電気自動車とは
電気自動車とは
電気自動車とは
電気自動車は、駆動用バッテリーに蓄えた電力を利用して、モーターの動力で走行します。燃料を使わないため、排出ガスが出ない環境に優しい車です。

-
モーター、回生ブレーキ
-
駆動用バッテリー
-
車両接近通報装置
モーター
モーターは駆動用バッテリーの電力を使って、車輪に動力を伝えます。
回生ブレーキ
回生ブレーキとはモーターを利用して車を減速させることです。減速時に車輪がモーターを回転させることで発電し、発電した電力を駆動用バッテリーに充電しています。
→参照「ステアリングホイールパドル」
駆動用バッテリー
駆動用バッテリーは大容量の蓄電池で、充電電力、回生ブレーキで発電した電力を蓄えます。
車両接近通報装置
車両接近通報装置は、低速走行中に車両が接近していることを通報音で歩行者に知らせます。
→参照「車両接近通報装置」
取り扱いに関する注意
電気自動車は、高電圧部位、高温部位があります。
高電圧部位などには、取り扱い上の注意を記載したラベルが貼り付けてあります。必ずラベルの指示に従い、正しく取り扱いください。
高電圧部位に十分注意する。また、高電圧部品の分解、改造、取りはずしをしない。
次の部位は高電圧部品のため、触れると感電のおそれがあります。

