ATENZA取扱書 [Qシ_7版]_(20103)

フロントシート

手動式シートを操作した後は確実にロックされていることを確認してください。走行中シートが不意に動くと運転姿勢が不安定になるため、思わぬ事故につながるおそれがあります。

◆前後調節 (スライディング)

手動式
ハンドルを引き上げたまま、シートを前後に動かして調節します。
調節後はシートを前後に軽くゆさぶって、確実にロックされていることを確認してください。
電動式
スイッチを前後に動かして調節します。

◆角度調節 (リクライニング)

手動式
レバーを引いたまま、背もたれを前後に動かして調節します。
調節後は背もたれを前後に軽くゆさぶって、確実にロックされていることを確認してください。
後ろに倒した背もたれをもとにもどすときは、必ず背もたれを押さえながら操作してください。背もたれを押さえずに操作すると、背もたれが急にもどり、けがをするおそれがあります。
電動式
スイッチを前後に動かして調節します。

◆高さ調節 (運転席のみ)

手動式
レバーを上下に動かすと、シート全体が上下します。
電動式
スイッチを上下に動かして調節します。

◆メモリーシート (運転席のみ)☆

電動式シート
運転席のシート位置を記憶させ、シート位置を変えても記憶させた位置にセットすることができます。
メモリーシートを操作しているときは、シートの下やその周辺に手や指などを近づけないでください。メモリーシートを操作しているときは自動的にシートが動くため、手や指などをはさんでけがをするおそれがあります。
シート位置を次の操作で記憶させることができます。
·
のスイッチとセットスイッチの操作
·
アドバンストキー/リモートコントローラーの操作
また、次の操作で記憶させた位置にセットできます。
·
メモリースイッチ の操作
·
アドバンストキーレスエントリー/キーレスエントリーシステムの機能を使った操作
シート位置はシート側スイッチが3パターンと、車両に使用しているアドバンストキー/リトラクタブルタイプキーの数だけ記憶させることができます。
シート側スイッチによる操作
記憶させるとき
車両が停止しているとき、シート位置を記憶させることができます。
1
シートを好みの位置に調節します。
前後調節 角度調節 高さ調節
2
セットスイッチを押したまま、 のうち記憶させたいスイッチを“ピッ”と音がするまで押し続けます。
車両整備などでバッテリーとの接続が絶たれたときは記憶が消去されます。 もう一度記憶させてください。
記憶した位置にセットするとき
セット方法は以下の二つがあります。

操作方法 1
電源ポジションがOFFで、運転席ドアが開いているとき、 のうち呼び出したいシート位置が記憶されているスイッチを押します。
次のような場合、セットは中止されます。
·
いずれかのシート調節スイッチを操作したとき
·
セットスイッチを押したとき
·
のスイッチを押したとき
·
車両が走行状態になったとき
·
アドバンストキー/リモートコントローラーを使用してロック/アンロックされたとき
·
フロントドアのリクエストスイッチを押し、ロックされたとき
·
フロントドアハンドル裏側のセンサー部に触れるように握り、アンロックされたとき

操作方法 2
電源ポジションがONまたは運転席ドアが閉まっている状態でも、 のスイッチを押し続けることにより、記憶したシート位置にセットできます。
次のような場合、セットは中止されます。
·
いずれかのシート調節スイッチを操作したとき
·
セットスイッチを押したとき
·
車両が走行状態になったとき
·
アドバンストキー/リモートコントローラーを使用してロック/アンロックされたとき
·
フロントドアのリクエストスイッチを押し、ロックされたとき
·
フロントドアハンドル裏側のセンサー部に触れるように握り、アンロックされたとき
アドバンストキー/リモートコントローラーによる操作
アドバンストキー装備車
リトラクタブルタイプキー装備車
記憶させるとき
アドバンストキー/リモートコントローラーにシート位置を記憶させることができます。
次の条件を満たしてから、操作を行なってください。
·
電源ポジションがOFFのとき
(補助キー/リトラクタブルタイプキーが差し込まれていないとき)
·
運転席ドアが開いているとき
1
シートを好みの位置に調節します。
前後調節 角度調節 高さ調節
2
運転席ドアが閉まっている場合は、開けます。
3
シートのセットスイッチを押したままアドバンストキー/リモートコントローラーのアンロックスイッチを“ピッ”と音がするまで押し続けます。

