TCSについて★

TCS (トラクションコントロールシステム) は、水にぬれた路面や雪道などのすべりやすい路面での発進や旋回加速時に起こる駆動輪の空転を防ぎ、適切な駆動力と操縦性を確保する装置です。
TCSを過信せず安全運転に心がけてください。TCSが作動した状態でも駆動力の確保や車の操縦性には限界があり、無理な運転は思わぬ事故につながるおそれがあります。
エンジン回転が高いときにTCSが作動すると、エンジン回転の変動や車体の振動を感じることがありますが、異常ではありません。

◆TCS/DSC作動表示灯

エンジンスイッチをONの位置にすると点灯し、しばらくすると消灯します。
走行中にTCSまたはDSCが作動すると点滅します。
次のようなときはシステムの異常が考えられます。この場合、TCS、DSCまたはブレーキアシストが正常に作動しないことがあります。マツダ販売店で点検を受けてください。
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エンジンスイッチをONの位置にしても点灯しないとき、または点灯したままのとき。
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走行中に点灯したとき。

◆TCS OFF表示灯

エンジンスイッチをONの位置にすると点灯し、しばらくすると消灯します。
TCS OFFスイッチを押して、TCSを解除すると点灯します。
次のようなときはシステムの異常が考えられます。マツダ販売店で点検を受けてください。
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エンジンスイッチをONの位置にしても点灯しないとき、または点灯したままのとき。
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TCSを解除していないのに点灯したとき。
バッテリーのターミナルやヒューズの脱着などにより、バッテリーとの接続が断たれるとTCSが作動しなくなります。 (このときTCS OFF表示灯が点滅し、TCS/DSC作動表示灯が点灯します。)
TCSを作動可能な状態にするために、次の操作を行なってください。
1
エンジンスイッチをONの位置にします。
2
ハンドルを右いっぱいまでまわし、その後左いっぱいまでまわします。
3
TCS OFF表示灯が消灯することを確認します。
4
エンジンスイッチをLOCKまたはACCの位置にし、再度ONの位置にします。
5
TCS/DSC作動表示灯が消灯することを確認します。

エンジンスイッチを再度ONの位置にした後でもTCS/DSC作動表示灯およびTCS OFF表示灯が消灯しないときは、マツダ販売店に連絡してください。

◆TCS OFFスイッチ

車速が約30km/h以下のときにスイッチを押すとTCSが解除され、メーター内のTCS OFF表示灯が点灯します。
もう一度押すとTCSが作動可能な状態になり、TCS OFF表示灯が消灯します。
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ぬかるみや新雪などからの脱出時にTCSが作動し、アクセルペダルを踏み込んでもエンジンの出力が上がらず、脱出困難なときにTCSを解除します。
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TCSを解除したときは、TCSが装備されていない車と同じ走行性能になります。
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TCSを解除したまま車速が約30km/h以上になると、自動的に作動可能な状態になります。このときTCS OFFスイッチを押してもTCSは解除できません。
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TCS OFFスイッチを約10秒以上押し続けると、自動的に作動可能な状態になります。