3点式シートベルト

◆シートベルト警告灯

エンジンスイッチがONの位置のとき、運転席シートベルトを着用していないと点灯します。
また、車速が20km/h以上になるとしばらくの間点滅します。
処置方法
シートベルトを着用してください。
正しい着用のしかた

◆シートベルト着用忘れチャイム

運転席シートベルトを着用していないまま、車速が約20km/h以上になるとしばらくの間チャイムが鳴ります。
シートベルトを着用してください。

◆着用するとき

プレートを持って、ベルトをゆっくり引き出します。
ベルトがロックして引き出せないときは、一度ベルトを巻き取らせてからゆっくり引き出してください。
ベルトにねじれがないかを確認してから、プレートをバックルにカチッと音がするまで差し込みます。
ベルトを腰骨のできるだけ低い位置にかけ、たるみが無いようにベルトを引いて身体に密着させます。

◆はずすとき

はずすときはバックルのボタンを押します。ベルトにねじれがないかを確認しながら、ゆっくりと巻き取らせます。
セカンドシート、サードシートの3点式シートベルトを使用しないときは、シートベルトをホルダーに通しておいてください。

◆ELR (緊急時固定機構) 付シートベルト

3点式シートベルトにはELR (緊急時固定機構) が装備されています。
シートベルトは身体の動きにあわせて伸縮しますが、強い衝撃を受けると、ベルトが自動的にロックされ身体を固定します。

◆プリテンショナー付シートベルト

フロントシートベルトには、プリテンショナー機構が装備されています。
車両前方から強い衝撃を受けると、シートベルトを引き込み、シートベルトの効果をより高める装置です。
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シートベルトは正しく着用してください。正しく着用していないと、プリテンショナー機構の効果が十分に発揮できないため、万一の場合重大な傷害につながるおそれがあります。
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プリテンショナー機構の部品や配線を修理したり、電気テスターを使ってプリテンショナー機構の回路診断をしないでください。正常に作動しなくなったり誤って作動し、重大な傷害につながるおそれがあります。
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プリテンショナー機構が装備された車を廃車される場合は、必ずマツダ販売店にご相談ください。プリテンショナー機構が不意に作動し、重大な傷害につながるおそれがあります。
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プリテンショナー機構は、車両前方から強い衝撃を受けたとき作動しますが、衝撃が弱いと作動しません。
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プリテンショナー機構の作動により、白煙が見えることがありますが、火災ではありません。また、人体への影響はありません。ただし、皮膚などの弱い方はまれに刺激を受けることがあります。プリテンショナー機構作動時の残留物 (カス) が目や皮膚に付着したときは、できるだけ早く洗い流してください。
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プリテンショナー機構は一度作動すると、2回目以降の衝突では作動しません。
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プリテンショナー付シートベルトは、一度作動すると再使用できません。事故などにあったときは、必ずマツダ販売店で点検を受け、作動済みのときは交換してください。

◆エアバッグ警告灯/プリテンショナー警告灯

エンジンスイッチをONの位置にすると点灯し、しばらくすると消灯します。
次のようなときはシステムの異常が考えられます。
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エンジンスイッチをONの位置にしても点灯しないとき。
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点滅し続けるとき。
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点灯し続けるとき。
処置方法
マツダ販売店で点検を受けてください。
エアバッグ警告灯/プリテンショナー警告灯が点灯または点滅したまま走行しないでください。衝突したときにエアバッグまたはプリテンショナー機構が正常に作動せず、重大な傷害につながるおそれがあります。マツダ販売店で点検を受けてください。

◆ロードリミッター付シートベルト

ロードリミッター機構は、車両前方から強い衝撃を受けたときなど、シートベルトに一定以上の荷重がかからないように作動する装置です。
運転席/助手席シートベルトにかかる荷重を規定値に保つことで、乗員の胸に加わる力を減少させます。
シートベルトは正しく着用してください。正しく着用していないと、ロードリミッター機構の効果が十分に発揮できないため、万一の場合重大な傷害につながるおそれがあります。
ロードリミッター付シートベルトは、一度作動すると再使用できません。事故などにあったときは、必ずマツダ販売店で点検を受け、作動済みのときは交換してください。

◆プリクラッシュシートベルト (マツダプリクラッシュセーフティシステム装備車)

運転者のブレーキ操作 (踏み込み速度や踏み込み量) から、緊急ブレーキであることが判断された場合や、車両が横すべりを起こしてDSCが作動した場合に運転席と助手席のシートベルトを早期に巻き込むことで、衝突時の被害軽減を行います。
また、プリクラッシュブレーキが作動した場合も同様に、シートベルトが巻き込まれます。
マツダプリクラッシュセーフティシステム