-
DC-DCコンバーター
-
ジャンクションボックス
-
PTCヒーター
-
車載充電器
-
警告ラベルの例
-
駆動用バッテリー
-
高電圧ケーブル
-
電動コンプレッサー
-
モーター
-
インバーター
高温部位に十分注意する。
走行直後はモーターが高温になっている可能性があります。モータールーム内に貼り付けられているラベルの記載に必ず従ってください。
EVシステム作動中、タイマーエアコン作動中、タイマー充電中、普通充電中、急速充電中はボンネットを開けない。
モータールーム内の冷却ファンが突然回転し、腕や衣類/アクセサリーなどがファンに接触したり、巻き込まれるなど、重大な傷害につながるおそれがあります。
メンテナンスや修理について
お車のメンテナンスや修理する場合はマツダ販売店にご相談ください。
駆動用バッテリー取り扱いには、専門的な知識と技術が必要です。
駆動用バッテリーを安全に取り扱うために、次のことを必ず守る。
-
駆動用バッテリーを取りはずさない。
-
駆動用バッテリーを転売、譲渡、改造しない。
-
駆動用バッテリーを装備された車両以外で使用しない。
適切に取り扱わないと次のようなことが起こり、重大な傷害につながるおそれがあります。
-
放置された駆動用バッテリーに触れてしまい感電事故が発生する。
-
装備された車両以外で駆動用バッテリーを使用し (改造などを含む)、感電事故、発熱・発煙・発火・爆発事故、電解液漏出事故などが発生する。
駆動用バッテリーの劣化/損傷を防ぐために次のことをお守りください。
-
車両を極端な高温または低温環境下に長時間放置しない
-
駆動用バッテリー残量計がEmpty (残量0) の状態で、14日間以上放置しない
使用済み自動車の廃車と駆動用バッテリーの廃棄について
駆動用バッテリーによる事故を防止するため、駆動用バッテリーの回収を行っています。お車を廃車にする場合、駆動用バッテリーを交換する場合、駆動用バッテリーを廃棄する場合などは、マツダ販売店にご相談ください。駆動用バッテリーが確実に回収できるようご協力ください。
駆動用バッテリーを適切に処理する。
駆動用バッテリーを放置または不法投棄するなど、適切に回収し廃棄しないと、第三者が駆動用バッテリーに触れる感電事故を引き起こし、重大な傷害につながるおそれがあります。
事故が起きたとき
衝突事故など車両に一定以上の衝撃が加わったときなど、EVシステムが停止します。この場合EVシステム異常警告表示/警告灯が表示/点灯し、EVシステムが始動できないときがあります。ただちにマツダ販売店に連絡してください。
車室内および車室外にはみ出している電気配線には絶対に触らない。
感電など重大な傷害につながるおそれがあります。
電解液が付着している、電解液が漏れている場合は絶対にさわらない。
駆動用バッテリーの電解液が目や皮膚にふれると失明や皮膚障害のおそれがあります。万が一、目や皮膚に付着した場合はただちに大量の水で洗い流し、早急に医師の診断を受けてください。
火気や高温のものを絶対に近づけない。
駆動用バッテリーの電解液に引火するおそれがあります。
万が一、車両火災が発生したときは、消火器(ABC、BCまたはCタイプ)を使用して消火する。
水で消火する場合は、消火栓など、大量の放水が可能な場合のみ行ってください。思わぬ事故につながるおそれがあります。
電気自動車使用上のアドバイス
電気自動車特有の音と振動について
電気自動車は、通常の車と異なる特有の音や振動があります。次のような音や振動が発生することがありますが、電気車特有のもので、異常ではありません。
-
モーターの作動音
-
充電中の冷却水のポンプおよび冷却ファンの作動音
-
回生ブレーキの作動音
-
EVシステム始動時、停止時のリレー作動音
-
ブレーキシステムの作動音および振動
ブレーキシステムの作動音
次のような場合、車両前方から音が聞こえます。
-
運転席ドアを開けたとき
-
電源ポジションをONにしたとき
-
ブレーキペダルを操作したとき
-
自動でブレーキシステムが作動したとき
-
EVシステムを停止して数分経過したとき
ブレーキペダルの振動
次のような場合、ブレーキペダルに振動を感じるときがあります。
-
電源ポジションをONにしたとき
-
ブレーキペダルを操作したとき
-
駆動用バッテリーの残量と温度について
駆動用バッテリーの残量が少ない場合や温度が低い場合は、モーターの出力が制限されてアクセルペダルを踏んでも車速が上がらなくなることがあります。マルチインフォメーションディスプレイに表示される内容にしたがって走行してください。
航続距離をのばすために
-
次のような操作を行なうことで走行中の消費電力が抑えられ航続距離をのばすことができます。
-
充電コネクターを接続した状態でエアコンを作動させ、お出かけ前に車内を快適な温度にする
-
走行中に寒いときは、エアコンの代わりにシートヒーターやステアリングヒーターを使用する
-
エアコンの風量、設定温度を控えめに調整する
-
窓の曇りや凍結しているとき以外はデフォッガー (曇り取り) の使用を控える
-
不要な荷物を降ろし、車両重量を軽くする
-
不必要な急発進、急加速を避け、なめらかな発進、加速を行なう
-
スピードを出し過ぎず、できるだけ一定のスピードで運転する
-
タイヤの空気圧をこまめに点検し、常に規定の空気圧に調整する
-
車間距離を十分にとり、回生ブレーキを上手に使用することで、より多くの電力を駆動用バッテリーに充電することができます。
-
駆動用バッテリーの寿命をのばすためのポイント
駆動用バッテリーは 車両の保管の状態、 充電方法によって寿命が変化します。
駆動用バッテリーの寿命をのばすために、次のことに気をつけてください。
充電するとき
-
必要以上の頻繁な充電を避ける。
-
できるだけ急速充電を控え普通充電する。
-
常時満充電ではなく必要な分だけ充電する。上限充電量を設定することができます。
→参照「充電内容の設定」
駐車するとき
-
外気温が極端に高いまたは低い場所で車両を保管しない。
-
駆動用バッテリー残量が極端に少ないまま車両を放置しない。
-
運転終了後にセンターディスプレイに [バッテリークーリング] 作動通知が表示された場合は [作動させる] を選択する。
ステアリングホイールパドル
ステアリングホイールパドルは、アクセルペダル操作による車両速度の調整を容易にする機能です。
上り坂や下り坂、渋滞、高速走行など様々な走行状況に応じた車両の加速、減速ができます。
設定する
プラススイッチ (+/OFF) を操作すると、アクセルペダルから足を放した際の回生ブレーキ力を弱め、アクセルペダルを踏み込んだ際に素早く加速します。

-
プラススイッチ (+/OFF)
マイナススイッチ (–) を操作すると、アクセルペダルから足を放した際の回生ブレーキ力を強め、アクセルペダルを踏み込んだ際に緩やかに加速します。

-
マイナススイッチ (–)
-
クルーズコントロールとマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール (全車速追従機能付) (MRCC (全車速追従機能付))、クルージング&トラフィック・サポート (CTS) が作動中はステアリングホイールパドルを使用することができません。
-
以下の操作をおこなうとステアリングホイールパドルの設定は普通になります。
-
プラススイッチ (+/OFF) を一定時間引き続けた場合
-
セレクトレバーをDの位置から他の位置にした場合
-
電源ポジションをOFFにした場合
-
表示
ステアリングホイールパドルの作動状態が、マルチインフォメーションディスプレイに表示されます。

