください。
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約30分間走行する
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約16kmの距離を走行する
万一、高電圧バッテリーが完全に放電し、ハイブリッドシステムを始動できないときはマツダ販売店に連絡してください。
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駐停車時は必ずシフトポジションをPにしてください。また、渋滞時などでもDまたはBで運転してください。シフトポジションがNのときは、高電圧バッテリーの充電が行なわれません。
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シフトポジションがNのまま長時間停車したときなど、高電圧バッテリーの充電量が低下したときには、高電圧バッテリー低電圧警告灯が点滅します。点滅したまま放置すると自動でハイブリッドシステムが停止します。この場合はシフトポジションをPにしてハイブリッドシステムを始動し、高電圧バッテリーを充電してください。
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高電圧バッテリーには寿命があります。寿命は車の使い方、走行条件により異なります。