作動条件
プリクラッシュシートベルトは、次の条件のとき作動します。
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シートベルトを着用しているとき (ただし、運転席はシートベルトの着用の有無に関係なく、プリクラッシュシートベルトは作動します。)
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エンジンがかかっているとき
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助手席はシートベルトを着用していないとプリクラッシュシートベルトが作動しません。シートベルトを着用していないときはマツダプリクラッシュセーフティシステムの効果が十分には得られません。シートベルトは必ず着用してください。
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シートベルトは正しく着用してください。正しく着用していないと、プリクラッシュシートベルトの効果が十分に発揮できないため、万一の場合重大な傷害につながるおそれがあります。
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プリクラッシュシートベルトを過信せず安全運転に心がけてください。アクセルやブレーキなどの操作を怠ると思わぬ事故につながるおそれがあります。
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低速走行時にDSCが作動しても、プリクラッシュシートベルトが作動しないことがあります。
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衝突などにより、シートベルトプリテンショナーが作動した場合は、シートベルトは再使用できません。必ずマツダ販売店で点検を受け、作動済みのときは交換してください。
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プリクラッシュシートベルトのみが作動したときは、シートベルトの交換は不要です。
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プリクラッシュシートベルトが作動してシートベルトが巻き取られた状態でロックした場合は、安全な場所に停車して、シートベルトを着用しなおしてください。
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エンジンがかかったとき、まれにプリクラッシュシートベルトのモーター作動音が聞こえる場合がありますが、異常ではありません。

◆プリクラッシュセーフティ警告灯 (マツダプリクラッシュセーフティシステム装備車)

警告灯については、 「プリクラッシュセーフティ警告灯」 を参照ください。

◆シートベルトアンカーアジャスター

フロントシートとセカンドシートの助手席側シートベルトにはシートベルトアンカーアジャスターがついています。
シートベルトが首にあたったり、肩からはずれてしまうときには、ベルトの高さを調節してください。
高くするときは、そのまま上に動かします。低くするときはノブを引いたまま下げます。
調節したあとは、シートベルトアンカーアジャスターを下方に押し、確実にロックされていることを確認してください。
シートベルトは肩の中央に確実にかけてください。肩からはずれていると、万一の場合、シートベルトの効果が十分に発揮できないため、重大な傷害につながるおそれがあります。

◆ALR (チャイルドシート固定機構) 付シートベルト

セカンドシートの3点式シートベルトにはALR (チャイルドシート固定機構) が装備されています。
ALR (チャイルドシート固定機構) を作動させると引き出し方向にシートベルトが動かない状態になるためベビーシート、チャイルドシートを固定するのに便利です。
お子さまをシートベルトで遊ばせないでください。特にALR (チャイルドシート固定機構) 付シートベルトの場合は、シートベルトを体に巻きつけたりして遊んでいるときに、誤ってALR (チャイルドシート固定機構) が作動すると、ベルトが引き出せなくなり、窒息などの重大な傷害につながるおそれがあります。万一、誤ってALR (チャイルドシート固定機構) を作動させてしまい、シートベルトをはずせなくなった場合は、はさみなどでベルトを切断してください。
チャイルドシート固定ロアアンカー対応の純正チャイルドシートはチャイルドシート固定ロアアンカーで固定し、この車のシートベルトでは固定しないでください。
固定するとき
ベビーシート、チャイルドシートを取り付けるときは、それぞれの商品に付属している取扱説明書に従って取り付けてください。正しく取り付けられていないと急ブレーキ時や衝突時に、重大な傷害につながるおそれがあります。
セカンドシートをいちばん後ろへスライドさせます。
セカンドシートが確実に固定されていることを確認してください。
座面角度調節装備車は座面をもとの位置にもどします。
チャイルドシートを取り付けます。取り付けた後、シートベルトにねじれがないことと、プレートがバックルに確実に差し込まれていることを確認してください。
肩ベルトをゆっくりと、すべて引き出します。ベルトをすべて引き出すと、ALR (チャイルドシート固定機構) が作動します。
ベルトを少し巻き取らせ、カチカチと音がするのを確認します。
ALR (チャイルドシート固定機構) が正常に作動しているときは、巻き取らせるときにカチカチと音がします。
チャイルドシートに膝を置き、体重をかけながら、チャイルドシートがしっかり固定できるように肩ベルトを巻き取らせます。
チャイルドシートが固定され、シートベルトが引き出せないことを確認します。
チャイルドシートを取り付けた後は、セカンドシートを調節しないでください。チャイルドシートを取り付けた後にセカンドシートを調節するとチャイルドシートが不安定になるため、急ブレーキ時や衝突時に重大な傷害につながるおそれがあります。
解除するとき
はずすときは、バックルのボタンを押します。ベルトにねじれがないかを確認しながら、ゆっくりと巻き取らせます。
ベルトをすべて巻き取らせるとALR (チャイルドシート固定機構) は解除します。
シートベルトを着用した状態で、上体を大きく動かすと、ALR (チャイルドシート固定機構) に切り替わることがあります。切り替わったときは、バックルをはずし、シートベルトをいっぱいまで巻き取らせてALR (チャイルドシート固定機構) を解除してから、もう一度シートベルトを着用してください。