-
ステアリングホイールパドル表示
表示 |
スイッチ操作 |
回生ブレーキ力 |
加速 |
|
---|---|---|---|---|
プラススイッチ (+/OFF) |
マイナススイッチ (–) |
|||
![]() |
- |
![]() |
弱い |
素早い |
![]() |
![]() |
![]() |
やや弱い |
やや素早い |
![]() |
![]() |
![]() |
普通 |
普通 |
![]() |
![]() |
![]() |
やや強い |
やや緩やか |
![]() |
![]() |
- |
強い |
緩やか |
活用シーン

-
下り坂や渋滞などのとき
-
上り坂や高速道路などのとき
-
駆動用バッテリー残量が多い場合や駆動用バッテリー温度が低い場合は回生ブレーキが制限されるため、マルチインフォメーションディスプレイの表示は変化しますが、回生ブレーキ力の変化は小さい、または変化しない場合があります。
-
回生ブレーキ力が強いときは、ブレーキランプが点灯する場合があります。
車両接近通報装置
車両接近通報装置は、低速走行中に車両が接近していることを通報音で歩行者に知らせる装置です。
車両接近通報装置は次の条件のときに作動します。
-
車両が発進して、車速が30 km/h以下のとき
-
車両が減速して、車速が25 km/h以下になったとき
-
セレクトレバーがP以外の位置でブレーキペダルから足を放したとき
電子音
電子音は、音をスピーカーで車内に吹鳴させることにより、車両の挙動を運転者にお知らせするシステムです。
電子音は、次の条件をすべて満たしているときに作動します。
-
セレクトレバーがNまたはPレンジ以外の位置のとき
-
すべてのドア、リアゲートが閉まっているとき
-
緊急ブレーキが作動していないとき
充電について
充電に関する注意
植え込み型心臓ペースメーカーおよび植え込み型除細動器などの医療用機器を使用している方は、充電作業が医療用機器におよぼす影響を、医師や医療用機器製造業者などに確認する。
医療用機器の作動に影響をおよぼし、思わぬ事故につながるおそれがあります。
植え込み型心臓ペースメーカーおよび植え込み型除細動器などの医療用機器を使用している方は、充電中に荷室を含む車内に入らない。
医療用機器の作動に影響をおよぼし、思わぬ事故につながるおそれがあります。
充電するときは、次のことを守る。
感電するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
お子さまに充電させない
-
ボディカバーをかけたまま充電しない
雨や雪の中で充電するときは、次のことを守る。
感電するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
大雨、強風、落雷のおそれがあるときは、屋外で充電しない
-
充電コネクターや充電プラグが濡れているときは、布などで水をふき取る
-
充電ポートや充電ケーブルを、濡れた手で触らない
-
充電中にコンセント部分が雪で埋もれたときは、ブレーカーを落とすなどして電源を断った後、雪を除去して充電プラグをはずす
充電ケーブル付属の説明書を参照し、充電ケーブルを正しく使用する。
充電ケーブルの取り扱いを誤ると、思わぬ事故につながるおそれがあります。
充電ケーブルに次のような異常がある場合は、充電ケーブルを使用しない。
感電するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
充電コネクター部が錆びたり、腐食したりしているとき
-
充電コネクター部に損傷があったり、異物が入ったりしているとき
充電ケーブルを使用するときは、次のことを守る。
充電ケーブルが破損するなどして、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
充電ケーブルを過度に引っ張ったり、折り曲げたりしない
-
充電ケーブルを踏んだり、引きずったりしない
-
充電コネクターおよび充電プラグを抜き差しするとき、過度にこじらない
-
接続した状態の充電コネクターに、体重をかけるなどの過度な力を加えない
-
高熱を発するもの (ヒーター、タバコなど) に充電ケーブルを近づけない
-
有機溶剤や、酸またはアルカリの溶剤を充電ケーブルに付着させない
-
駆動用バッテリーを充電しているときは、12Vバッテリーにブースターケーブルを接続したり、12Vバッテリーを取りはずしたりしないでください。車両や充電機器が破損するおそれがあります。
-
充電終了後に充電コネクターをはずしたら、すみやかに充電ポートキャップを閉めてください。充電ポートキャップが開いた状態で充電リッドを閉めると、水やゴミが充電ポートに入って故障の原因になります。
-
運転する前に必ず、充電ケーブルが車両に接続されていないことを確認してください。充電コネクターが正しく接続されていれば走行できませんが、接続が浅いと走行できてしまうため、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
充電ポートが凍結しているときは、ヘアドライヤーなどで解凍してください。凍結した状態で充電ケーブルを抜き差しすると、故障の原因になります。
-
普通充電と急速充電を同時に行なうことはできません。
-
充電中でも、ナビゲーションシステムやエアコンを使用できます。ただし、電力を消費するため、充電時間は長くなります。場合によっては、消費量が充電量を超え、充電が終わらないことがあります。
-
充電中に停電が発生したときは、充電プラグと充電コネクターを外し、最初から充電をやり直してください。
-
充電前に充電コネクターや充電ポートに水がたまっていないことを確認してください。充電コネクターや充電ポートに異物が入り込んだときは充電せず、マツダ販売店にご相談ください。
充電前の準備
この車両は駆動用バッテリーに蓄えた電力を消費して走行するため、充電が必要です。
充電に関わる部品は、次の箇所に備え付けられています。