記憶した位置にセットするとき
電源ポジションがOFFのとき、次のいずれかの操作でドアを解錠し、約40秒以内に運転席ドアを開けると記憶した位置にセットできます。
·
アドバンストキー/リモートコントローラーのアンロックスイッチを押す
·
アドバンストキーを携帯し、フロントドアハンドル裏側のセンサー部に触れるように握る
次のような場合、セットは中止されます。
·
いずれかのシート調節スイッチを操作したとき
·
セットスイッチを押したとき
·
のスイッチを再度押したとき
·
車両が走行状態になったとき
·
アドバンストキー/リモートコントローラーを使用してロック/アンロックされたとき
·
フロントドアのリクエストスイッチを押し、ロックされたとき
·
フロントドアハンドル裏側のセンサー部に触れるように握り、アンロックされたとき
記憶した位置を消去するとき
次の条件を満たし、シートのセットスイッチを押したままアドバンストキー/リモートコントローラーのロックスイッチを“ピー”と音がするまで押し続けます。
·
電源ポジションがOFFのとき
·
運転席ドアが開いているとき

次のいずれかの操作を行ったときも記憶が消去されます。もう一度記憶させてください。
·
アドバンストキー/リトラクタブルタイプキーのコードが登録されなおされたとき
·
車両整備などでバッテリーとの接続が絶たれたとき

◆フロントアクティブヘッドレスト

フロントシートには、アクティブヘッドレストが装備されています。
アクティブヘッドレストは、万一の追突時に、背もたれが乗員を受け止める力を利用してヘッドレストが瞬時に前方へ移動することで、頭部の過度な後方向への傾きを防ぎ、首への負担を軽減します。また、アクティブヘッドレストは、むち打ち症が多く発生するといわれている低速から中速での追突時に効果を発揮します。
背もたれやへッドレストにテレビなどの用品を取り付けないでください。また、背もたれのポケットに重い荷物や厚手の雑誌、地図帳などを入れないでください。万一追突された時にアクティブヘッドレストの効果が損なわれるおそれがあります。
·
アクティブヘッドレストは、追突された時作動します。その後は、もとの位置に戻ります。
·
アクティブヘッドレスト調節方法は、通常のヘッドレストと同じです。正しく調節してください。

◆シートヒーター☆

シートを温めることができます。
電源ポジションがONのとき、HIまたはLOを押すとスイッチの表示灯が点灯し、
シートをあたためることができます。
温度を高めに設定したい時はHI側を、低めに設定したい時はLO側を押してください。
使用にならないときはスイッチの位置をOFF (中立) にしてください。
·
次のような方がご使用になる場合は、熱すぎたり、低温やけどを起こしたりするおそれがありますので、十分注意をしてください。
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乳幼児、お子さま、お年寄り、病人、体の不自由な方
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皮膚の弱い方
·
疲労の激しい方
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深酒やねむけをさそう薬 (睡眠薬、かぜ薬など) を使用された方
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毛布や座布団など保温性のよいものをかけた状態で使用しないでください。シートが異常加熱し、低温やけどをするおそれがあります。
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仮眠するときは使用しないでください。シートが異常加熱し、低温やけどをするおそれがあります。
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突起のある重量物をシートの上に置いたり、針金やピン等でシートクッションをつきささないでください。シートが異常加熱し、低温やけどをするおそれがあります。
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シートの清掃にベンジンやガソリンなどの有機溶剤を使用しないでください。ヒーターやシートの表面を損傷するおそれがあります。
·
エンジン回転中に使用してください。また、連続して長時間使用しないでください。
·
シート温度はサーモスタットで自動的に制御されています。温度の調整はできません。