-
マツダコネクト

-
充電ケーブル

-
充電ポート
充電ケーブル
充電ケーブルは、電源と車両を繋ぎ、車両に電力を送る部品です。充電ケーブルに関する詳細は、充電ケーブル付属の説明書を参照してください。
基本的には、ご自宅に充電ケーブルを保管してください。充電ケーブルを車載される場合は、次の手順でしっかりと固定してください。
-
充電ケーブルを、専用の収納バッグに収納します。
-
収納バッグのフック2個を荷室内右側のラゲッジフック2箇所にそれぞれ取り付け、収納バッグを確実に固定します。このとき、収納バッグに取り付けられているロゴが、荷室中央を向くようにしてください。

充電ケーブルの構成部品は、次のとおりです。

-
充電コネクター
-
コントロールボックス
-
充電プラグ
充電コネクター
充電コネクターは、車両側の普通充電ポートと接続する部品です。
充電コネクターを普通充電ポートに接続すると、車両システムが充電コネクターをロックします。
車両システムによるロックは、運転席ドアを解錠すると解除されます。
運転席ドアを解錠しても車両システムによるロックが解除されない場合は、マツダ販売店にご相談ください。
車両システムによるロックの条件を変えることができます。変更手順については、「充電内容の設定」を参照してください。
→参照「充電内容の設定」
コントロールボックス
コントロールボックスは、表示灯を点灯/点滅させて充電状態を示します。
表示灯の点灯/点滅パターンについては、充電ケーブル付属の説明書を参照してください。
充電プラグ
充電プラグは、電源と接続する部品です。
充電ポート
充電ポートとは、充電コネクターを接続する場所周辺を総称したものです。
充電ポートの構成部品は、次のとおりです。

-
充電インジケーター
-
急速充電ポート
-
急速充電ポートキャップ
-
充電リッド
-
普通充電ポートキャップ
-
普通充電ポート
充電インジケーター
充電インジケーターは、点灯/点滅することによって充電状態を示します。
充電インジケーターの点灯/点滅パターンについては、「充電する」を参照してください。
→参照「充電する」
急速充電ポート
急速充電ポートは、急速充電器の充電コネクターと接続する部品です。急速充電をするときに使います。
充電リッド
充電リッドの施錠/解錠は、ドアの施錠/解錠と連動します。
運転席ドアを解錠すると充電リッドが解錠され、運転席ドアを施錠すると充電リッドが施錠されます。
ただし、補助キーを使って運転席ドアを解錠する場合は、充電リッドが解錠されません。
普通充電ポート
普通充電ポートは、充電ケーブルの充電コネクターと接続する部品です。普通充電をするときに使います。
バッテリーヒーター
バッテリーヒーターは、駆動用バッテリーの温度を適切に保つシステムです。
駆動用バッテリーの温度が低下すると走行性能や充電性能が低下するため、バッテリーヒーターによって駆動用バッテリーの温度を保つことで、性能の低下を抑制します。
駐車中または充電中に駆動用バッテリーの温度が著しく低下するとバッテリーヒーターが作動し、規定値まで温度が上昇すると停止します。
ただし、駆動用バッテリー残量が少ないときは、バッテリーヒーターは作動しません。
-
バッテリーヒーターは駆動用バッテリーの電力を使用するため、駐車中は充電コネクターを接続しておくことをおすすめします。
-
長期間車両を使用しない場合は、マツダコネクトの「設定」でバッテリーヒーターをOFFにすることをおすすめします。
-
バッテリーヒーターが作動したときは、充電時間が長くなる場合があります。
バッテリークーリング
運転終了後に駆動用バッテリー温度が40℃以上の場合、駆動用バッテリーの寿命をのばすために駐車中に駆動用バッテリーを冷却させることが可能です。運転終了後、「バッテリークーリング」の通知がセンターディスプレイに表示された場合は、「作動させる」を選択することでバッテリークーリングが作動します。
充電する
充電の種類
駆動用バッテリーの充電方法には、普通充電と急速充電の2種類があります。
駆動用バッテリーの寿命をのばすためには、急速充電をなるべく避けて、普通充電をすることをおすすめします。
駆動用バッテリーの充電にかかる時間は、駆動用バッテリーの充電状態、経年数、温度などによって変わります。
普通充電
普通充電とは、日常的に行なう充電のことです。最大6 kWの電力で充電できます。
駆動用バッテリー残量警告表示/警告灯が点灯してから充電を開始した場合、満充電状態になるまでの時間は次のとおりです。
-
(3 kW普通充電)
およそ12時間
-
(6 kW普通充電)
およそ5時間
普通充電をする際は、充電開始から充電終了までを自動的に行なう、タイマー充電機能を利用できます。利用方法については、「充電内容の設定」を参照してください。
→参照「充電内容の設定」
急速充電
急速充電とは、急速充電器を使用して短時間で行なう充電のことです。
駆動用バッテリー残量警告表示/警告灯が点灯してから充電を開始した場合、充電完了 (80 %) になるまでにおよそ40分かかります。外気温や周辺環境によって、充電時間が長くなる場合があります。
急速充電器を使用するときは、次のことを守る。
お守りいただかないと、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
30 mを超える充電ケーブルを使用しないでください。
-
本車両の急速充電は、30 m以内の充電ケーブルでの充電、または他の機器や車両と同時充電をしない急速充電器に対応しています。
普通充電のしかた
-
セレクトレバーをPの位置にします。
-
電源ポジションをOFFにします。
-
図に示す箇所を押して、充電リッドを開けます。
-
普通充電ポートキャップを開けます。
-
普通充電ポートキャップ
-
-
充電プラグをコンセントに接続します。
-
充電コネクターを普通充電ポートに接続します。接続が完了すると、充電が開始されます。
-
普通充電ポート
充電中に車から離れるときは、必ずドアを施錠してください。
-
-
充電が終わり、ドアを開錠すると充電コネクターのロックが解除されます。
-
充電コネクターをはずします。
-
普通充電ポートキャップを閉めます。
-
充電リッドを閉めます。
-
充電プラグをはずします。
車から離れるときは、必ずドアを施錠してください。
急速充電のしかた
-
セレクトレバーをPの位置にします。
-
電源ポジションをOFFにします。
-
図に示す箇所を押して、充電リッドを開けます。
-
急速充電ポートキャップを開けます。
-
急速充電ポートキャップ
-
-
急速充電器の充電コネクターを急速充電ポートに接続します。
-
急速充電ポート
-
-
急速充電器を操作して、充電を開始します。
充電中に車から離れるときは、必ずドアを施錠してください。
-
充電が終わったら、充電コネクターをはずします。
-
急速充電ポートキャップを閉めます。
-
充電リッドを閉めます。
車から離れるときは、必ずドアを施錠してください。
充電状態の確認
充電インジケーター
充電リッドに貼り付けているラベルで充電インジケーターの点灯/点滅パターンを確認できます。

充電インジケーターの点灯/点滅パターン |
内容 |
|
---|---|---|
— |
消灯 |
充電が可能な状態を示します。 |
![]() (白) |
点灯 |
充電の開始を待機しているときに点灯します。 |
![]() (白) |
ゆっくり点滅 |
タイマー充電を設定すると点滅します。 |
![]() (緑) |
ゆっくり点滅 |
充電中に点滅します。 |
![]() (緑) |
点灯 |
充電が完了すると点灯します。 充電完了後、一定時間が経過すると消灯します。 |
![]() (橙) |
点滅 |
充電コネクターを接続したとき、セレクトレバーがP以外の位置あると点滅します。 セレクトレバーをPの位置にしてください。 |
![]() (橙) |
点灯 |
充電コネクターを接続したとき、充電システムに異常があると点灯します。 時間を空けてから、充電コネクターを再接続してください。 |
![]() (赤) |
点灯 |
充電システムが故障しているときに充電リッドを開く/充電コネクターを接続すると点灯します。 マツダ販売店で点検を受けてください。 |
マルチインフォメーションディスプレイ
充電コネクターを接続した状態で、運転席のドアを開けるとマルチインフォメーションディスプレイに充電状態を表示します。
パワースイッチOFF

-
駆動用バッテリー表示
-
充電完了時間
パワースイッチON

-
駆動用バッテリー表示
-
充電完了時間
駆動用バッテリー表示 |
内容 |
|
---|---|---|
— |
充電準備中 |
タイマー充電キャンセル中かつ充電コネクター接続時に表示します。 |
— |
タイマー充電待機中 |
タイマー充電モードかつ充電コネクター接続時に表示します。 |
![]() |
充電中 |
充電中に表示します。 |
![]() |
充電完了 |
充電が完了したときに表示します。 |
![]() |
充電条件不成立セレクトレバーをPに入れてください |
セレクトレバーがP以外の位置のときに充電を開始とすると表示します。 |
充電中断取扱説明書を確認してください |
充電が中断した場合に表示します。 |
|
充電不可点検を受けてください |
充電システムの異常などにより、充電ができない場合に表示します。 |
|
充電を開始すると充電状態画面が表示されます。一定の時間が経過するか、またはドア、リアゲートを施錠すると、充電状態画面は非表示になります。
ドア、リアゲートを解錠すると、再度表示されます。
便利な機能
タイマー充電
タイマー充電とは、あらかじめ設定された時刻に従って、自動的に充電を行なう機能です。
この機能を使うことにより、電気料金が安い時間帯に充電できます。また、上限充電量を設定して充電できます。
設定方法については、「充電内容の設定」を参照してください。
→参照「充電内容の設定」
タイマー充電キャンセル
タイマー充電の設定を一時的にキャンセルして、すぐに充電を始めることができます。
設定方法については、「充電内容の設定」を参照してください。
→参照「充電内容の設定」
タイマーエアコン
タイマーエアコンとは、あらかじめ設定された時刻に従って、自動的に冷房または暖房を作動させる機能です。
お出かけ前にエアコンを作動させ車内を快適な温度にすることで走行を始めてからのエアコン消費電力を抑えられます。
設定方法については、「タイマー予約でエアコンをつけるとき(タイマーエアコン)」を参照してください。
→参照「タイマー予約でエアコンをつけるとき(タイマーエアコン)」
充電コネクターロック
充電コネクターロックとは、車両に接続された充電コネクターをロックして抜けなくする機能です。
場所や状況に応じて充電コネクターのロック条件を使い分けることができます。
設定方法については、「充電内容の設定」を参照してください。
→参照「充電内容の設定」
-
挿入時にロック
充電コネクターが接続されると同時にロックします。運転席ドアが解錠されると解錠後1分間アンロックします。
次のような場所/状況で充電する場合に設定してください。
-
屋外駐車場
-
充電施設で、お客様の充電ケーブルを使用して充電するとき
-
-
充電中のみロック
充電中のみ充電コネクターをロックします。充電が終了すると充電コネクターをアンロックします。また、充電中でも運転席ドアが解錠されると解錠後1分間アンロックします。
順番待ちが発生する公共の充電ステーションなどで、充電中に車両から離れるときに設定してください。
-
ロックしない
充電コネクターをロックしません。
次のような場所/状況で充電する場合に設定してください。
-
シャッター付きの屋外駐車場
-
公共の充電ステーションなどで、充電コネクターロックが禁止されているとき
-
スマートフォンを使用してできる機能
スマートフォンを使用して、離れた場所から駆動用バッテリーの残量確認、充電の操作やエアコンの操作をすることができます。
詳しくは、コネクティッドサービスのオーナーズマニュアルを参照してください。
充電内容の設定
充電の設定のしかた
-
マツダコネクトのホーム画面から、 “設定” を選択します。
-
設定画面から、 “EVシステム” を選択します。
-
表示された内容から、設定を変更したい項目を選択します。
タイマー充電キャンセル
タイマーを一時的にキャンセルし、すぐに充電を開始します。
機能 |
---|
有効、無効 |
-
電源ポジションをOFFにしたときにセンターディスプレイに表示される画面でも、タイマー充電をキャンセルできます。
-
タイマー充電キャンセル後、充電が完了するとタイマー充電設定が復帰します。
タイマー充電設定
タイマー充電の条件を設定します。
機能 |
設定内容 |
|
---|---|---|
1 ---- |
有効、無効*1 |
編集、削除*2 |
2 ---- |
||
3 ---- |
||
4 ---- |
||
5 ---- |
||
6 ---- |
||
7 ---- |
||
-
カーソルで選択しているリストの設定がされている場合は、有効/無効を切り替えることができます。
-
カーソルで選択しているリストから右スライドすると編集/削除が選択できます。
12 Vバッテリー脱着直後や一度もGPSを受信していないときは、タイマー充電は作動しません。GPSを受信していない状態で充電すると即時充電が開始されます。GPSを受信するとタイマー充電が作動可能になります。
編集
機能 |
設定内容 |
---|---|
開始時刻 タイマー充電の開始時刻を設定します。 |
時刻 (10分間隔) |
終了時刻 タイマー充電の終了時刻を設定します。 |
時刻 (10分間隔) |
繰り返し 繰り返しをする曜日を設定します。 |
月曜日 ― 日曜日 |
充電量設定 充電量の設定方法を選択します。 |
SOCで設定、 走行予定距離で設定 |
上限SOC*1 駆動用バッテリーの上限充電量を設定します。 |
100% % ― 10% % (10段階) |
走行予定距離*2 駆動用バッテリーの上限充電量を設定します。 |
距離 (10 km間隔) |
-
“充電量設定” で “SOCで設定” を選択している場合に切り替えることができます。
必要な充電量のみ充電したいときに使用します。節電やバッテリー劣化を抑止することができます。
-
“充電量設定” で “走行予定距離で設定” を選択している場合に切り替えることができます。
予定している走行距離に応じて充電したいときに使用します。
走行状態や周辺環境によって走行可能距離は変動します。航続可能距離を確認してください。
-
繰り返しで曜日を設定している場合
繰り返しを一つでも設定している場合、設定された曜日で毎週繰り返して充電されます。
繰り返しの表示は、設定されている曜日によっては平日、休日、毎日とまとめて表示しますが、それ以外ではカスタムと表示されます。
設定の例
機能
設定内容
開始時刻
21:00
終了時刻
6:00
繰り返し
金曜日
充電量設定
SOCで設定
上限SOC
80 %
この場合、毎週金曜日21:00―土曜日6:00に充電されます。ただし上限SOCが80%に達したら、終了時刻前であっても充電を停止します。
-
繰り返しで曜日を設定していない場合
繰り返しの曜日を一つも指定していない場合、設定している時刻で一回だけ充電を行います。
設定の例 (13:00時点で下記の設定を行ったとき)
機能
設定内容
開始時刻
12:00
終了時刻
18:00
繰り返し
一度のみ
充電量設定
走行予定距離で設定
走行予定距離
50 km
この場合、充電コネクターを接続するとすぐに充電が開始され、当日の18:00まで充電されます。
ただし、50 ㎞を走行できる充電量に達したら、終了時刻前であっても充電を停止します。
設定の例 (13:00時点で下記の設定を行ったとき)
機能
設定内容
開始時刻
1:00
終了時刻
8:00
繰り返し
一度のみ
充電量設定
SOCで設定
走行予定距離
100 %
この場合、翌日1:00―翌日8:00に充電されます。ただし上限SOCが100%に達したら、終了時刻前であっても充電を停止します。
普通充電の上限SOC
普通充電時の駆動用バッテリーの上限充電量を設定します。
変更内容 |
---|
100% ― 10% (10段階) |
急速充電の上限SOC
急速充電時の駆動用バッテリーの上限充電量を設定します。
変更内容 |
---|
100% ― 10% (10段階) |
充電コネクタロック
普通充電時に充電コネクタをロックする条件を設定します。
変更内容 |
---|
充電中のみロック 充電終了もしくはドアのアンロックで解除します。 |
挿入時にロック ドアをアンロックすると解除します。 |
ロックしない いつでも充電コネクタを取り外せます。 |
バッテリーヒーター
バッテリーヒーターが動作する条件を設定します。
変更内容 |
---|
自動、OFF |
給電について
給電システム
所定の外部給電器*1*2を使うことで、駆動用バッテリーに蓄えた電力を電気製品に供給できます (V2L)。
このシステムは、駆動用バッテリーを充電するものではありません。また、家庭に電力を供給する機器 (V2H) には対応していません。

-
外部給電器
-
給電コネクター
-
一般社団法人電動車両用電力供給システム協議会が発行する電動自動車用充放電システムガイドラインV2L DC版に準拠した外部給電器
-
外部給電器が系統連系などの機能を有する場合は、給電できないことがあります。詳しくは、外部給電器の製造業者または販売業者にご相談ください。
給電に関する注意
給電するときは、次のことを守る。
火災や感電など、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
坂道に停車した状態で給電しない。
-
換気の悪い場所では給電しない。
-
落雷のおそれがある場合は、屋外で給電しない。
-
可燃物や危険物を車両の近くに置かない。
-
急速充電ポートに触れない。
-
急速充電ポートに破損が見受けられる場合は給電しない。
-
急速充電ポートに異物が付着している場合は給電しない。雪や水が付着している場合は、取り除いてから給電する。
-
電気製品の電源をONにした状態で外部給電器に接続しない。
-
急速充電ポートと給電コネクターの間に、延長ケーブルなどを使用しない。
-
ボディーカバーをかけたまま給電しない。
-
外部給電器を接続したまま洗車しない。
-
給電コネクターが車両に接続されているときは、セレクトレバーを操作しない。
-
給電中はボンネットを開けない。
-
所定の外部給電器以外のものを使用しない。
外部給電器および電気製品に付属する取扱説明書を参照し、注意事項を守る。
注意事項を守らずに給電すると、思わぬ事故につながるおそれがあります。
植え込み型心臓ペースメーカーおよび植え込み型除細動器などの医療用機器を使用している方は、次のことを守る。
医療用機器の作動に影響をおよぼし、思わぬ事故につながるおそれがあります。
-
給電中は荷室を含む車内に入らない。
-
給電中は、車両、外部給電器、ケーブルに近付かない。
給電システムの故障を防ぐために、次のことをお守りください。
-
急速充電ポートキャップに強い衝撃を与えないでください。
-
給電コネクターを抜き挿しするときに、過度な力を加えないでください。
-
給電中は、給電コネクターや給電ケーブルに過度な負荷をかけないでください。
-
給電中に給電コネクターや給電ケーブルから異常な発熱を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。
-
給電を停止する場合は、先に電気製品の電源をOFFにしてください。
-
充電機能を有する外部給電器もありますが、この車両では外部給電器を使って充電しないでください。
-
外気温が低いときは、外部給電器を起動できないことがあります。
-
外気温が低いときまたは高いときは、給電を停止することがあります。使用する電気製品を減らして再度給電してください。
-
給電コネクターが車両に接続されているときは、EVシステムを始動できません。
-
EVシステムが作動しているときに給電コネクターを車両に接続すると、EVシステムは自動的に停止します。
-
給電コネクターが車両に接続されているときは、セレクトレバーをPの位置から動かすことができません。
-
給電中は、車両から作動音がします。
-
テレビやラジオなどの電気製品に給電する場合は、電気製品から雑音がすることがあります。
-
大電流が瞬間的に流れる電気製品 (電動工具や電子レンジなど) を使用した場合は、車両または外部給電器の保護機能が働いて給電を停止することがあります。
給電を開始する
-
風通しのよい、地面が平らな場所に駐車します。
-
セレクトレバーをPの位置にします。
-
パーキングブレーキをかけます。
-
電源ポジションをOFFにします。
-
図に示す箇所を押して、充電リッドを開けます。
-
急速充電ポートキャップを開けます。
-
急速充電ポートキャップ
-
-
外部給電器の取扱説明書に従って、給電コネクターを急速充電ポートに接続します。
-
急速充電ポート
-
-
外部給電器の12V電源ケーブルを、電源ソケットに接続します。
→参照 ページ 「電源ソケット」
-
電源ポジションをONにします。
-
外部給電器の取扱説明書に従って、給電を開始します。
給電状態の表示
充電リッドに貼り付けられているラベルで、充電インジケーターの点灯/点滅パターンを確認できます。

充電インジケーターが給電状態を示します。
充電インジケーターの点灯/点滅パターン |
内容 |
|
---|---|---|
― |
消灯 |
給電が可能な状態を示します。 |
![]() (白) |
点灯 |
給電の開始を待機しているときに点灯します。 |
![]() (緑) |
点滅 |
給電中に点滅します。 |
![]() (橙) |
点灯 |
給電コネクターを接続したとき、給電システムに異常があると点灯します。また、駆動用バッテリー容量低下により給電を停止したときも点灯します。 給電システムに異常がある場合は、時間を空けてから給電コネクターを再接続してください。 |
![]() (橙) |
点滅 |
給電コネクターを接続したとき、セレクトレバーがP以外の位置あると点滅します。 セレクトレバーをPの位置にしてください。 |
![]() (赤) |
点灯 |
給電システムが故障しているときに給電コネクターを接続すると点灯します。 マツダ販売店で点検を受けてください。 |
給電を停止する
-
接続している電気製品の電源をOFFにします。
-
外部給電器の取扱説明書に従って、外部給電器を停止します。
-
外部給電器の取扱説明書に従って、給電コネクターをはずします。
-
急速充電ポートキャップを閉めます。
-
充電リッドを閉めます。
-
電源ポジションをOFFにします。